PRESS RELEASE
2014年4月8日
富士通株式会社
オラクル・コーポレーション
富士通とオラクル、処理性能を強化したUNIXサーバ「SPARC M10」を販売開始
業界最高水準の性能により、お客様の投資最適化に貢献
富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山本正已、以下、富士通)とオラクル・コーポレーション(本社:カリフォルニア州、レッドウッドショアズ、以下、オラクル)は、動作周波数最大3.7GHz、16コアの新プロセッサ「SPARC64 X+(スパークロクヨン テンプラス)」を搭載し、従来に比べ約30%性能を強化したUNIXサーバ「SPARC M10-1」、「SPARC M10-4」、「SPARC M10-4S」を4月8日に全世界で販売開始します。
なお、今回、販売開始する「SPARC M10」の最上位モデル「SPARC M10-4S」は、主要な標準ベンチマークテストにおいて15個の世界最高性能を達成しています(別紙)。
昨今、グローバル化や市場ニーズの多様化により、お客様を取り巻くビジネス環境はめまぐるしい変化を続けています。そのような環境の中、情報システムには現在のビジネスを支えるだけでなく、将来の環境変化に迅速・柔軟に対応し、ビジネス活動におけるイノベーションを加速させることが求められています。
今回販売を開始する強化した「SPARC M10」は、動作周波数3.7GHzの新プロセッサ「SPARC64 X+」の搭載により、従来機に比べ処理性能を最大約30%向上しました(注1)。「SPARC M10」は高い処理性能とともに優れた柔軟性を兼ね備え、変化の激しい環境下でもお客様は膨大なデータを迅速に処理し、経営判断に必要な情報をいち早く入手することが可能となります。
「SPARC M10-4S」では、同一システム内(注2)で、世代の異なるプロセッサ「SPARC64 X」と「SPARC64 X+」の筐体を混在させることが可能なため、既存の資産を有効活用することができます。さらに、Dynamic Reconfiguration機能(注3)により、システムを停止することなく、新プロセッサをはじめメモリやI/Oの増設、構成変更が可能です。また、コア単位で性能を増強するCPU Activation(注4)機能や段階的に追加可能なモジュラー型の筐体構造をサポートするため、お客様はビジネス規模の拡大にあわせて常に最適な処理性能で「SPARC M10」を利用することが可能です。
新プロセッサ「SPARC64 X+」を搭載した「SPARC M10」は、1CPUから64CPUまで全てのラインナップで従来機種と同様に「Oracle Solaris 11」、「Oracle Solaris 10」および「Oracle Solaris Legacy Containers」の利用による旧OSの動作をサポートします。これにより、お客様は既存のアプリケーション資産を有効活用しながら、情報システムの性能を強化することが可能です。「Oracle Solaris 11」はミッションクリティカルなシステムで幅広く使用され、お客様の基幹業務に最適な業界最高水準のセキュリティ、性能、拡張性および見える化機能をご提供しています。
また、「SPARC M10」は、2013年の販売開始以来、標準実装されたハードウェアパーティション機能、「Oracle VM Server for SPARC」および「Oracle Solarisゾーン」などの仮想化機能によりお客様のサーバ統合・集約に多数活用され、サーバ設置スペースや使用電力の削減に貢献してきました。今回の機能強化により、より大規模な既存システムの統合や既存資産を有効活用したモダナイゼーションが新しい「SPARC M10」上で可能となり、お客様システムにおけるTCO(Total Cost of Ownership:総所有コスト)のさらなる最適化を支援します。モダナイゼーションによりICT維持運営の負担を軽減することで、お客様はビジネス活動におけるイノベーション実現に向けた投資を重点的に進めることが可能となります。
SPARCビジネスにおける富士通とオラクルの協業の成果として、全世界の多数のお客様に「SPARC M10」上での基幹業務システムを安心して利用いただいています。富士通とオラクルは今回の機能強化により、お客様のさらなる企業競争力の強化を支援してまいります。
オラクル・コーポレーション チーフコーポレートアーキテクト エドワード スクリーベンのコメント
今回性能を強化した「SPARC M10」は、ミッションクリティカルなコンピューティングへのソリューションを求めるお客様にとって新たな選択肢を提供します。オラクルと富士通の強固な協業は、ハードウェアとソフトウェアをエンジニアリングすることで卓越した性能を実現し、お客様のビジネスを加速させることに貢献するというオラクルのコミットメントをより確かなものにします。
富士通株式会社 執行役員常務 河部本 章のコメント
2013年に販売を開始した富士通とオラクルの「SPARC M10」は両社の強固なリレーションシップを通じて新たな進化に至りました。最新プロセッサ「SPARC64 X+」を採用した「SPARC M10」は、さらなる性能向上によりお客様の業務効率化や意思決定の迅速化など、企業競争力の強化に貢献してまいります。
商標について
- OracleとJavaは、Oracle Corporation およびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。
- すべてのSPARC商標は、ライセンスを受けて使用されており、SPARC International, Inc. の米国およびその他の国における商標です。SPARC64商標は、SPARC International, Inc. の米国およびその他の国における商標であり、ライセンスを受けて使用しています。
- UNIXは、米国およびその他の国におけるオープン・グループの登録商標です。
- SPECおよびベンチマーク名のSPECintは、米国およびその他の国におけるStandard Performance Evaluation Corporation(SPEC)の商標または登録商標です。
- その他、記載されている商品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
添付資料
- 別紙:ベンチマーク測定結果(109KB / A4・2ページ)
以上
注釈
- 注1 処理性能が30%向上:
- SPECint_rate2006による比較
【SPECint_rate2006性能値および測定環境】SPARC M10-4S(SPARC64 X+搭載)- 測定値(Peak):31,400
- 測定環境:SPARC64 X+(3.7GHz)× 64CPU(1,024コア)、Oracle Solaris 11.1 , SRU15.4, Version 12.3 of Oracle Solaris Studio 10/13 Patch Set
SPARC M10-4S(SPARC64 X搭載)- 測定値(Peak):23,800
- 測定環境:SPARC64 X(3.0GHz)× 64CPU(1,024コア)、Oracle Solaris 11.1、Oracle Solaris Studio 12.3, 1/13 Platform Specific Enhancement
※新製品の性能値は2014年4月8日時点で、SPEC(The Standard Performance Evaluation Corporation)への提出を完了しています。 - 注2 同一システム内:
- 最大64CPU/16筐体の構成
- 注3 Dynamic Reconfiguration機能:
- システムを停止することなくハードウェア構成を変更する機能
- 注4 CPU Activation:
- ソフトウェアキーを入力することでCPUコアを使用可能にする機能
関連リンク
- SPARC M10ご紹介ページ: 富士通、オラクル
- Oracle Solaris
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- Oracle Hardwareソーシャルメディアアカウント:Facebook、Twitter
- Oracle Solarisソーシャルメディアアカウント:Facebook、Twitter、LinkedIn
本件に関するお問い合わせ
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