PRESS RELEASE (サーバ)
2015年4月7日
富士通株式会社
UNIXサーバ「SPARC M10」の性能を強化
エントリーモデルとミッドレンジモデルで処理性能を約30%向上し、データベース高速化を実現
当社はこのたび、UNIXサーバ「SPARC M10-1」、「SPARC M10-4」に動作周波数3.7GHz、8コアの新プロセッサ「SPARC64 X+(スパークロクヨン・テンプラス)」を搭載し、本日より全世界で提供開始します。
今回の新プロセッサ搭載は、CPUコアあたりの処理性能を従来に比べ約30%向上(注1)させ、基幹系システムにおけるビジネスデータのバッチ処理時間を短縮します。また、情報系システムにおいても、SNS、センサー、モバイルデバイスなどから刻々ともたらされる多種多様なビッグデータ分析を高速化することができ、お客様の迅速な経営判断を支援します。
今回、当社UNIXサーバのハイエンドモデル「SPARC M10-4S」と同水準の動作周波数のプロセッサをエントリーモデル「SPARC M10-1」とミッドレンジモデル「SPARC M10-4」向けに、当社が新たに開発・搭載して、CPUコアあたりの処理性能を強化しました。
「SPARC M10」は、当社とオラクル・コーポレーション(本社:カリフォルニア州レッドウッドショアズ、CEO:マーク・ハード、サフラ・キャッツ)との協業のもと、2013年より全世界で市場投入しているものです。両社は、今回性能を強化したモデルを含む全機種を、Oracle Solarisと組み合わせて全世界で販売します。最新のOracle Solarisではクラウド基盤OpenStackに対応しています。また、販売面のみならず開発面においても連携しており、例えば「Oracle Database」のオプション機能として、データ処理をメモリ内で行う「Oracle Database In-Memory」は、当社プロセッサ「SPARC64 X+」に実装した「ソフトウェア・オン・チップ(注2)」と連携し、高速な分析処理を実現します。
オラクル・コーポレーション チーフコーポレートアーキテクト エドワード・スクリーベン氏のコメント
今回性能を強化した「SPARC M10」は、クラウドやデータセンターを含めミッションクリティカルなソリューションを求めるお客様に新たな選択肢を提供するものです。今回の強化も、オラクルと富士通のハードウェア、ソフトウェア両面にわたる強固な協業の成果であるとともに、最高のテクノロジーソリューションを提供することで、お客様のビジネスを加速させることに貢献するというオラクルのコミットメントをより確かなものにします。
商標について
- OracleとJavaは、Oracle Corporation およびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。
- すべてのSPARC商標は、ライセンスを受けて使用されており、SPARC International, Inc. の米国およびその他の国における商標です。SPARC64商標は、SPARC International, Inc. の米国およびその他の国における商標であり、ライセンスを受けて使用しています。
- UNIXは、米国およびその他の国におけるオープン・グループの登録商標です。
- SPECおよびベンチマーク名のSPECintは、米国およびその他の国におけるStandard Performance Evaluation Corporation(SPEC)の商標または登録商標です。
- その他、記載されている商品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
- 注1 CPUコア性能を約30%向上:
- SPARCM10-1における、SPECint_rate2006による比較
【SPECint_rate2006性能値および測定環境】
SPARC M10-1(SPARC64 X+搭載)
・コアあたりの性能(注3):38.4
・測定値(Peak):307
・測定環境:SPARC64 X+(3.7GHz)×1CPU(8コア)、Oracle Solaris 11.2 SRU6.4, Version 12.4 of Oracle Solaris Studio
SPARC M10-1(SPARC64 X+搭載)
・コアあたりの性能(注3):29.3
・測定値(Peak):468
・測定環境:SPARC64 X+(3.2GHz)× 1CPU(16コア)、Oracle Solaris 11.1 SRU15.4, Version 12.3 of Oracle Solaris Studio 10/13 Patch Set
※本性能値は2015年4月7日時点で、SPEC(The Standard Performance Evaluation Corporation)へのsubmitを完了しています。 - 注2 ソフトウェア・オン・チップ:
- 10進演算、暗号処理、コピーなど従来ソフトウェア上で行われていた処理の一部をハードウェア(プロセッサ)で実行する機構。
- 注3 コアあたりの性能:
- SPECint_rate測定値(Peak)をCPUコア数で除した換算値。
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