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PRESS RELEASE (事例)

2016年3月18日
富士通株式会社

第一実業様の基幹システムをメインフレームからWindowsサーバにマイグレーション

約30%のアプリケーション資産量削減によるスリム化や、グローバルでの経営状況の可視化を実現

当社は、第一実業株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:山片康司、以下 第一実業)様のメインフレームで稼働しているシステムのうち、約定管理、在庫管理、為替管理、輸出入諸掛など7システム(注1)をWindowsサーバにマイグレーションし、第一実業様での運用を開始しています。

今回、システムの利用状況の整理や、異なるプラットフォームに適合するための最適なシステム変換を行うことで、アプリケーション資産量の約30%の削減や、従来の機能や操作性などを継続させたオープンシステムへの移行を実現しました。また、データベース管理に、データ間の関連性を整理し連携を効率的に行えるRDB方式を用いたことで、拠点や事業ごとの経営状況の可視化が容易となり、グローバル規模での事業軸経営を強化しました。さらに、従来、紙での出力だった売買約定書などの帳票は、「FUJITSU Software Interstage List Creator(インターステージ リスト クリエーター)」(以下、Interstage List Creator)の適用により自動でPDF化され、一元管理のもと、いつでも出力、閲覧、送信ができるようになり、利用者の利便性を向上しています。

第一実業様は、本システムの構築により、既存システムの老朽化や情報処理量の肥大化への対応、グローバルな経営状況の可視化による効果的な分析、オープンシステムによる保守の効率化などを実現しました。

導入背景

第一実業様は、産業機械のトータルサプライヤーとして、グローバルに事業を展開しています。これまで、国内8カ所においては、自社で基幹システムをメインフレーム上に構築し運用を行ってきましたが、グローバル規模での事業軸経営を進めるにあたり、現状のシステム構成では、基幹システムの資産の肥大化や、情報活用の高度化の限界、運用負荷の増加が課題となっていました。また、パッケージ適用を検討するものの長年蓄積されてきた業務特性ゆえに、大幅なカスタマイズが必要となっている状態でした。

今回、当社は、第一実業様のアプリケーション資産をスリム化するためのモダナイゼーションを行ったうえで、メインフレームで稼働しているシステムをWindowsサーバにマイグレーションし、従来から使い慣れてきた業務システムの機能や操作性を変更することなくシステムの最新化を行いました。

導入効果

1. 資産のスリム化とオープンシステムへのマイグレーションを実現

今回、メインフレーム上で稼働する7システムの利用状況を、「FUJITSU アプリケーション&ポートフォリオマネジメント 資産分析サービス」を活用し、稼働資産分析やヒアリングなどを行いお客様とともに整理したことで、従来と比較してアプリケーション資産量を約30%削減し、運用保守のコスト削減や効率化を実現しました。また、既存アプリケーション資産を有効活用し、業務仕様を変えずに異なるプラットフォームに適合させる実行環境「FUJITSU システムインテグレーション TransMigration(トランスマイグレーション) 資産マイグレーションサービス Migration Suite for INTARFRM(マイグレーション スイート フォー インターファーム)」により、長年活用してきた独自機能や、データ入力や検索結果表示といった操作性を継続できるようにマイグレーションを行いました。Windowsサーバ利用によるオープン化により、システムの柔軟性や拡張性の強化、外部システムとの容易な連携の実現が可能になりました。

2. 全拠点の効率的なデータ連携による経営強化に貢献

Windowsサーバへのマイグレーションの際に、メインフレーム特有の文字コードやファイルの仕組みをオープンシステム形式に変換し、データベース管理にRDB方式を適用しました。これにより、複雑なデータの関連性を整理し効率的なデータ分析が可能になり、海外を含めた全拠点のデータを横串で比較・分析することが容易になったため、経営層はリアルタイムでグローバルの動向を俯瞰し、迅速かつ適切な経営判断を実行できます。

3. 帳票活用の利便性を向上

従来、紙で出力していた帳票について、帳票設計・生成ソフトウェア「Interstage List Creator」を活用したことで自動でPDF化し、約定書ベースで年間約8万枚にのぼる帳票の仕分けから保存、管理、活用まで一元管理できます。PDF生成の際には、パスワードを設定し暗号化することができるため、情報漏えいや改ざんを防止します。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 7システム:
約定管理、在庫管理、為替管理、輸出入諸掛、特定取引管理、リース管理、マスタ入力管理。

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本件に関するお問い合わせ

富士通コンタクトライン(総合窓口)
電話 0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)


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