PRESS RELEASE (ネットワークプロダクト)
2014年5月7日
富士通株式会社
「BroadOne LS100シリーズ LTEフェムトセル」を機能強化
状況に応じて最適な無線周波数帯を自動的に選択するマルチモード対応
当社は、このたび、屋内小型基地局「FUJITSU Network BroadOne LS100シリーズ(フジツウ ネットワーク ブロードワン エルエス100シリーズ) LTEフェムトセル」(以下、「BroadOne LS100シリーズ」)を機能強化し、複数の無線周波数帯への対応や、状況に応じて最適な周波数帯を自動的に選択するマルチモード対応を実現しました。本製品を全世界の移動通信事業者向けに5月7日より販売します。
本製品により、移動通信事業者は、利用状況に合わせた無線周波数帯設定などの管理業務を軽減することができ、無線環境を意識することなく最適なネットワーク環境を構築することができます。
背景
スマートフォンの普及などにより、近年急激に増大したトラフィックに対応するため、個人宅、オフィスや店舗などにおいては、送信電力の小さい基地局を配置し、モバイルネットワークの通信容量を拡大するといった対策が進められています。現在、各移動通信事業者は、無線周波数帯のうち1つの周波数を用いて小型基地局の導入を行っていますが、今後は複数の無線周波数帯を活用し、無線帯域を広げることでネットワークを高速化することが求められています。
課題
従来の小型基地局の設置においては、利用者周囲のトラフィック量や、電波強度の変動に合わせた小型基地局の無線周波数帯の選択をはじめ、電波強度の変更、状況の確認など多くの作業が発生し、移動通信事業者には大変な負担となっていました。さらに、移動通信事業者が新たな周波数帯を取得した場合、導入済みの小型基地局では新しい無線周波数帯に対応できず、小型基地局を入れ替える必要がありました。
本製品の特長
BroadOne LS100シリーズ
拡大イメージ
「BroadOne LS100シリーズ」は、複数の無線周波数帯に対応する機能を備えるとともに、最適な無線周波数帯の選択を自動的に行うため、無線環境を意識することなく利用することができます。これにより従来、無線周波数帯ごとに行っていた小型基地局の設定は不要となり、移動通信事業者の管理業務を軽減することができます。
本製品は、自立的に最適な無線周波数を選択できるだけでなく、ネットワーク機器管理システム(EMS)(注1)が位置情報をもとに選定した無線周波数帯の中から最も有効な無線周波数を自動的に選択し通信することが可能です。そのほか、移動通信事業者が手動で無線周波数帯を設定することも可能です。
このように本製品は、利用する地域ごとに使える無線周波数帯が複数、かつ地域ごとに無線周波数帯が異なる場合でも、それぞれの地域で最も性能が得られる無線周波数を自動的に選択することができるので、移動通信事業者の管理業務を減らしながら、利用者の利便性と体感品質を高めることができます。
販売価格
移動通信事業者への一括納入のため、個別見積もり。
販売目標
2017年末までに累計100万台
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
関連リンク
本件に関するお問い合わせ
富士通コンタクトライン
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