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PRESS RELEASE （ストレージ）

2014年8月27日
富士通株式会社

大規模な仮想化環境専用ストレージ「ETERNUS TR series」を販売開始

安定した高い処理性能と、容易な導入・管理を実現

背景

近年、サーバを効率的に使用するサーバ仮想化、セキュリティ対策強化やワークスタイルの変革を実現するデスクトップ仮想化の技術を用いたシステムが広く普及しています。システムの大規模化にともない高いストレージ性能が要求されますが、それに加えて設計時に必要なスキルの高度化や導入期間の長期化、管理方法の複雑化など、多くの課題が発生します。

そうしたお客様の課題を解決するため、大規模な仮想環境に最適化した仮想化環境専用ストレージ「ETERNUS TR series」を新たに提供します。

「ETERNUS TR series」の特長

1. 高負荷環境でも安定した高い処理性能

   「ETERNUS TR series」 拡大イメージ

   「ETERNUS TR series」は、大規模なサーバ仮想化環境においても、安定した高いパフォーマンスを発揮します。

   「ETERNUS TR series」へのIO処理（注3）は、99%以上がSSD（注4）で処理できるように設計されているため、高速処理が可能です。また、一部の仮想マシンにおいて、突発的に高い負荷が発生した場合においても、ほかの仮想マシンの性能に影響を与えないよう自動的に、性能資源の割り当てを行うことで、安定した高い性能を発揮します。

2. 簡単かつ短時間での導入

   「ETERNUS TR series」は、性能設計などが難しい大規模なサーバ仮想化環境においても、煩雑な構成設計や性能チューニングなどは不要です。セットアップもネットワークの設定やデータストアの登録など最低3項目の設定を行うだけで済み、10分程度で利用が開始できます。

   容量や性能が不足した場合は、「ETERNUS TR series」そのものを増設することで容易に拡張できます。また、専用の運用管理ソフトを使用することで、最大32台の「ETERNUS TR series」を1つのシステムとして容易に統合管理できます。

3. 煩雑であった仮想マシン管理のシンプル化

   「ETERNUS TR series」を用いることで、今までのストレージではできなかった仮想サーバ単位での性能と容量の把握が時系列でできます。

   さらに、ホスト、ネットワーク、ストレージ、ディスク単位の処理時間を過去に遡ってグラフィカルに表示でき、ボトルネック（注5）の有無を可視化できます。これにより、従来は特定が難しかった性能遅延の原因を容易かつ迅速に特定でき、対処を行うことができます。

4. データ保護と災害対策

   「ETERNUS TR series」では、仮想マシン単位にオンラインでデータをバックアップするスナップショット（注6）を取得できます。更新データのみを保持するため、サーバのアクセス性能に影響を与えない高速なデータ保護を実現します。

   また、災害対策の機能として仮想マシン単位での遠隔へのデータ転送を実現しています。さらに、データは重複排除と圧縮をして転送するためデータサイズを最大95%削減でき、WAN回線の帯域幅を抑えながら遠隔地でのバックアップが可能です。

なお、本製品は、仮想環境およびクラウド環境をスピーディーかつ簡単に導入、運用できる垂直統合型 仮想化・クラウド基盤「FUJITSU Integrated System Cloud Ready Blocks（フジツウ インテグレーテッド システム クラウドレディーブロックス）」のラインナップに追加する予定です。これにより、大規模なサーバ仮想化環境における安定した高い処理性能を実現するとともに、システムのライフサイクル全般にわたる運用管理工数の軽減が可能です。

Tintri, Inc Chairman and CEO ケン クライン様からのコメント

ティントリは、これまでの汎用ストレージの概念を根本から覆す、仮想マシン単位での細かいレベルの管理が可能な、仮想化とプライベートクラウド環境に特化した業界初で唯一のストレージです。数多くの著名なグローバル企業での本番システムがティントリ上で稼働しており、そこでは最も要求の厳しいビジネスアプリケーションが実行されています。これは、ティントリがエンタープライズクラスのサポートと、全体的な事業運営においてお客様の信頼を得ていることを示しています。

本日の富士通様の発表は、ティントリにとって世界的に存在感を示す良い機会になると期待しています。富士通様は主要な市場において適材なリソースと専門知識を提供できるワールドクラスのリーダーです。今回のOEM契約は、管理工数を必要としないストレージソリューションを探している大勢の日本のお客様にお役立ていただけるものと信じております。

販売価格、および出荷時期

• 最小構成標準価格（税別）： 1,621万1,000円から（初年度のサポート費用を含む）
• 提供時期： 2014年9月26日

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

注1 米国Tintri, Inc：

本社：カルフォニア州マウンテンビュー、CEO：ケン クライン氏。仮想化環境を監視、把握、適応できるストレージを提供するストレージベンダー企業。

注2 OEM：

Original Equipment Manufacturerの略称。

注3 IO処理：

サーバとストレージ間の入出力処理。

注4 SSD：

Solid State Driveの略称。半導体記憶素子を用いたドライブ装置。

注5 ボトルネック：

コンピュータの処理速度やネットワークの通信速度などを遅延させる要素。

注6 スナップショット：

データ領域のある時点のイメージのこと。

関連リンク

• 「FUJITSU Storage ETERNUS」紹介サイト
• ティントリ社ホームページ

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