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PRESS RELEASE (サービス)

2014年12月8日
富士通株式会社

地域金融機関向け勘定系システムアウトソーシング「FSPS」販売開始

当社データセンターから各金融機関独自の勘定系システムや専用災害対策サイトを提供

当社は、地域金融機関の経営の独自性追求とTCOの削減の両立に貢献することを目的とし、当社データセンター内の勘定系システムプラットフォーム上に、地域金融機関が従来から利用していアプリケーションを利用して勘定系システムを構築し、運用管理サービスと合わせて提供するアウトソーシングサービス「FUJITSU Financial Services Solution FSPS(フジツウ ファイナンシャル サービシーズ ソリューション エフエスピーエス)」(以下、FSPS、注1)と「FUJITSU Financial Services Solution FSPS-DR(フジツウ ファイナンシャル サービシーズ ソリューション エフエスピーエス ディーアール)」(以下、FSPS-DR)の販売を2014年12月8日に開始します。

これらのサービスでは、仮想化技術により分割したメインフレーム基盤上で複数の地域金融機関の勘定系システムを当社が一括して運用し、システム環境の維持や運用をすることで、地域金融機関のTCOの低減を図ります。

「FSPS」は、最先端のセキュリティと堅牢な設備を備えた東西2カ所のデータセンターに、地域金融機関が従来から利用しているアプリケーションを利用して勘定系システムを構築します。東西の勘定系システム間でデータをミラーリングするため、災害対策も万全です。

「FSPS-DR」は、災害対策用に特化した地域金融機関ごとの勘定系システムを当社のデータセンター内に構築し、平常時の勘定系元帳データのリアルタイムバックアップや、被災時のシステムの立ち上げや切り替えなどの初動対応支援、運用管理などと合わせて提供するサービスです。

当社は、これらのサービスを地域金融機関向けソリューションの中核と位置づけ、次世代に向けて進化させ、戦略的な基幹系システムサービスへと発展させていきます。

背景

地方銀行や信用金庫などの地域金融機関は、多様化するお客様ニーズに対応した独自性あるサービスが求められています。また、東日本大震災を踏まえ、業務継続強化の取り組みも必須となっています。

当社はこのようなニーズに応え、地域金融機関の経営の独自性追求とTCO削減の両立、ならびに業務継続性強化を実現するためのアウトソーシングサービスを提供します。

サービスの特長

  1. システム構築から運用管理まで、勘定系システムのトータルアウトソーシング

    当社は、メインフレーム、オープン系サーバ、ミドルウェアなどで構成される勘定系システムプラットフォームと各地域金融機関が従来使用している勘定系システムに関するアプリケーション、要件定義・設計を含めたシステム構築、システム運用準備・データ移行、システム稼働後の運用管理など、勘定系システムの構築から運用まで、トータルで提供します。

    システムのイメージ
    システムのイメージ

  2. 各金融機関の勘定系業務アプリケーションを利用可能

    各地域金融機関が従来使用している勘定系システムに関するアプリケーションを継続使用できます。これにより、地域金融機関は独自性のある地域密着型商品やサービスの提供を維持できます。

  3. メインフレーム基盤の共有化と運用アウトソーシングによるコストダウン

    本サービスでは、メインフレーム基盤を仮想化技術により分割し、ひとつのメインフレーム上に複数の地域金融機関の勘定系システムを稼働させることで、1金融機関のメインフレーム基盤利用コストを低減して提供します。また、地域金融機関の勘定系システム運用業務に熟練した当社担当者による運用保守サービスも合わせて提供します。

    これにより、地域金融機関は、自前のメインフレームを保有することなく、メインフレーム基盤の勘定系システムを利用でき、各種システムの保守サービスも受けられるため、最新のシステム環境を維持できます。さらに、従来は地域金融機関の各部署で行っていた障害対応などの運用管理業務を当社のサービスに集中させることで、お客様向けのサービス強化に注力できます。

  4. セキュリティと信頼性の強化

    最先端のセキュリティと堅牢な設備を備えた当社のデータセンターに勘定系システムを構築し、24時間365日、地域金融機関の勘定系システム業務を熟知した担当者が監視と保守を行うため、セキュリティと信頼性を強化できます。

  5. FSPSの特長
    1. 東西2つの勘定系システムの切り替え運用でホットスタンバイの災害対策も実現

      東日本と西日本の2つのデータセンターに勘定系システムを構築し、平日と休日で本番サイトとバックアップサイトを交互に切り替えて運用し、両データセンターの勘定系システム基盤に装備されている「FUJITSU Storage ETERNUS(フジツウ ストレージ エターナス)DX8000 S2 series」(以下、ETERNUS DX8000)のアドバンスト・コピー機能(注2)により、勘定系元帳データをリアルタイムで本番サイトからバックアップサイトへバックアップします。

      これにより、例えば、東日本データセンターが被災した場合には、西日本データセンターの勘定系システムを本番サイトとして運用でき、平常時から両データセンター間で本番サイトとバックアップサイトの切り替え業務を行っているため、被災時の切り替えもスムーズに行うことができ、2時間以内でのバックアップサイトへの切り替えが可能です。

    2. 各種金融システムとの連携基盤の提供

      当社のデータセンターの勘定系システム基盤には、 SOA(注3)技術により新規のチャネルやネットワークなどとの連携を実現する連携基盤も装備されています。これより、地域金融機関は、お客様向けの新しいサービスを、柔軟かつ迅速に提供できます。

  6. FSPS-DRの特長
    1. ウォームスタンバイの災害対策用勘定系システム保持を効率的に実現

      「FSPS」で提供されるSOA技術の連携基盤などを除き、災害対策用勘定系システムに特化した勘定系システムプラットフォームを提供することで、効率化と災害対策用勘定系システムの立ち上げ時間の短縮を図っています。

    2. ロストデータの最小化

      「ETERNUS DX8000」のアドバンスト・コピー機能により、勘定系元帳データをリアルタイムでバックアップするため、数秒程度のデータ消失に止めることができます。

    3. 業務復旧に向けた手厚いサポート

      東日本データセンターの近隣にあるFSPSサポートセンターにおいて、平常時の運用管理を行ない、災害発生時は地域金融機関の初動対応支援を行なうなど、業務復旧に向けた手厚いサポートを行ないます。

販売価格、および提供時期

販売価格、および提供時期
製品・サービス名 販売・提供価格(税別) 提供時期
Financial Services Solution FSPS 個別見積 2017年1月
Financial Services Solution FSPS-DR 個別見積 2015年9月

販売目標

本サービス、および本サービス導入に関わる周辺の開発を含め、年間100億円の売上を目指す。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 FSPS:
FUJITSU Standard Platform Serviceの略。
注2 アドバンスト・コピー機能:
ディスクからディスクへの高速コピーを提供するETERNUS ディスクストレージシステムの機能。
注3 SOA:
Service Oriented Architectureの略で、コンピューターのソフトウェア機能を独立したサービスという単位で実装し、それらを組み合わせてシステムを作り上げる考え方。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

富士通コンタクトライン
電話 0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)


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