PRESS RELEASE (サービス)
2015年6月16日
富士通株式会社
富士通フロンテック株式会社
モバイル用途に最適、ポータブルタイプの静脈認証センサーを販売開始
非接触型手のひら静脈認証装置「PalmSecure-SLセンサー」のラインナップを拡充
富士通株式会社(以下、富士通)と富士通フロンテック株式会社(以下、富士通フロンテック)(注1)は、法人向けの非接触型手のひら静脈認証装置「FUJITSU 生体認証 PalmSecure-SLセンサー(フジツウ セイタイニンショウ パームセキュア エスエル センサー)」(以下、「PalmSecure-SLセンサー」)のラインナップに、直接USBポートに接続できるポータブルセンサーを追加し、9月下旬より販売します。
本製品は、直接USBポートへ接続可能な形状であり、これまでモバイル用途の際に煩わしかったUSBケーブルがなくなり、外出時や現場作業などでのタブレット利用時も快適になります。
背景
近年のスマートデバイスの普及により、ワークスタイルの多様化が進んでいますが、業務遂行時のスマートデバイスならではの課題も顕在化しています。例えば、タブレットはのぞき見されやすく、ログオン時のパスワードを他人に知られてしまうリスクがあるため、立ったままや机の無い場所などでも快適に利用できるスマートデバイス向けのセキュリティ対策へのニーズが高まっています。
今回、富士通と富士通フロンテックは、このようなニーズに応えるため、PCログオン専用小型センサー「PalmSecure-SLセンサー」のラインナップに、直接USBポートに接続できるポータブルセンサーを追加し、スマートデバイスを活用した新しいワークスタイルにおける利便性と安心・安全の両立を支援します。
図1. 非接触型手のひら静脈認証のセンサーラインナップ
「PalmSecure-SLセンサー」ポータブルセンサーの特長
本製品は、2012年8月に発表したPCログオン専用小型センサー「PalmSecure-SLセンサー」のラインナップと同一のセンサーで、ケーブルをなくし端末と直結させることで、タブレットPCなどでの利便性を向上させました。
図2. 「PalmSecure-SLセンサー」ラインナップ
(左からマウスタイプセンサー、スタンダードセンサー、ポータブルセンサー)
- USBポートに直結可能な、モバイル用途に最適な静脈認証センサー
幅62ミリメートル(以下、mm)、奥行き33mm、高さ15.5mmと、手のひらにおさまる持ち運びやすいサイズで、直接USBポートへ接続できます。これにより、モバイル用途に最適な実用性の高い静脈認証センサーとして利用できます。現在利用している既存の端末にも容易に導入でき、快適で安心・安全な手かざしでのPCログオンを実現します。
図3. タブレットでの利用イメージ - 「PalmSecure-SLセンサー」ラインナップへの追加
- 軽快な認証を実現
手のひらを高速で連続撮影し、その中から認証に最適な画像を瞬時に選び出して自動的に照合する機能を搭載しています。これにより、手のひらを固定させるためのガイド装置が不要で、センサーの上に手をかざす自然な動作で、高精度な認証が可能です。
- 「PalmSecure-SLセンサー」のラインナップでの混在運用も可能
すでに「PalmSecure-SLセンサー」のマウスタイプセンサーやスタンダードセンサーを利用している場合、モバイル用として本製品を併用できます。社内で利用する際はスタンダードセンサー、持出しの際はポータブルセンサーを接続して利用するような運用も可能です。
- 軽快な認証を実現
希望小売価格および販売時期
製品名 | 希望小売価格(税別) | 提供開始時期 |
---|---|---|
「PalmSecure-SLセンサー」ポータブルセンサー | 17,500円 | 9月下旬 |
※国内の販売価格・販売開始時期です。
※別途、富士通のPC ログインソリューション(注2)が必要です。
販売目標
富士通グループ全体で、今後3年間で120億円(ハード・ソフト・SIを含む)
ご参考:「非接触型手のひら静脈認証」の特長について
- 体内情報であるため偽造が困難
手のひら静脈は体内情報であるため、体表情報である指紋と比べて偽造が困難な生体情報です。
指や手の甲の静脈に比べて血管の本数が多く複雑であり、また、毛細血管である指の静脈に比べて太い幹線の血管であるため、安定して認証が行えます。富士通グループ内での認証実験の結果、本人拒否率0.01%、他人受入率0.00008%以下という高い認証精度(注3)と合わせて、高信頼のセキュリティを実現しています。
- 登録不可能な人がほとんどいない
指紋や顔では、手荒れや乾燥あるいはマスクの着用といった外的要因を受け、登録・照合が行えないことがありますが、「非接触型手のひら静脈認証装置」は、体内の情報である手のひら静脈を利用するため、外的要因をほとんど受けません。
- 非接触型認証装置
手のひら置くガイド装置に触れることなく自然な動作で快適に利用でき、衛生的であるため、利用者の心理的な抵抗感が小さくなります。
- グローバルな実績に裏付けられた高信頼性
2004年に、富士通と富士通フロンテックが非接触型手のひら静脈認証装置を発売以来、累計47万台を出荷し、世界約60ヶ国で、6,300万人以上の利用実績(注4)があり、現在も導入実績は拡大中です。
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
- 注1 富士通フロンテック株式会社:
- 代表取締役社長 下島 文明、本社 東京都稲城市。
- 注2 PCログオンソリューション:
- 「FUJITSU Security Solution SMARTACCESS」、もしくは「FUJITSU Security Solution 手のひら静脈認証PCログオンソフトウェア PalmSecure LOGONDIRECTOR」
- 注3 認証精度:
- 高機能版のPalmSecureセンサーV2の認証率。
- 注4 累計47万台を出荷し、世界約60ヶ国で、6,300万人以上の利用実績:
- 2015年3月末日までの累計出荷台数、登録人数。
関連リンク
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