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PRESS RELEASE (サービス)

2016年11月10日
富士通株式会社

新情報伝達スキームchemSHERPAに対応したグリーン調達ソリューションを販売開始

製品の含有物質調査の作業軽減に貢献

当社は、製造業に提供している大規模システム向けグリーン調達ソリューション「FUJITSU Manufacturing Industry Solution PLEMIA M3 ECODUCE(プレミア エムスリー エコデュース)」(以下、「ECODUCE」)および中小規模システム向け同ソリューション「FUJITSU Manufacturing Industry Solution PLEMIA EcoLink(プレミア エコリンク)」(以下、「EcoLink」)において、経済産業省が推進している製品含有化学物質の新情報伝達スキームchemSHERPA(ケムシェルパ)に対応した新バージョンを11月10日より販売開始します。

chemSHERPAは、部材に含まれる含有物質の情報を、原料生産から製造までのサプライチェーン全体で伝達する仕組みを定めた新様式です。「ECODUCE」および「EcoLink」では、従来より対応してきたJAMP(注1)やJGPSSI(注2)の標準スキームに加え、今回新たに業種・製品分野を限定しないchemSHERPAに対応することで、原料メーカーや部品メーカーの調査回答業務や、組立製品メーカーの回答集計業務の効率化に貢献していきます。

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背景

国内の製造業では、欧州から世界に広がっているREACH規則(注3)などの製品含有化学物質法規制に対応し、サプライチェーン全体で製品に含有する化学物質を適切に把握し、管理していくグリーン調達を強力に推進しています。

現在、情報伝達の標準スキームとしてJAMPおよびJGPSSIなどが存在していますが、これらの標準スキームによる情報伝達は4割以下にとどまり、6割以上は各企業の独自様式が使われているため、原料メーカーや部品メーカーでは納品先ごとに異なる多数のスキームに対応しなければならず、過大な負担となっています。

経済産業省が2015年より推進しているchemSHERPAは、業種・製品分野を問わず、かつ日本国内だけでなくアジアを中心に拡がるサプライチェーン全体で有効に利用されることを目指して開発されており、今後、国際標準スキームとしての活用が見込まれています。

今回、当社は、「ECODUCE」および「EcoLink」において、chemSHERPAを情報伝達スキームとして追加し、製造業のグリーン調達の調査業務を支援します。

今回の「ECODUCE」「EcoLink」の特長

  1. 新たにchemSHERPAに対応

    「ECODUCE」「EcoLink」は、製品含有化学物質の情報伝達スキームとして、JAMP、JGPSSI、JAMA(注4)、IMDS(注5)に加え、chemSHERPAに対応します。各企業では、納品先の企業にあわせたスキームを広く選択することができます。

  2. 既存データをスムーズに変換し活用可能

    従来のJAMPフォーマットで蓄積してきた部材の含有物質情報をchemSHERPAのフォーマットに変換する機能を搭載しています。既存データが混在した状態での運用が可能になり、スムーズにchemSHERPAの活用を始めることができます。

  3. 当社の調査による最新の法規制情報を提供

    不定期に改正される最新の製品含有化学物質の法規制情報を、当社の専門部隊が収集し、アップデート情報として提供します。chemSHERPAによって収集した成分情報と照らし合わせ、タイムリーに遵法性の確認をすることができます。

販売価格、および出荷時期

販売価格、および出荷時期
製品名 販売価格(税別) 出荷時期
FUJITSU Manufacturing Industry Solution PLEMIA M3 ECODUCE 300万円(5ライセンスから) 2016年12月下旬
FUJITSU Manufacturing Industry Solution PLEMIA EcoLink 60万円(1ライセンスから)

販売目標

3年間で300ライセンス。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 JAMP:
アーティクルマネジメント推進協議会(Joint Article Management Promotion-consortium)の略。製品や原料に含有する化学物質情報などを適切に管理し、サプライチェーンの中で円滑に伝達するための具体的な仕組み作りと普及を目的にした、産業界による自主的な協議会。2006年9月に発足。
注2 JGPSSI:
グリーン調達調査共通化協議会(Japan Green Procurement Survey Standardization Initiative)の略。調査対象物質リストおよび調査回答フォーマットを共通化することにより、グリーン調達調査にかかる調査労力の軽減と回答品質の向上を目的とした電機電子業界の自主的な協議会。2001年1月発足。
注3 REACH規則:
欧州連合(EU)による化学物質の登録、評価、認可および制限に関する規則。2007年6月に施行。
注4 JAMA:
一般社団法人日本自動車工業会(Japan Automobile Manufacturers Association, Inc.)の略。日本の自動車メーカー14社によって構成される業界団体。
注5 IMDS:
International Material Data Systemの略。自動車産業界向けのマテリアルデータシステム。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

富士通コンタクトライン(総合窓口)
電話 0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)


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