PRESS RELEASE
2016年2月24日
富士通株式会社
ネットワーク運用・保守の自動化ソフトウェア「FUJITSU Network Virtuora SP」を販売開始
お客様の迅速なネットワークサービス提供と運用コストの削減を実現
当社はこのたび、ネットワークシステムの運用・保守などの業務を自動化するソフトウェア「FUJITSU Network Virtuora SP (バーチュオーラ エスピー、以下、Virtuora SP)」を2月24日より販売開始します。
「Virtuora SP」は、ネットワークシステムの運用・保守などの業務に関するノウハウをシナリオ化し、業務を自動化することにより、お客様のサービス提供開始までの期間を大幅に短縮し、運用コスト削減を実現します。
当社は、SDN技術により、お客様のネットワークサービス提供の迅速化を目指し、当社の「Virtuora SP」などのネットワークDevOpsソリューション(注1)を提供することで、ネットワークサービスのライフサイクルをトータルで支援していきます。
背景
近年、SDN技術の導入により、ネットワークの運用・保守業務を自動化・高度化する動きが高まっています。それに伴い、ネットワークシステムの運用・保守業務が複雑化しており、現場の開発者や運用保守者に高い専門知識が求められています。また、熟練者の減少に伴い、作業員の増員によるコスト増加やノウハウが継承されないことによる作業品質の低下が課題となっています。当社は、Virtuoraシリーズの新製品「VIrtuora SP」を提供し、運用・保守におけるノウハウを蓄積し、業務を自動化することで、お客様のサービス提供の迅速化と品質向上を実現します。
Virtuora SPの特長
「Virtuora SP」は、ネットワークシステムの運用・保守などの業務を自動化するソフトウェアで、2つの機能で構成されています。Policy Design Tool(注2)は、お客様が行う運用・保守の業務内容をポリシー(ノウハウをシナリオ化したもの)として定義します。Policy Engine(注3)は、定義したポリシーにスケジュール設定を行うことで、様々な業務を自動化し、ネットワークシステムの運用・保守業務を容易にします。
1.運用者が容易に描けるポリシーの定義
ポリシーの定義は、一般的にプログラミング言語で記述する必要がありますが、Policy Design Toolを活用することで、BPMN(注4)標準のフローチャート形式でグラフィカルに簡単にワークフローを作成し、ポリシーとして定義することができます。また、ポリシーのカスタマイズやチューニングも容易かつ迅速に行うことができます。
2.ネットワーク機器の運用に必要な充実したインターフェース
ネットワーク機器の制御インターフェースとして、広く標準として使用されているSSH/SCP(注5)、およびREST(注6)を採用しており、多様なネットワーク機器の状態やポート単位のトラフィック流量などを収集・分析し、ネットワーク回線の切り替えなどの制御をすることが可能です。
3.検証時に実機を用意しなくてもシナリオの検証ができるシミュレーター
実際の制御対象機器やシステムの用意が難しい場合でも、シミュレーター機能を活用することで、作成したワークフローの擬似環境で検証することができ、実機での検証に比べ、時間やコスト削減につながります。
Virtuora SPのユースケース
ネットワークに障害が発生した場合、現用系ネットワーク回線から待機系ネットワーク回線の切り替え、障害復旧後は、切り戻し作業が必要となります。「Virtuora SP」は、それらの作業をポリシーとして定義しておくことで、自動的に行うことができます。また、切り戻す時間を通信データ量の少ない夜中に設定したり、ネットワークを切り替えても問題のないデータ量の値に閾値を設定することも可能なため、専任者が行っていた業務を自動化できます。
障害時の現用系と待機系のネットワーク回線の切り替え・切り戻しの自動化
拡大イメージ
販売価格
472万円(税別)より
販売目標
2018年度までに売上40億円(当社決算期は3月末日です)
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
- 注1 ネットワークDevOpsソリューション:
- お客様とネットワークを共創し、ネットワーク開発、検証、運用、保守を効率的かつ、安全に適用可能にするソリューション。
- 注2 Policy Design Tool:
- Virtuora SPにおいて、お客様がポリシーを設計・開発するための開発環境。
- 注3 Policy Engine:
- Virtuora SPにおいて、ポリシーの操作と実行を担うエンジン機能。
- 注4 BPMN(Business Process Model and Notation):
- ビジネスプロセスをワークフローとして表現するグラフィカルな標準記法。
- 注5 SSH/SCP:
- 暗号や認証の技術を使って遠隔地のコンピュータと安全に通信するためのプロトコル。
- 注6 REST (Representational State Transfer):
- HTTP仕様に準拠したリソース指向のインターフェース。
本件に関するお問い合わせ
富士通コンタクトライン(総合窓口)
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