PRESS RELEASE (サービス)
2014年3月25日
富士通株式会社
お客様オフコン資産が稼働するクラウドサービスを新たに提供
当社は、オフコンのハードウェアリソースをクラウド化し、IaaS(注1)型サービスとして提供する「FUJITSU Cloud オフコンサービス(フジツウ クラウド オフコンサービス)」(以下、オフコンサービス)を、4月14日より提供開始します。
本サービスは、オフコン用OS「FUJITSU Software ASP(フジツウ ソフトウェア エーエスピー)」(以下、「ASP」)が動作するプラットフォームを配備した当社データセンターに、お客様がネットワーク経由でアクセスし、必要とするオフコンシステムリソースを月額料金で利用していただくものです。また、このようなIaaS型サービスの提供に加えて、オンプレミス(注2)環境からクラウド環境への移行をスムーズに実現する移行サービスや、クラウド環境移行後のシステム運用を支援するサービスも合わせて提供します。
これらのサービスを複合的に利用することで、お客様は既存のアプリケーション資産を、よりセキュアーな環境で利用することができるようになるとともに、プラットフォームの保守・運用作業が軽減されます。さらに、業務量やデータ量の増減に応じて使用するハードウェアリソースを柔軟に変更できるなど、投資の最適化にもつながります。
当社は、今後もお客様がオフコン資産を確実に継承し、システムを長期的にご利用いただけるよう、OS「ASP」が動作するプラットフォームを提供してまいります。
企業情報システムの中核を担うプラットフォームとして、当社製オフコン「FUJITSU Server PRIMERGY 6000(フジツウ サーバ プライマジー6000)」(以下、「PRIMERGY 6000」)は、長年にわたって多くのお客様に利用いただいています。一方で、お客様情報システム部門の運用負荷軽減や、事業継続性強化を目的に、クラウド・コンピューティングに対しての需要も高まっており、オフコン環境のクラウド化、およびお客様資産の確実な維持・継承が求められています。
このたび当社が提供する新オフコンサービスは、堅牢でセキュアーな当社データセンター内に用意した本サービス専有のリソースプール(注3)内に、お客様ごとに仮想サーバを割り当て、ネットワーク経由で利用いただくIaaS型のサービスです。プラットフォームの保守・運用を当社が実施することで、お客様の運用負荷軽減に貢献します。また、本サービスでは、OS「ASP」、および関連ソフトウェア、アプリケーションが従来環境同様に動作する環境を提供するので、確実な資産の維持や継承が可能です。
新オフコンサービスの特長
本サービスは以下の4つのサービス商品で構成され、お客様は必要に応じて利用するサービスを柔軟に選択することができます。
- 現行オンプレミス環境のシステム規模に応じた「オフコンインフラ基本サービス」
「PRIMERGY 6000」のラインナップに合わせ、システム規模に応じてCPUやメモリ、ディスクなどのハードウェアリソースを、「オフコンインフラ基本サービス」として提供します。本サービスは、堅牢でセキュアーな当社データセンター内に、サーバ、ストレージ、ネットワークなどを徹底的に冗長化したサービス基盤の構築、それを支える24時間365日のサポート体制により、お客様の事業継続性向上に貢献します。
- 業務量やデータ量の増減にも柔軟に対応可能な「オフコンインフラ拡張サービス」(オプション)
「オフコンインフラ基本サービス」のオプションサービスとして、メモリ容量やディスク容量、LANポート数、LAN帯域などのハードウェアリソースを増減させることが可能な「オフコンインフラ拡張サービス」を提供します。本サービスにより、お客様は業務量、データ量の増減に合わせて柔軟に利用するリソースを変更できるため、投資の最適化が可能となります。また、お客様のお取引先と全銀(注4)、JCA(注5)などの通信制御手順で接続するサービスも合わせて提供します。
- お客様資産の移行を短期かつ確実に実施する「オフコン資産移行支援サービス」
オンプレミス環境からの環境定義情報の移行をはじめ、移行後の環境でのOS「ASP」、および関連ソフトウェアのインストール、バージョンアップ対応、さらに業務データの移行を実施する「オフコン資産移行支援サービス」を提供します。本サービスを利用することで、オンプレミス環境からクラウド環境への移行をスムーズかつ短期間で完了させることができ、計画的なシステム移行が可能となります。
- お客様の運用負荷軽減に向け運用を支援する「オフコンプラットフォーム運用支援サービス」
クラウド環境移行後のお客様プラットフォーム運用を支援する「オフコンプラットフォーム運用支援サービス」を提供します。本サービスは、定常的な電源ON/OFFからPTF(注6)適用まで日常の運用作業を当社が代行することでお客様の運用負荷軽減を図るものです。
提供価格、および提供開始時期
商品名 | 提供価格(税別) | 提供開始時期 |
---|---|---|
オフコンインフラ基本サービス | 3万5,000円より(月額) | 2014年4月14日 |
オフコンインフラ拡張サービス ディスク増設 | 1万円より(月額) | |
オフコンインフラ拡張サービス メモリ増設 | 2万5,000円(月額) | |
オフコンインフラ拡張サービス 基本LAN帯域拡張 | 1万円より(月額) | |
オフコンインフラ拡張サービス LANポート増設 | 5,000円より(月額) | |
オフコンインフラ拡張サービス 回線収容装置接続 | 2,000円(月額) | |
オフコン資産移行支援サービス | 180万円より(一括) | |
オフコンプラットフォーム運用支援サービス | 12万円(月額) |
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
- 注1 IaaS:
- Infrastructure as a Service。サーバなどのインフラをネットワーク経由で利用する形態。
- 注2 オンプレミス:
- 自社で保有、資産化しているハードウェア、ソフトウェアでICT環境を構築、運用しているシステム形態。
- 注3 リソースプール:
- 複数台のサーバやストレージに搭載されている物理CPU、メモリ、ディスクなどのハードウェアリソースを仮想的に統合。利用者の需要に応じて仮想的にリソースを割り当てるためのリザーブ領域。
- 注4 全銀:
- 全国銀行協会が制定した通信制御手順であり、日本国内における銀行、信用金庫、農協などの金融機関の相互取引をオンラインで実現するもの。
- 注5 JCA:
- 日本チェーンストア協会(JCA:Japan Chain Stores Association)が開発し、1980年に制定したチェーンストアの本部と取引先との通信制御手順。
- 注6 PTF:
- Program Temporary Fix。ソフトウェアの不具合を修正するプログラム。
関連リンク
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