PRESS RELEASE (ストレージ)
2015年1月15日
富士通株式会社
仮想化環境専用ストレージ「ETERNUS TR800 series」を販売開始
データ格納コストを最大50%削減、大規模仮想化環境への対応がより容易に
当社は、大規模な仮想化環境の専用ストレージ「FUJITSU Storage ETERNUS TR series(フジツウ ストレージ エターナス ティアール シリーズ、以下、ETERNUS TR series)」において、データ容量あたりのコストを最大約50%(注1)引き下げた新モデル「ETERNUS TR820」、「ETERNUS TR850」、「ETERNUS TR880」の3モデルを1月15日より日本において販売開始します。
最上位モデルである「ETERNUS TR880」は、接続可能な仮想マシン数を最大3,500と従来機比約1.8倍(注2)に拡張が可能で、さらなる大規模仮想化環境に対応します。また、これら大容量データのセキュリティ強化を実現するため、ディスク上のデータを暗号化する機能を新たに提供します。
背景
サーバ・デスクトップ仮想化の技術を用いたシステムの大規模化にともない、課題となる高いストレージ性能の要求、構成設計や管理の複雑化に対応する製品として、仮想化環境専用ストレージ「ETERNUS TR series」を2014年8月より提供をしています。
今般、データ容量あたりのコストを最大約50%引き下げるとともに、さらなる大規模システムにも対応した「ETERNUS TR800 series」の3モデルを提供します。
新モデル「ETERNUS TR800 series」の特長
1. 導入コストの低減
新モデルは、ディスク上に格納するデータを最新の高速圧縮アルゴリズムを用いて処理することで、ディスクの使用効率を大幅に向上します。これにより、「ETERNUS TR850」の場合1台あたりのデータ格納容量を従来機として最大約2倍(注3)の66TBに向上するとともに、容量あたりのデータの格納コストを最大約50%引下げます。これにより、大規模仮想化環境におけるデータの格納コストを大幅に低減します。
ETERNUS TR800 series
拡大イメージ
2. 大規模仮想化環境への対応とランニングコストの低減
後継機モデルとなる「ETERNUS TR820」「ETERNUS TR850」に加え、新たな製品レンジとして提供する最上位モデル「ETERNUS TR880」では、大容量のSSDを搭載することで、従来機と同一の筐体サイズで従来比約1.8倍となる最大3,500の仮想マシンの処理が可能です。また、データ格納容量を従来機と比較して約3倍(注4)の最大100TBに拡張します。これにより、仮想化環境における大規模なデータ統合が可能となり、設置スペース、消費電力を最大約70%削減(注5)できます。
3. ストレージの安全性強化
情報漏洩対策などデータのセキュリティ強化への要望に応えるため、ディスクに格納するデータを対象に、AES-256bit方式(注6)の強固な暗号化を性能劣化なく実施する機能をオプションで選択できます。これにより、ディスクドライブが持ち出されたとしても個人の機密情報や、知的財産などのデータ保護が可能です。
販売価格、および出荷時期
- 最小構成標準価格(税別):1,497万8,000円から(初年度のサポート費用を含む)
- 提供時期:2015年2月20日
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
- 注1 最大約50%:
- ETERNUS TR650とETERNUS TR850を比較した数値。
- 注2 従来機比約1.8倍:
- ETERNUS TR650とETERNUS TR880を比較した数値。
- 注3 最大約2倍:
- 注釈1と同様。
- 注4 約3倍:
- 注釈1と同様。
- 注5 最大約70%削減:
- ETERNUS TR650 3台をETERNUS TR880 1台に集約したケースでの比較。
- 注6 AES-256bit方式:
- AES(Advanced Encryption Standard)の暗号化方式において最長の256ビットの暗号鍵をする方式。暗号鍵のビット長が長い程セキュリティが堅固である。
関連リンク
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