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PRESS RELEASE

2015年2月18日
富士通株式会社

グループ国内外すべての社内システムを次世代クラウド基盤へ刷新

TCO350億円削減を目指すとともに、大規模システムのクラウド移行と運用ノウハウをリファレンス化

当社は、このたび、富士通グループ国内外で稼働中の全ての社内システム計約640システム(サーバ数:約13,000台)を、次世代クラウド基盤に移行することを決定しました。本移行は、2015年2月より順次実施し、今後5年間で完了する予定です。

当社グループで稼働しているレガシーシステムから最先端のシステムを含む、大規模かつ複雑なシステム群を、ビジネス環境変化に柔軟に即応可能なシステムへとモダナイゼーションするとともに、さらなる効率化を目指し、次世代クラウド基盤へ移行します。これにより、当社グループ全体で5年間で約350億円のTCO(Total Cost of Ownership)削減を見込むとともに、本移行で培ったスキル・ノウハウをリファレンスモデルとして、お客様へのソリューション提案・システム構築・運用に活用します。

今回、システムの移行先となる次世代クラウド基盤は、当社が開発を進めているオープンスタックベースの新しいクラウドサービス基盤です。社内システムを移行するとともに、一部のお客様と実証を行いながら継続的に機能開発を行い、2015年度中にお客様への提供を開始する予定です。

当社は、最先端のICT技術を活用し、お客様システムのビジネス環境変化への迅速な対応を支援するとともに、企業競争力強化およびTCO削減に貢献してまいります。

背景

近年、グローバル化や市場ニーズの多様化により、ビジネス環境は複雑化し、企業には急激なビジネス変化に即応できるシステムと、さらなる効率化が求められています。そのような環境の中、当社は既存システムのモダナイゼーションや新たなイノベーションに向け、グループ国内外の全ての社内システムを次世代クラウド基盤へ移行するとともに、自らの実践をリファレンス化し、お客様へのソリューション提案、システム構築、運用に活用することを決定しました。

社内システムの刷新について

当社では、ICTシステムの方針として「ビジネス貢献」、「システムの効率化」、「リファレンス化」の3つを掲げており、今般、この方針に基づき、当社グループ国内外の全ての社内システム約640システム(サーバ数:約13,000台)を次世代クラウド基盤に移行します。この次世代クラウド基盤への移行や運用で培ったスキル・ノウハウを、リファレンスモデルとして、お客様のクラウド移行への提案・構築・運用に活用していきます。

当社グループの社内システムは、CRM/販売支援システム、SCM/ECMシステム、人事・経理などのコーポレート系システム、全社の情報共有やコミュニケーションを支えるグローバルコミュニケーション基盤(注1)などの共通システムに分類されます。次世代クラウド基盤への移行は、これら全てを対象に今後5年かけて順次実施していきます。その第一弾として、2月にコーポレート系の2システムより移行を開始します。次世代クラウド基盤へ全ての社内システムの移行が完了した際には、TCOを5年間で約350億円削減できる見込みです。

刷新するシステムの概要

国内外の当社グループで稼働中の全ての社内システムを、現在開発中でオープンスタックベースの次世代クラウド基盤へ移行し、全面刷新します。レガシーシステムから最先端のシステムを含む大規模かつ複雑なシステム移行は、当社グループにとって初めての試みです。

(1) システム数  :  国内外の当社グループで稼働中の約640システム
・日本 :約450システム(サーバ数:約8,000台)
・海外 :約190システム(サーバ数:約5,000台)
(2) 移行期間  :  2015年2月から5年間(予定)
(3) TCO削減  :  5年間で約350億円削減

今回、刷新するシステムには、国内外関係会社約540社17万人を対象に業務効率化を目指し、2012年4月より順次展開しているグローバルコミュニケーション基盤があります。当社グループでは、グローバルコミュニケーション基盤の活用により、ビジネスのスピードアップに加え、グループ全体での出張移動やシステム運用などの費用を2013年度には2010年度比で30%削減することを実現しました。あわせて、社内実践で得られたノウハウは、リファレンスとしてお客様への提案・構築・運用に活用しており、現在 約150社/100万人以上の企業で導入いただいております。

今後も、モバイル活用やビッグデータ分析などの最新のテクノロジーを活用し、ビジネス環境の変化に迅速に対応するシステムを、このクラウドサービス基盤上にスピーディーに構築していくとともに、その開発ノウハウ・ツール・環境なども含め、リファレンスとしてお客様に提供してまいります。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 グローバルコミュニケーション基盤:
電子メール、スケジュール管理、プレゼンス管理、Web会議などの情報コミュニケーションツールを統一することで、グループ会社間のコミュニケーションを円滑にするシステム。

本件に関するお問い合わせ

富士通コンタクトライン
電話 0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)


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