PRESS RELEASE （サービス）

2015年7月13日
富士通株式会社

大規模医療機関向け、Web型電子カルテシステム「HOPE LifeMark-HX」販売開始

未来と現在を繋ぐヘルスケアICT基盤実現に向けた第一ステップ

当社は、7月15日（水曜日）から17日（金曜日）まで東京ビッグサイト（東京都江東区）で実施される「国際モダンホスピタルショウ2015」に、本システムを出展します。

背景

現在、日本は、超高齢社会を迎え、医療費の適正化や医療提供体制を維持するという大きな課題を抱えています。国は、2015年4月に「次世代医療ICT基盤協議会」を発足し、医療・介護・健康分野において現場の情報をデジタル化し、ICTにより利活用することで、これらの課題を解決するという方向性を示しています。

当社は2013年12月に「未来医療開発センター」を設立し、ICT利活用による健康増進、個別化医療などの実現に向けた取り組みを開始しています。そして、現在の医療・介護・健康分野における情報を未来に役立つものとするには、それらを活用できる形で集約したヘルスケアICT基盤の整備が必要であると考えています。

当社は、ヘルスケアICT基盤「Healthcare Information Suite」を実現することを目標に掲げ、当社が提供する各種のヘルスケア業務アプリケーションにより蓄積される情報を、統合管理できる仕組みを提供していきます。

「HOPE LifeMark-HX」は、「Healthcare Information Suite」を実現するための、第一ステップの製品です。

「HOPE LifeMark-HX」の特長

国内400施設以上の医療機関で利用されている、当社の成長型電子カルテシステム「FUJITSU ヘルスケアソリューションHOPE EGMAIN-GX（ホープ イージーメイン-ジーエックス）」の機能を継承しつつ、ユーザビリティの向上と、運用管理負荷の軽減、およびデータ利活用の促進を実現する製品です。

1. システム運用負荷を軽減するシステム構造の刷新

各クライアント端末にアプリケーションをインストールして利用するクライアント・サーバ型から、端末に資源を要さないWeb型へ変更しました。これにより、端末の運用管理を大幅に簡素化します。

また、仮想化技術を採用し、サーバ台数を抑えながらも、システム構成を完全に二系統にします。これにより、アプリケーションのレベルアップ時にも二系統にした片方で運用を継続できるため、現場のシステム停止時間を最小化できます。さらに、今後、無停止でのレベルアップの実現を目指していきます。

2. 医療現場で使いたくなるシステムを目指した操作性

初期画面に、各利用者が利用する機能のウィジェット（機能ウィンドウ）を、利用シーンに合わせて使いやすいように自由に配置できます。

また、本システムに持っている入院・外来のステータス情報をキーとして患者のカルテを開くと、再診、入院中などの状況に応じて必要となる機能が自動的に画面に起動するように設定できます。

さらに、各ウィジェットと電子カルテの情報が連動しているため、関連したカルテを、ワンクリックで表示できます。例えば、患者の全診療科の受診・入退院歴のリスト上から、皮膚科を受診した日の1行をクリックするだけで、その日の皮膚科のカルテを開けます。

これらの機能により、診療現場での業務効率化を支援します。

3. 新データウェアハウスによるデータの有効活用

本システムのデータウェアハウスは、電子カルテデータのみならず、当社が提供する医事会計システムや各種部門システム、さらには他社製の各種部門システムなどのデータも本システムのデータウェアハウスに取り込めます。

また、BIツールを標準装備しているため、本システムに集約した院内のあらゆるデータから、任意の条件で簡単にデータ抽出や分析、グラフ化などが可能で、これらを利用したレポート作成機能も装備しています。
蓄積された情報を統合的に管理し、容易にデータ抽出や分析が行えるため、データ活用範囲が広がります。

販売価格、および出荷時期

販売価格、および出荷時期

製品名	価格（税別）	提供開始時期（予定）
FUJITSU ヘルスケアソリューション HOPE LifeMark-HX	4,325万円～	2015年10月

※販売価格は最小構成におけるパッケージ標準価格です。

販売目標

2018年度末までに250システム（当社の決算期は3月末です。）

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

関連リンク

• 「HOPE LifeMark-HX」紹介サイト

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