PRESS RELEASE (ストレージ)
2014年5月8日
富士通株式会社
安定した高速処理を実現するオールフラッシュアレイ
「ETERNUS DX200F」を全世界で販売開始
システムのボトルネック解消とインフラの効率化を実現
当社は、データの記憶媒体にSSD(注1)を採用し、安定した高速処理を実現するオールフラッシュアレイ「FUJITSU Storage ETERNUS DX200F(フジツウ ストレージ エターナス ディーエックス200エフ)」(以下、「ETERNUS DX200F」)を全世界で5月8日より順次販売開始します。
「ETERNUS DX200F」は、全てのデータをSSDに格納することで、I/O負荷が高い環境においても0.5ミリ秒(以下、ms)の極めて低いレイテンシ(注2)を実現します。これにより、バッチ処理時間を短縮(注3)し、ビジネスが求める高速で安定した性能を提供します。
さらに、2013年11月6日に提供開始したストレージ基盤ソフトウェア「FUJITSU Storage ETERNUS SF 16(エスエフ16)」(以下、「ETERNUS SF 16」)(注4)との組み合わせにより、業務の優先度に応じたリソース割り当ての自動化を可能とし、ストレージ環境の効率的な運用管理を実現します。
「ETERNUS」の新モデルは、5月15日(木曜日)・16日(金曜日)に東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開催する「富士通フォーラム2014」でご覧いただけます。
背景
ETERNUS DX200F
拡大イメージ
近年、クラウドの拡大、モバイルやSNSの普及、ビッグデータの利活用の進展などにより、企業が扱うデータは多様化し、容量が爆発的に増加しています。これらのデータを確実に処理し、リアルタイムに分析し活用することが企業の成長には不可欠となっています。
そうしたお客様のニーズに対応するため、従来の一般的な記録媒体であるディスクと比較して、高速なデータアクセスが可能なSSDを採用し、安定した圧倒的な高速処理を実現するオールフラッシュアレイ「ETERNUS DX200F」を今般提供するものです。
「ETERNUS DX200F」の特長
- システムのボトルネック解消とインフラの効率化
全てのデータをSSDに格納し、毎秒12ギガビットの転送能力を持つSASインターフェースを採用したことで、I/O負荷が高い環境においても0.5msの極めて低いレイテンシを実現しました。また、データベースや仮想化環境で実際に多く使用されているブロックサイズ(注5)が8キロバイト以上のアプリケーションにおいて、高いパフォーマンスを発揮するようアーキテクチャーを最適化しています。
これらにより、バッチ処理時間の短縮や、仮想サーバ・仮想デスクトップ環境でのアクセス集中による処理遅延の問題を解消します。また、ビッグデータのリアルタイム解析や、Webサービスにおけるピーク時対応をスムーズにするなどお客様のビジネスチャンスの拡大に貢献します。
ディスクのみを用いて構成した「ETERNUS DX200 S3」と比較し、同等の性能を発揮する「ETERNUS DX200F」では、消費電力を90%、設置スペースを最大50%削減できます。また、「ETERNUS DX200F」の導入には複雑で時間のかかるI/O性能やレイテンシの最適化など専門の知識を必要とせず、性能レベルを飛躍的に向上させることができます。
- ストレージ運用の効率化
「ETERNUS DX200F」は、ディスクストレージシステム「FUJITSU Storage ETERNUS DX series」(以下、「ETERNUS DX series」)間でデータをコピーする機能を備えているため、「ETERNUS DX200F」内のデータを安価なニアラインディスク(注6)を搭載した「ETERNUS DX series」にバックアップすることができます。さらに、シン・プロビジョニング機能(注7)を標準でサポートしているため、搭載しているSSDの物理容量にかかわらず、仮想的に利用可能な容量を設定可能です。これにより、実データ量の増加にあわせて物理ドライブを追加し対応していくため、容量設計を不要とし、ストレージのリソースにおける利用効率の向上や投資の最適化を図ることができます。
また、「ETERNUS SF 16」において、「ETERNUS DX200F」を新たにサポートします。これにより、「ETERNUS DX200F」や「ETERNUS DX series」などが混在する環境においても、導入設定から構成・性能・障害管理を統一されたビューで一元管理できます。
- 高信頼技術によるお客様のビジネス継続に貢献
従来より「ETERNUS DX series」で定評のある高信頼技術を採用しています。装置内のコントローラーや電源などの主要コンポーネントを冗長化しているため、万一の故障時にも業務システムを停止することなく、コンポーネントの交換ができます。
販売価格、および出荷時期
- 最小構成標準価格(税別): 1,106万円から
- 提供時期: 2014年6月20日
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
- 注1 SSD:
- Solid State Driveの略。半導体記憶素子を用いたドライブ装置。
- 注2 レイテンシ:
- サーバからのデータ転送要求に対して、ストレージからデータが送られてくるまでの待ち時間。
- 注3 バッチ処理時間の短縮:
- データベース環境における索引検索処理で、「ETERNUS DX200 S3」のディスクのみを用いた構成と比較して、処理時間を最大75%削減。
- 注4 「FUJITSU Storage ETERNUS SF 16」:
- SAN/NAS共通のセットアップおよび性能/障害を管理する「ETERNUS」の統合管理ソフトウェア「ETERNUS SF Storage Cruiser 16」、高速コピーによるバックアップやレプリケーションを管理する「ETERNUS SF Advanced Copy Manager 16」、エントリー向け導入運用管理ソフト「ETERNUS SF Express 16」を提供するストレージ基盤ソフトウェア。
- 注5 ブロックサイズ:
- サーバとストレージ間でデータをやりとりする際のデータのサイズ。
- 注6 ニアラインディスク:
- アクセス性能の高い「オンラインディスク」と、テープドライブのようなコスト重視でアクセス性能の低い「オフラインストレージ」の中間に位置づけられる。ストレージのアクセス性能と、コストのバランスがとれたディスク。
- 注7 シン・プロビジョニング機能:
- ストレージ容量を仮想化する技術で、未使用容量の効率的な有効活用を可能にする。あらかじめストレージ容量を多めに確保する必要はなく、使用するだけのストレージ容量を確保し、残りの容量はほかのアプリケーションのためにプール化させておくことができ、大幅にストレージ容量の有効活用ができる。
関連リンク
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