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PRESS RELEASE (導入事例)

2015年9月11日
富士通株式会社

メタウォーター様、水道事業の最適管理に貢献するデータ活用基盤を稼働

サービスごとに蓄積されたテキスト・画像・音声などの多様なデータを一元的に検索

当社は、このたび、メタウォーター株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:木田友康、以下 メタウォーター)様が上下水道事業者向けに水処理施設に関する運営管理などのサービスを提供するクラウド型プラットフォーム「ウォータービジネスクラウド(WBC)」の共通基盤として、データ活用基盤を構築しました。

「ウォータービジネスクラウド」では、上下水道施設における機器の広域監視や保守点検などに関する様々なサービスを提供しており、データがサービスごとのデータベースに蓄積されています。今回、当社は、各サービスのデータを横串検索できる仮想DBと、テキスト・画像・音声などの多様なデータを蓄積・検索できるNoSQL型DBを構築しました。この2つのデータベースを組み合わせることにより、「ウォータービジネスクラウド」に蓄積された多種多様なデータの統合が可能となります。

本データ活用基盤により、メタウォーター様は、サービスごとに蓄積されたデータの所在を意識することなく、データを一元的に活用できるようになり、提供サービスの質を向上できます。これにより、上下水道事業者は、たとえば水質に異常事態が起こった際などに、複数機場をまたいだ原因の検索や過去の事例からの対処ノウハウなどの情報活用を同時に実現できます。また、複数の自治体・企業が所有する水処理施設の運営管理に必要なデータや技術を本データ活用基盤と連携することで、さらなる現場の技術継承、設備投資の最適化、管理の効率化などが図れるようになります。

今後は、サービスごとに異なる名称で管理している部品などのデータを意味的に結合できるようにすることで、より高度なデータ連携を実現していきます。さらに、異常や不具合の事象を分析し機器メーカーにフィードバックすることで、水処理の品質向上を目指します。

図. ウォータービジネスクラウドのデータ活用基盤システム概要
図. ウォータービジネスクラウドのデータ活用基盤システム概要

背景

メタウォーター様では、上下水道事業を行う各地方自治体や事業受託企業が低コストなクラウドサービスを利用しながら、水環境分野の各種装置類・設備の点検などが行えるように、2011年に「ウォータービジネスクラウド」を構築し、上下水道事業の運営に役立つ広域監視や保守点検といった各種クラウドサービスを提供してきました。

従来はサービス間で個別にインターフェースを開発することでデータの相互利用を可能としてきましたが、サービスが拡充するに伴い、インターフェースが複雑化し、データ活用が限定的となっていました。複数機場や過去の発生事象との比較などをより柔軟に行えるようにするためにも、サービス間を横断的に連携できる仕組みやリアルタイムデータの活用の実現を推進していく必要がありました。

そこでメタウォーター様は、このたび、柔軟な検索ができ、データ活用の効果を向上させるデータ活用基盤を導入されました。

データ活用基盤の概要

データ活用基盤は、ウォータービジネスクラウド上で仮想DBとNoSQL型DBを組み合わせたハイブリッドなデータベースで、複数のサービスをまたがるリアルタイムなデータ活用や、幅広い分析を実現します。

1. リアルタイムなデータ連携の実現(仮想DB)

各サービスのデータを、物理的な移動なしに、リアルタイムに仮想データベースで統合し、サービス間の横串検索を可能とします。これにより、広域監視サービスによる機器の稼働状況や、保守点検サービスによる点検履歴をあわせて検索することができ、異常を検知した機器の過去の点検履歴から原因を究明することに役立てることができます。

2. データ構造に依存しないデータ蓄積・検索を実現(NoSQL型DB)

テキストと数値で構成される構造データだけではなく、画像・音声などのマルチメディア系非構造データなど、あらゆる構造のデータを、フォーマットやデータ形式を変更することなく蓄積することができます。これにより、機器にひもづいた様々な情報を検索でき、たとえば配管の音のデータを他機場が使用している同メーカー製の配管と聞き比べることで、不具合の判断や対策を行うことが可能となります。

3. サービスごとに異なる名称データを結合

それぞれのサービスごとに、同じモノでもパイプや管といった異なる名称で表現している場合に、論理的な意味付けをすることで、データ同士の関係性から結合できるようになります。これにより、それぞれ個別の名称を使いがちな複数機場や上下水道施設においても、データ活用をより活性化することができます。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

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本件に関するお問い合わせ

富士通コンタクトライン
電話 0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)


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