PRESS RELEASE (サービス・ソフトウェア)
2015年8月27日
富士通株式会社
マルチクラウド環境を統合管理する「Cloud Services Management」を提供
全社的なITガバナンス強化とITコスト・運用の最適化を支援
当社は、企業や組織内で利用部門や業務ごとに乱立するクラウド環境を一元管理する、マルチクラウド統合管理サービス「FUJITSU Cloud Services Management(フジツウ クラウド サービシーズ マネジメント)」およびソフトウェア「FUJITSU Software Cloud Services Management(フジツウ ソフトウェア クラウド サービシーズ マネジメント)」(以下、「Cloud Services Management」)を、8月27日より販売開始します。
「Cloud Services Management」は、プライベートクラウドやパブリッククラウドなどのマルチクラウド環境において、全社的な利用状況や契約、コストなどを一元管理する機能やポータルなどを提供し、全社的なITガバナンスの強化とITコスト・運用の最適化を支援します。
なお、2015年度第3四半期より、欧州をはじめ順次グローバルに展開していきます。
当社は、2015年5月に発表した「デジタルビジネス・プラットフォーム」ビジネスの継続的な取り組みとして、「Cloud Services Management」により、お客様の企業競争力強化に貢献していきます。
背景
近年、企業や組織内においては、業務やプロジェクトのスピーディーな遂行のため、情報システム部門だけでなく、営業、開発現場などシステムの利用部門が、必要なクラウド環境を直接契約し、利用する状況が増えています。そのため、全社的な利用状況が把握できず、必要な運用管理やコスト管理、セキュリティの維持などが課題となっています。また、クラウドごとに仕様や操作、契約などが異なることから、運用工数の増大や業務の複雑化などの課題も顕在化しています。
当社は、このような課題に対応するため、情報システム部門が社内のマルチクラウド環境を一元管理できる機能を有し、全社的なITガバナンスの強化とIT投資の最適化、運用業務の効率化を実現する「Cloud Services Management」をサービスとソフトウェアの2つの形態で提供します。
「FUJITSU Cloud Services Management」 / 「FUJITSU Software Cloud Services Management」
拡大イメージ
「Cloud Services Management」の概要
情報システム部門は、当社や各社の提供するクラウドサービスを、自社のクラウド導入ポリシーに合わせたシステム構成や機能にまとめ、価格設定し、社内向けのサービスメニューとして「Cloud Services Management」のポータルに登録することができます。利用部門は、ポータルから必要なサービスメニューを選択することで、簡単にサービス利用を開始することができます。また、情報システム部門が各クラウドサービスと一括契約することで、戦略的なクラウドの活用やクラウド全体の利用量、コストの見える化が可能となり、IT投資の全体最適化を実現します。
特長
1. ポータルを通じて最適なクラウドサービスをメニュー化し、社内に提供
情報システム部門は、自社のクラウド導入ポリシーやセキュリティポリシー、各システムに必要なサービスレベルに合わせて、仮想マシンや仮想ネットワークの設定などを型決めしたシステム構成を、社内向けクラウドサービスとしてメニュー化し、ポータルを通じて利用部門に提供できます。また、部門や業務に応じて表示するサービスメニューを個別に設定可能なため、組織の運用方針やセキュリティポリシーを遵守した利用を促すことができ、全社的なITガバナンスの強化が可能になります。
さらに利用部門は、自部門の業務に合わせて設定されたサービスメニューの中から必要なサービスを選択し、ワークフローによる承認を得るだけで、簡単にクラウドサービスの利用を開始することができます。これにより、利用部門は、複雑なシステム構成の手間を削減し、必要なときに最適なサービスを利用することができます。
2. 課金、利用状況管理による全社的な統制
情報システム部門は、サービスメニューごとに利用料金を設定でき、単価や時間などの課金単位、初期費・月額費の区分が指定可能です。さらには、業務単位や組織階層単位で、利用量や料金などを表示するレポートを作成することができ、レポートを活用して、利用状況の分析や、利用実績に基づく適切なクラウド利用のアドバイスを行うことが可能となります。また、各クラウドサービスとの契約窓口を情報システム部門に集約するため、利用部門で煩雑な契約手続きを行う必要がなくなり、事務作業を効率化できます。
3. 最適なクラウド導入から運用まで幅広く支援
お客様の要件に応じて、最適なクラウドの選定やサービスメニュー作成、各種設定・運用代行など、「Cloud Services Management」の導入・運用を支援します。これにより、マルチクラウド環境のスピーディーな導入から、最適な運用管理までをトータルでサポートします。
「Cloud Services Management」 管理用ポータル画面
拡大イメージ
「Cloud Services Management」利用部門向けポータル画面
拡大イメージ
利用料金管理画面
拡大イメージ
「FUJITSU Cloud Initiative」体系図
拡大イメージ
提供価格および時期
1. サービス
製品名 | 提供価格(税別) | 提供開始時期 |
---|---|---|
FUJITSU Cloud Services Management | 初期費 120万円から 月額70万円から (本サービスシステム環境の運用・保守、サポートなどの費用を含む) |
2015年9月15日 |
2. ソフトウェア
製品名 | 提供価格(税別) | 提供開始時期 |
---|---|---|
FUJITSU Software Cloud Services Management V1 | 73万1,000円から (仮想サーバライセンス 30ライセンス) |
2015年9月1日 |
「FUJITSU Software Cloud Services Management V1」動作環境
管理サーバ 動作OS:Windows Server 2008 R2 / Windows Server 2012 / Windows Server 2012 R2
販売目標
今後3年間で50億円
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
関連リンク
- 「FUJITSU Cloud Services Management」紹介サイト
- 「FUJITSU Software Cloud Services Management」紹介サイト
- 新たなインテグレーションの考え方に基づくデジタルビジネス・プラットフォームを提供 (2015年5月12日 プレスリリース)
本件に関するお問い合わせ
富士通コンタクトライン
0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。