PRESS RELEASE (サービス)
2015年11月13日
富士通株式会社
株式会社富士通研究所
ニフティ株式会社
川崎フロンターレ「Frontaleスタジアムサービス(実験)」の実証実験を実施
J1リーグ公式戦で来場者参加型サービスを通じて実用化を検証
富士通株式会社(以下、富士通)(注1)、株式会社富士通研究所(以下、富士通研究所)(注2)、ニフティ株式会社(以下、ニフティ)(注3)は共同で、スマートフォンを通じて試合内容に応じた情報配信や観客参加型イベントなどの来場者参加型の競技場サービスを実現するシステムを構築し、11月22日(日曜日)に川崎市営等々力陸上競技場(所在地:神奈川県川崎市)で行われる2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ第17節 川崎フロンターレvsベガルタ仙台において、来場者の協力のもと実証実験を行います。
本実験結果をもとに、富士通と富士通研究所は、スマートフォンにインストールした一つのアプリケーションで複数のサービス機能を自動的に提供する、新しいユーザーエクスペリエンス(UX)体験型サービスの国際スポーツイベントなどでの実用化を検討していきます。また、ニフティは、「ニフティクラウドIoTプラットフォーム」を活用したシステム構築支援サービスの強化に取り組んでいきます。
実証実験の概要
富士通研究所が開発した、時間や場所に応じて必要なサービスを自動的に利用可能にする「プレイスサービス基盤技術」を活用したシステムを、富士通と富士通研究所がニフティクラウド上に構築し、来場者参加型のゲーム(フロンターレGP)を通じて、サービスの実証実験を実施します。スマートフォンに専用アプリケーションを一つインストールするだけで、様々なサービスが自動実行されます。これは、クラウド上に構築したシステムがスマートフォンの場所や時間に応じて自動制御して実現するもので、これまで利用者が行っていたアプリケーションに関する煩雑な操作を軽減しながら、状況に応じて最適なサービスが利用可能となります。
今回、大規模なユーザー利用時にサーバー側にかかる負荷やクラウドシステムの稼働状況の検証に加え、競技場など不特定多数の大勢の人が集まる場所において、各ユーザーの所有するスマートフォンを一斉に協調動作させて新しいUX体験を実施する効果についても、来場者アンケートなどを通じて検証します。
「Frontaleスタジアムサービス(実験)」システム概要図
- 実施日
2015年11月22日(日曜日)
(2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ第17節 川崎フロンターレvsベガルタ仙台) - 場所
川崎市営等々力陸上競技場(所在地:神奈川県川崎市中原区等々力1-1)
- 実証概要
実証の参加者向けにスマートフォン(対象OS:Android 4.2以上)用の専用アプリケーション「Frontaleスタジアムサービス(実験)」を、2015年11月16日(月曜日)より、Google Playにて無償配信します。
参加者は、試合当日の入場前までにスマートフォンにアプリケーションをインストールした後、Bluetooth設定をオンにし、アプリケーションを一度起動した状態で競技場に入場すると、各入場口に設置されたビーコンを通じて来場者として認識されます。イベント時刻になると、競技場内で実験用のサービスが自動的に利用可能になり、オーロラビジョンと連動したゲームに参加できます。
- 提供予定サービス
- スマートフォンとオーロラビジョンとを連動した来場者参加型ゲーム
- 川崎フロンターレからのお知らせ
- 他会場の試合経過情報
- 実証終了後のアンケート など
画面遷移
今後
富士通と富士通研究所は、本実証実験の結果を活用し、競技場やイベント会場における混雑状況、物販情報、入退場時の誘導情報、災害情報など各種情報の通知サービスや来場者が一体となって参加できる体験型のサービス、一人ひとりのTPOに合わせて最適なスマートフォン機能を活用できるサービスなど、新しいサービスの実用化を検討していきます。
ニフティは、本実証実験の結果を「ニフティクラウドIoTプラットフォーム」に活用し、大量のデータ通信や大規模なデータ処理を要するシステムの構築支援サービスの強化に取り組んでいきます。
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
- 注1 富士通株式会社:
- 本社:東京都港区、代表取締役社長:田中達也。
- 注2 株式会社富士通研究所:
- 本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:佐相秀幸。
- 注3 ニフティ株式会社:
- 本社:東京都新宿区、代表取締役社長:三竹兼司。
関連リンク
- 川崎フロンターレウェブサイト
- ローカルな場での端末・機器間の情報交換サービスを迅速に構築できる基盤技術を開発(2014年4月15日 富士通研究所プレスリリース)
- スマートフォンを安全に業務で利用可能とするアプリケーション実行基盤技術を開発(2012年8月31日 富士通研究所プレスリリース)
- 時間や場所に応じて必要なアプリケーションが自動配信・自動実行される情報端末技術を開発(2011年7月19日 富士通研究所プレスリリース)
本件に関するお問い合わせ
富士通コンタクトライン
0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。