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PRESS RELEASE (導入事例)

2015年6月26日
富士通株式会社

武蔵野銀行様の業務端末2,300台のセキュリティを強化

地域金融機関で初めて、シンクライアント環境での不正な情報持ち出しを抑制

当社はこのたび、株式会社武蔵野銀行(所在地:埼玉県さいたま市、取締役頭取:加藤 喜久雄、以下、武蔵野銀行)様の国内全拠点(105拠点)での行内業務端末追加導入に伴い、当社の「FUJITSU Security Initiative(フジツウ セキュリティ イニシアチブ)」製品を活用し、合計2,300台の武蔵野銀行様の全業務端末から、不正な情報持ち出しを抑制するセキュリティシステムを構築しました。武蔵野銀行様は、2015年6月より、本システムの本格運用を開始しています。

本システムは武蔵野銀行様のシンクライアント化された行内業務端末2,300台での外部媒体利用を制限し、印刷物にはユーザー名や印刷日時、ドキュメント名などの透かし文字を強制的に印字することで、不正な情報持ち出しを抑制します。また、サーバ上の保存フォルダーを自動で暗号化する機能を装備しており、暗号化の失念による情報漏えいも防ぎます。

業務上、情報を持ち出す必要がある場合には、本システムの持ち出し申請のワークフロー機能により、ペーパーレスでの制限解除申請が可能です。これにより、従来の管理台帳を利用した申請・承認と比較し、大幅な業務効率化が可能です。

従来、シンクライアント化された環境では、複雑なセキュリティ管理が必要となるため、PCからの情報持ち出し制御を行うパッケージソフトウェアを適用できませんでした。今回、当社は、当社の「FUJITSU Security Initiative」製品をカスタマイズすることにより、シンクライアント環境での不正な情報持ち出しの抑制を実現しました。

背景

武蔵野銀行様は中期経営計画において、生産性向上を目標に掲げ、業務改革の強化を行っています。その活動の一環として、国内105拠点で使用される行内業務端末2,300台のシンクライアント環境を新規に構築し、その情報セキュリティ対策を強化するため、本システムの導入を決定しました。

システムのイメージ

武蔵野銀行様のセキュリティシステムの特長と効果

当社は、武蔵野銀行様に最適で、強固な業務端末のセキュリティ環境を実現するため、株式会社富士通アドバンストエンジニアリング(注1)の情報漏洩・誤操作を防止するパッケージソフトウェア「FUJITSU Security Solution InfoBarrier (フジツウ セキュリティ ソリューション インフォバリア)」、(以下、「InfoBarrier」)と端末利用者単位のプリント管理パッケージソフトウェア「FUJITSU Security Solution PrintBarrier (フジツウ セキュリティ ソリューション プリントバリア)」(以下、「PrintBarrier」)、および株式会社富士通ビー・エス・シー(注2)の保存データを自動暗号化する「FUJITSU Security Solution FENCE-Pro Server (フジツウ セキュリティ ソリューション フェンスプロ サーバ)」(以下、「FENCE-Pro Server」)を活用しました。

  1. 地域金融機関で初めて、シンクライアント環境での不正な情報持ち出しを抑制

    従来の情報持ち出し管理を目的とする外部媒体使用制御や印刷管理のソフトウェアは、PCごとにインストールして各PCを制御するため、仮想サーバ上で、シンクライアント化された多数の端末を一元的に管理するという形態には適用できませんでした。

    今回、当社は、「InfoBarrier」と「PrintBarrier」のカスタマイズを行い、シンクライアント化された業務端末からの不正な情報持ち出しの抑制を実現しました。

  2. 不正な情報持ち出しにつながる操作を抑制

    本システムは、「InfoBarrier」と「PrintBarrier」により、利用者1人ひとりの外部媒体の利用や印刷のログを取得します。「InfoBarrier」は、不正な操作をあらかじめ定義しておき、不正な操作が行われた場合には警告を表示し、抑止します。

    また、本システムの持ち出し申請ワークフロー機能により、ペーパーレスでの情報持ち出し申請を実現しました。これにより、従来、武蔵野銀行様が行っていた台帳への記入と押印による申請・管理が不要となり、大幅な業務効率の向上が見込まれています。

    情報の持ち出し申請が承認された場合には、自動的にデータを暗号化した上での外部媒体への出力と、透かし印字の無い資料印刷が可能となります。

    これらの機能により武蔵野銀行様は、安全かつ効率的に、お客様の大切な個人情報を使用できます。

  3. データの自動暗号化とアクセスコントロール

    暗号化ソリューション「FENCE-Pro Server」により、サーバ上にある個人フォルダー、共有フォルダー、部門ごとの保存フォルダーを自動で暗号化します。ユーザーは、暗号化を特別意識することなくシンクライアント環境を利用できるため、暗号化の失念による情報漏えいや、パスワードを忘れてしまうことによる業務効率の低下を防ぎます。

商標について

掲載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 株式会社富士通アドバンストエンジニアリング:
所在地 東京都新宿区、代表取締役社長 上嶋 裕和
注2 株式会社富士通ビー・エス・シー:
所在地 東京都港区、代表取締役社長 小島 基

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

富士通コンタクトライン
電話 0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)


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