PRESS RELEASE
2014年9月24日
富士通株式会社
株式会社フュートレック
音声で文字入力や操作ができるソフトウェア開発キット
「MobileSUITE Voice Operation」を提供開始
フュートレックの音声認識技術を活用し、アプリケーション開発をサポート
富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山本 正已、以下、富士通)は、話すだけで、専門用語の文字入力やアプリケーションの操作を実現するソフトウェア開発キット「MobileSUITE Voice Operation(モバイルスイート・ヴォイス・オペレーション)」を、10月1日より国内(注1)で提供開始します。
今回、モバイル向けサービスプラットフォームである「FUJITSU Cloud PaaS MobileSUITE」の新たなオプションとして、スマートデバイスのアプリケーション開発者向けに音声用のAPI(注2)を提供し、アプリケーションの開発をサポートします。アプリケーション開発者は、「MobileSUITE Voice Operation」を活用することで、音声指示による業務システムやインターネット上のサービスの操作、専門用語の認識に対応したスマートデバイスのアプリケーションの開発が容易にでき、利用者の利便性の向上が可能となります。
「MobileSUITE Voice Operation」には、株式会社フュートレック(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:藤木 英幸、以下、フュートレック)の、音声認識技術「vGate(ブイ・ゲート)」が導入されており、富士通とフュートレックの新たなサービスの開発に向けた第一弾となります。両社は継続して、音声を活用したサービスのさらなる強化に取り組んでいきます。
近年、スマートフォンやタブレット端末などのスマートデバイスを活用し、新たなワークスタイルの確立や業務改善が期待されています。富士通と音声認識技術に強みを持つ株式会社フュートレックは、業務システムを対象とした新たな音声サービスの提供を10月1日より開始します。
このたび、富士通の「MobileSUITE」に、フュートレックの音声認識技術を組み合わせ、音声を活用し業務効率化を実現するソフトウェア開発キット「MobileSUITE Voice Operation」を提供開始します。音声サービスはコンシューマー向けには普及し始めている一方、音声サービスの業務利用には専門用語への対応が必要なため、導入は難しいと考えられていました。しかし、「MobileSUITE Voice Operation」を活用することで、音声指示による業務システムやインターネット上のサービスの操作、専門用語の認識に対応したアプリケーションの開発が容易にできます。
それにより、例えば、「今月中に納品できるタブレットを価格順に調べて」「A、B、Cの3名で来週1時間空いている日で、会議室が取れる日を調整して」などと利用者がスマートデバイスに話しかけると、業務システムやインターネット上のサービスのAPIを利用した結果の表示が可能となります。
システム実現のイメージ図(注3)
アプリケーションイメージ図
「MobileSUITE Voice Operation」の特長
- 最高水準(注4)の音声認識技術を採用
最高水準の認識率を誇るフュートレックの音声認識技術「vGate」を採用することで、ストレスのない音声入力や操作が可能です。
- 対話形式での処理により、利用者が意図する処理を正確に実行
利用者が音声によるアプリケーションの操作をする際に、例えば、「A、B、Cの3名で来週空いている日で、会議室が取れる日を調整して」「時間はどの位ですか?」「1時間で」など、足りない情報は聞き返す対話形式により必要情報を補足することが可能です。これにより、業務システムに対して利用者が意図する指示を正確に行うことができます。
- 業務システムやインターネット上のサービスを横断したWeb APIとの連携を実現
利用者からの指示パターンをあらかじめ対話のシナリオとして「MobileSUITE Voice Operation」に登録し、その設定に基づき、業務システムやインターネット上のサービス(Web API)を横断的に利用できるアプリケーションが開発できます。それにより、業務システムやインターネット上のサービスの操作が音声により可能となり、利便性が向上します。
- 専門用語の対応
専門用語をあらかじめ辞書に登録しておくことで、一般用語はもちろん、お客様特有の社内用語(部署名や製品名、略称など)や業界用語なども、認識することができます。それにより、普段の業務での違和感のない活用が可能です。
「MobileSUITE」について
ワークスタイル変革を安心・便利に実現する「MobileSUITE」は、スマートデバイスの業務活用にあたって必要となる、端末管理(MDM)やアプリケーション管理(MAM)などの各種管理機能やアプリを備えたクラウド型のモバイル向け統合管理サービスです。システム管理者は、MDM、MAM、ID管理などを業務やポリシーに合わせて一元化でき、スマートデバイス利用者は、業務で利用するアプリ・コンテンツを一覧表示できる業務アプリポータルを利用し、素早く簡単に必要なサービスやコンテンツにアクセスできます。このように、クラウド側の統合管理機能と、スマートデバイス側の業務アプリポータルを提供することにより、安心・便利なモバイル活用を実現し、お客様の業務効率向上を実現します。
両社は、今後も連携を強化し、音声を活用した様々なサービスを開発し、提供して参ります。
動作環境(対応OS)
Windows 8.1、Windows 8、Android 4.2、Android 4.1、Android 4.0、iOS 7、iOS 6
販売価格、および提供時期
販売価格 | : | 個別見積 |
提供時期 | : | 10月1日より |
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
- 注1 国内:
- 9月24日現在、「MobileSUITE Voice Operation」は、日本国内向け(日本語のみ対応)となっておりますが、多言語対応についても検討中です。
- 注2 API:
- Application Programming Interfaceの略称。プログラミングの際に使用できる命令や規約、関数などの集合のこと。
- 注3 システム実現のイメージ図:
- 開発するアプリケーションの内容により、実現する機能は異なる。
- 注4 最高水準:
- 日本語音声認識エンジンにおいて。フュートレック調べ。
関連リンク
本件に関するお問い合わせ
富士通株式会社
ユビキタスサービス事業本部 法人ビジネス統括部
03-6252-2382(直通)
(音声認識技術に関して)
株式会社フュートレック 東京事業所
製品ソリューション開発本部 第1営業部
044-220-1088
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