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PRESS RELEASE （サービス）

2015年2月6日
富士通株式会社

大型産業機械の設計工数を約40%削減する「iCAD SX」を提供開始

機械・鋼材・配管の3次元モデルによる構想検討から図面作成を1つのCADソフトで実現

背景

大型産業機械は、数万点におよぶ機械部品、鋼材、配管が複雑に配置されるため、データ量が膨大となり、処理性能の制約から1つのCAD上で3次元データをすべて扱うことが難しい状況です。そのため、装置全体での干渉確認はビューアーで行い、設計検討や不具合の修正はそれぞれの専用ツールで行う必要がありました。設計者は別々のツールで作業を繰り返し行う必要があり、設計期間の延伸を招くことが課題となっていました。

こうした課題を解決するため、当社は、大規模データの処理性能を大幅に改善することで、機械・鋼材・配管の並行設計が同一システムで可能な「iCAD SX」を提供します。

本製品の特長

1. 大規模データの処理性能の大幅改善により装置全体の並行設計を実現

   本製品では、同一パーツとなるソリッドデータのメモリ領域を共有化することにより従来比約1.3倍のデータ容量の超軽量化と、ファイル読み込み速度を従来比約10倍の超高速化を実現しました。ファイル参照や保存、編集性能が格段に向上したことで、数万点にもおよぶ大型産業機械全体を「iCAD SX」上で設計でき、機械・鋼材・配管の干渉確認なども素早く行えるようになります。

2. 鋼材と配管の設計情報の一括出力による付帯作業工数を大幅に削減

   数千本にもおよぶ非常に多くの鋼材や配管について、3次元CAD上で構想検討したモデル形状から、各鋼材の長さや重量、配管の接続情報を図面や帳票に自動で一括出力できます。これにより、従来、3次元モデルからは抽出できなかった調達・加工・組立に必要な情報について、組図や部品図から確認し手作業で行っていた部品集計や追記作業といった設計付帯作業の効率化を図り、従来比約50％の工数削減（注2）を実現します。

3. 図面作成工数を大幅に削減する図面化新機能

   今回、3次元モデルからの図面化処理速度を大幅に向上させることで、数万点にもおよぶ組立図を高速に作成できます。また、直感的な操作により、組立図、部品図、アイソメ図、断面図、詳細図などあらゆる図面を手間なく作成でき、設計変更における図面反映も一括で行えます。これにより、図面作成や設計変更の反映にかかる工数を従来比約80％削減（注3）し、設計部門から製造部門に短期間で設計情報を伝達することができます。

販売価格、および出荷時期

販売価格、および出荷時期

製品名	販売価格（税別）	出荷時期
「FUJITSU Manufacturing Industry Solution iCAD SX V7L4」（機械設計/鋼材設計CAD）	138万円から	2015年2月末
配管設計（オプション）	30万円から

販売目標

2015年度に12,000本（当社の決算期は3月末日です）

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

注1 従来比約40％短縮：

ファイル処理速度約10倍、図面作成および設計変更にかかる工数約80％削減、および鋼材・配管の設計情報の一括出力により、機械・鋼材・配管のトータルにおける設計工数を約40％削減。

注2 従来比約50％の工数削減：

従来手作業で行っていた設計付帯作業の設計構成に関する情報抽出、転記、集計、手配調整、手順書作成などにおいて、今回、機械・鋼材・配管の情報抽出、転記、集計までを自動化することで工数を約50%削減。

注3 従来比約80％削減：

従来、三面図、アイソメ図、断面図、詳細図、設計変更にかかるクリック数149回に対し、本製品では28回で実現。

関連リンク

• iCAD SX紹介サイト

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