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PRESS RELEASE

2016年11月7日
富士通株式会社
PT. Fujitsu Indonesia

インドネシアでタブレットを活用した教育支援システムの実証を開始

東南アジア最大の人口を誇るインドネシアで若年層の学力向上に貢献

富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:田中達也、以下 富士通)とPT. Fujitsu Indonesia(本社:インドネシア共和国ジャカルタ特別州、社長:Achmad Sofwan、以下 富士通インドネシア)は、ジャカルタ特別州立SMA Negeri74(エスエムアー ヌグリ74)高校において、11月7日(月曜日)から12月23日(金曜日)の期間、タブレット端末を活用した教育支援システムの実証を行います。

本実証では、授業用タブレット端末として富士通の「FUJITSU Tablet ARROWS Tab (アローズ タブ) Q704/H」(以下、「ARROWS Tab Q704/H」)と、学習情報活用ソリューション「FUJITSU 文教ソリューション K-12 学習情報活用 V1 知恵たま」(以下、「知恵たま」)を教員と生徒が利用します。「知恵たま」により、教員はICTを活用した授業の教材準備を容易に行うことができるほか、自動蓄積される授業履歴や生徒の学習履歴などの情報をさらなる学力向上のために活かすことができます。また、タブレット画面上で、生徒同士がそれぞれの回答や作品を共有できるため、生徒の積極的な授業参加やグループワークにおけるチームワーク向上を実現します。両社は、本実証を通じ、インドネシアの教育現場で、日本やタイで実績を有する文教ソリューション活用の有効性を検証していきます。

なお、本取り組みは、富士通インドネシアが、インドネシアにおける生徒の能力向上を目的としたNGO団体Global Peace Foundation Indonesia (以下、GPF)のプログラムに協力するかたちで活動を開始するものです。

背景

インドネシアは、2億5,000万人を超える東南アジア最大の人口を抱え、その約40%が18歳以下です。このような若年層の教育水準や能力の向上を実現するため、2015年8月にジャカルタ特別州教育局とGPFは、CCI(Character & Creativity Initiative)というプログラムを、ジャカルタ特別州内のSMA Negeri74高校を含む12高校を対象に開始しました。このプログラムでは、生徒のCharacter(積極性、チームワーク力、コミュニケーション能力など)とCreativity(イノベーティブな感性、問題解決力など)を向上させるために、研修活動など様々な取り組みを実施しています。

富士通は、2014年度より日本国内において「知恵たま」を広く展開し、2015年度にはタイにおいても提供を開始しました。今回、インドネシアでは初となる「知恵たま」を活用した実証を通じて、ICTを活用した教育の効果を検証したのち、小学校から高校まで約5,000万人の生徒、約300万人の教員を有するインドネシアでの学力向上に貢献していきます。

写真:ジャカルタ特別州立SMA Negeri74での実証における授業風景
写真:ジャカルタ特別州立SMA Negeri74での実証における授業風景

実証の概要

  1. 実施場所

    ジャカルタ特別州立SMA Negeri74高校 (生徒数:737名)

  2. 実施期間

    2016年11月7日 (月曜日)~ 2016年12月23日(金曜日)

  3. システム構成
    • 法人向けタブレット「ARROWS Tab Q704/H」 教員用2台、生徒用18台
    • ICTを活用した学習情報活用ソリューション「知恵たま」
  4. システム概要

    (1)授業ノウハウの向上や協働学習の実現

    教員は、使う予定の教材データを「知恵たま」上の時間割にドラッグ&ドロップするだけの操作でICTを活用した授業の準備が簡単に行えます。また、利用した教材データや板書の撮影画像には、日付や教科などの情報が自動的に付与されて蓄積されるため、これらの授業履歴のデータを活用し、授業研究の分析を行うことができます。さらに、個々の生徒の入学から卒業までの修学の記録の検索や、成長過程の見える化ができるため、個人に合わせた育成に役立てることもできます。

    また、生徒は、タブレット画面上で教員との双方向コミュニケーションを実現することで、個別指導のような環境で授業参加ができるほか、ほかの生徒の回答や作品を共有することも可能なため、多角的な視野の育成やグループ学習におけるチームワーク向上につなげることができます。

    (2)ICT支援員の育成を実践

    「明日の学びプロジェクト」(注1)で得られた知見を元に、学校内のICT支援員の育成も併せて実践します。ICT支援員が教員や生徒などに使い方などをサポートすることで、授業のデジタル化を促進し、学校内での継続的なICT利用が期待できるようになります。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 明日の学びプロジェクト:
富士通が国内5地域5校およびASEAN地域 1校の合計6校の小学校、または中学校に、ICTを使った授業に必要な機器とソフトウェアを貸与し、21世紀にふさわしい学びと学校の実現に向けて支援するプロジェクト。

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本件に関するお問い合わせ

富士通コンタクトライン(総合窓口)
電話 0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)


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