PRESS RELEASE
2015年7月28日
富士通株式会社
ICTの提供による温室効果ガス排出量削減の目標を拡大
「第7期富士通グループ環境行動計画」の2014年度実績を公開
富士通グループは、2013年度から3か年の「第7期富士通グループ環境行動計画」を策定し、目標の達成に向けて取り組み、その実績を公開しています。2014年度は、「ICTの提供による温室効果ガス(GHG)排出量の削減」および「環境配慮製品の開発と提供」など、掲げている17項目のうち2項目の目標で、2015年度末の目標に相当する実績を達成したことから、今回目標値を上方修正しました。また、「環境配慮データセンターの推進」においては、新たにPUE(注1)可視化ツールの構築を完了し、環境パフォーマンス向上に向けた改善活動拡大に繋げています。
2014年度の主な実績
- ICTの提供による温室効果ガス(GHG)排出量の削減
富士通グループでは、お客様にお使いいただくICTがどれだけGHG削減に貢献しているかを定量的に見える化し、その貢献量の拡大を図っています。2014年度は、保守業務ソリューションやクラウド型電子カルテシステムなど、GHG排出量の削減効果が大きいソリューションを新たに算定対象に加えた結果、ICTの提供によるGHG排出量の削減効果は、グローバル全体で1,397万トン、2013年度からの累計は2,483万トンとなりました。そこで、計画策定時の目標としていた2015年度末までの累計目標値2,600万トンを、このたび3,800万トン以上に上方修正しました。
- 環境配慮製品の開発と提供
当社グループが提供するICT製品において、3R(Reduce・Reuse・Recycle)や省資源など環境に配慮した設計を推進することは、環境負荷低減に繋がり、お客様にとっても小型・軽量・省スペースなどのメリットをもたらします。2014年度は、2013年度に引き続き、新規開発する製品の部品点数の削減や、部品の小型・薄型・軽量化、高密度化による製品の小型化などの取り組みを推進しました。その結果、新製品の資源効率(注2)を2011年度比33.6%向上することができ、2015年度末までの目標20%をすでに達成したことから、目標を35%以上に上方修正しました。
- 環境配慮データセンターの推進
昨今のクラウドサービスの伸長に伴いデータセンターのエネルギー消費量が増加傾向にある中、「第7期富士通グループ環境行動計画」では、当社の主要なデータセンターにおける環境配慮の推進を新たな目標として掲げています。2014年度は、「環境経営ダッシュボード」(注3)に富士通グループ独自のPUE可視化ツールを構築し、2015年5月より運用を開始しました。これにより、各データセンターのエネルギー利用状況やPUEなどを月ごとに集計・表示できるほか、環境配慮の成熟度を複数のデータセンター間で比較でき、2015年度の環境パフォーマンス向上に向けた取り組み拡大に繋がっています。
2014年度の「第7期富士通グループ環境行動計画」の実績の詳細は、「富士通グループ環境報告書2015」にまとめ、本日より当社Webサイトで公開しています。
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
- 注1 PUE:
- Power Usage Effectivenessの略。データセンターの電力効率を示す指標の一つ。データセンター全体の消費電力をICT機器の消費電力で割った値のこと。数値が小さいほどICT機器以外での電力消費が少なく、電力効率の良いデータセンターと言える。
- 注2 資源効率:
- 製品を構成する個々の素材(資源)の「使用・廃棄による環境負荷」を分母、「製品価値」を分子として算出する富士通独自の指標。
- 注3 環境経営ダッシュボード:
- さまざまな環境情報、経営情報を集約し、生産や経営の全体最適を実現するための基盤システム。富士通グループ社内の実践ノウハウを、「FUJITSU Sustainability Solution 環境経営ダッシュボード」として提供。
関連リンク
本件に関するお問い合わせ
環境本部グリーン戦略統括部
電話:044-754-3413(直通)
お問い合わせフォーム
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。