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PRESS RELEASE (サービス)

2015年6月23日
富士通株式会社
デジタルプロセス株式会社

鉄道車両などの超大規模データに対応した生産準備ソリューション「VPS」を新発売

超大規模フルアセンブリモデルでの設計検討と生産ラインシミュレーションをラインナップに追加

富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:田中達也、以下 富士通)は、組立製造業向けに、デジタルプロセス株式会社(本社:神奈川県厚木市、代表取締役社長:山田龍一、以下 デジタルプロセス)が開発した、製品の組立プロセスの検討を3次元モデルで支援するデジタル生産準備ツール「FUJITSU Manufacturing Industry Solution VPS(ブイピーエス:Virtual Product Simulator)」(以下、VPS)の新シリーズを6月23日より販売開始します。

今回新たに、鉄道車両、自動車、航空機など、10万部品を超えるような超大規模な3次元データにおいて、組立時に部品が干渉しないかなどのフルアセンブリモデル(注1)での設計検討(製品成立性)を可能とする「VPS VridgeR(ブリッジャー)」と、生産ラインのシミュレーションを可能とする「VPS GP4(ジーピーフォー:Global Protocol for Manufacturing)」を「VPS」のラインナップに加えました。また、このほか既存のVPSのほか製品もあわせて、性能向上と操作性向上を行い、処理時間を大幅に削減しています。

富士通とデジタルプロセスは、「VPS」をデジタル生産準備ソリューションのグローバルブランド製品と位置付け、国内外での販売を強化してまいります。

[関連リンク] デジタル生産準備

本製品は、6月24日(水曜日)から26日(金曜日)に東京ビッグサイト(東京都江東区)で行われる「第26回 設計・製造ソリューション展」に出展します。

「VPS」は、実機の代わりに、CADで作成した製品の3次元データを活用し、組立生産準備における製品レビューから製造指示にいたる業務プロセスを一貫支援するパッケージソフトウェアです。近年では、鉄道車両全体(編成全体)や航空機全体といった超大規模な製品においても、設計検討をはじめ、製造ラインのレイアウトや工程のシミュレーションまでを一貫して3次元データ上で行うことが求められています。

今回、そのようなニーズに対応するため、デジタルプロセスで販売してきた超大規模フルアセンブリモデルでの設計検討を可能とする「Dipro(ディプロ) VridgeR」(注2)と、今回大規模3次元データを扱うために描画性能を強化した、生産ラインのレイアウトおよび工程検討を可能とする「FUJITSU Manufacturing Industry Solution GP4」を、「VPS VridgeR」「VPS GP4」として「VPS」のラインナップに加え、既存の「VPS」シリーズの製品との連携性を高めました。これにより、大規模な3次元データにおいても、設計検討から生産準備業務までを一貫して支援します。

図. 新VPS製品ラインナップ
(データ提供:日産自動車株式会社、富士ゼロックス株式会社、京セラドキュメントソリューションズ株式会社、株式会社ニデック)
図. 新VPS製品ラインナップ
拡大イメージ

新シリーズの特長

  1. 超大規模製品設計(製品成立性)検討と生産ラインシミュレーションまでを一貫対応
    1. 「VPS VridgeR」をラインナップに追加

      鉄道車両、自動車、航空機など、10万部品を超える超大規模な製品を扱うお客様では、これまで部位ごとに分けて設計検討を行ってきましたが、「VPS VridgeR」により、超大規模フルアセンブリモデルでの設計レビューや干渉チェックを容易に行えるようになります。これにより、デジタル試作における業務プロセス全体を効率化し、設計品質向上に貢献します。

      今回、「VPS」のラインナップに加えるにあたり、VPS形式のデータにも対応し、ほか「VPS」製品との連携を強化しています。

    2. 「VPS GP4」をラインナップに追加

      「VPS GP4」を「VPS」のラインナップに加え、ほか「VPS」製品との連携を強化することで、3次元の仮想生産ライン上に、「VPS Manufacturing」で検討した製品の組立手順などのプロセス情報を3次元形状情報とともに取り込み、作業員のムダのない動きや姿勢、生産ラインの流れに応じた最適な人員配置、作業に要する時間をシミュレーションすることができます。また、今回、描画処理時間を最大10分の1に短縮する性能向上を行い、大規模な製品とそれを扱う生産ラインをスムーズに描画できるようになります。

  2. 「VPS」シリーズ全体の性能向上と操作性向上による設計開発期間短縮を実現

    組立時に部品が干渉しないかなど、設計検討(製品成立性)を行う「VPS Digital Mockup」では、部品間に隙間が十分あるかを確認するクリアランスチェック機能の処理時間を最大100分の1に短縮する性能向上を行いました。また、干渉チェック機能とクリアランスチェック機能に、前回行ったチェック結果との比較ができる機能を追加することで、設計変更により干渉部分が修正されているかなどを把握し、より適切な設計支援を行います。

    さらに、生産設備の動作シミュレーションを行う「VPS IOC Express」では、可動部分が多い大規模な設備において、例えばアームを動かすという生産設備の機構動作に対し、アーム上で一緒に動く部品を自動でひも付ける機能を加えました。

    このように従来の「VPS」製品も性能と操作性を向上し、お客様の開発期間短縮に貢献します。

「VPS」シリーズの主な製品の販売価格、および出荷時期

「VPS」シリーズの主な製品の販売価格、および出荷時期
製品名 販売価格(税別)(*2) 出荷時期
VPS Standard(*1) 400万円 7月7日より
VPS Digital Mockup 250万円
VPS Manufacturing 250万円(*3)
VPS VridgeR(新製品) 65万円(*3)
VPS GP4(新製品) 440万円
VPS IOC Express 400万円

(*1) 「VPS Digital Mockup」と「VPS Manufacturing」のセット商品。

(*2) 表の価格は、すべてネットワークライセンス(同一ネットワーク上のクライアント端末で購入したライセンス数まで同時利用可能。インストール数に制限はありません。)の価格。

(*3) 「VPS Manufacturing」 、「VPS VridgeR」の利用には、「VPS Digital Mockup」のライセンスが必要。

販売目標

2016年度末までに売上50億円(当社の決算期は3月末日です)

セミナー開催について

VPS・GP4事例セミナー2015

日時・会場  :  [東京(秋葉原)] 2015年7月8日(水曜日)秋葉原UDX GALLERY NEXT(4階)
[名古屋(名駅)] 2015年7月16日(木曜日)ミッドランドホール(5階)
申し込みページ  :  申し込みページはこちら

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 フルアセンブリモデル:
機器全体のこと。
注2 「DIPRO VridgeR」:
「DIPRO VridgeR」は、従来通りデジタルプロセスが継続販売。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

富士通コンタクトライン
電話 0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)


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