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PRESS RELEASE (サーバ)

2014年2月28日
富士通株式会社

垂直統合型データベースシステム
「FUJITSU Integrated System HA Database Ready」のラインナップを強化

高性能・大容量を実現するモデルを新規に提供

当社は、高性能・高信頼ですぐに使えるオープンスタンダードな垂直統合型データベースシステムのラインナップを強化し、大容量データベースに対応した大規模モデル「FUJITSU Integrated System HA Database Ready SX2 (フジツウ インテグレーテッド システム エイチエー データベース レディー エスエックス ツー)」(以下、「HA Database Ready SX2」)を本日より販売開始します。

「HA Database Ready」は、業務継続性を保持しながら、お客様の業務データをより高速かつ確実に処理するためにハードウェアとソフトウェアを最適に統合したデータベースシステムです。オープンスタンダードなデータベース「PostgreSQL」(注1)のインターフェースを採用するとともに、当社独自のスマートソフトウェアテクノロジー(注2)により、設置したその日からデータベースの利用が可能になり、導入後のバックアップや煩雑なリカバリー作業もワンタッチで確実に行えるため、運用性が飛躍的に向上します。

今回、新たに提供する「HA Database Ready SX2」においては、4CPUモデルを追加したほか、高速・大容量のPCIe型フラッシュストレージの活用により、180,000TPM(注3)(従来比1.5倍)のトランザクション性能を実現するとともに、データベース容量を最大7.2テラバイト(以下、TB)(従来比6倍)に拡大しました。また、導入後のデータベース容量の拡張に対応したことにより、将来の業務拡大を想定したスモールスタートが可能となり、お客様の投資最適化に貢献します。これにより、高性能・高信頼が求められる社会基盤システムから、高速バッチ処理やデータ集約などの高性能・大容量が求められる情報系システムまで適用範囲が広がります。

本製品は、垂直統合プラットフォーム「Dynamic Integrated Systems」(注4)の製品群のひとつに位置付けております。当社は、お客様システムのイノベーションを支える戦略イニシアティブの重要商品として、本体系を継続的に強化してまいります。

FUJITSU Integrated System HA Database Ready SX2
FUJITSU Integrated System
HA Database Ready SX2
拡大イメージ

新モデル「HA Database Ready SX2」の特長

今回新たに提供する「HA Database Ready SX2」では、高性能・大容量モデルを追加し、システム導入後のデータベース容量拡張に対応しました。また、標準暗号化方式AES(Advanced Encryption Standard)における最高強度の暗号化キーを採用した暗号化機能を追加しました。暗号化に関する新技術として搭載された「インテル®AES New Instructions」と連携することで、パフォーマンスを低下させることなくデータの暗号化および復号を実現しており、金融系情報管理システムなどのセキュアなシステムにも対応します。

これらにより、「HA Database Ready SX2」は、高性能・高信頼が求められる社会基盤システムから、高速バッチ処理やデータ集約などの高性能・大容量が求められる情報系システムまで幅広い分野への適用を可能にしました。

  1. 高性能、高信頼

    2CPU搭載の標準モデルに加え、新たに4CPU搭載の高性能モデルの2モデルを展開します。

    搭載CPU数の追加だけでなく、データベースの格納媒体であるPCIe型フラッシュストレージとして、より高速で大容量な米国Fusion-io社の「ioDrive2 Duo 2.4TB」を採用しました。これにより、4CPUモデルでは、従来比1.5倍となる180,000TPMのトランザクション性能を実現しています。また、運用開始後のデータ量の増加に対応できる容量増設オプションにより、従来比6倍の7.2TBまでデータベース容量を拡大することができます。

    また、データの信頼性においては、当社のデータベースソフトウェア「FUJITSU Software Symfoware(フジツウ ソフトウェア シンフォウェア)」独自のミラーリング技術によってシステムを完全二重化したうえに、データを当社のストレージシステム「FUJITSU Storage ETERNUS(フジツウ ストレージ エターナス)」に自動バックアップする三重構成で提供します。これにより、万が一のトラブル発生時にも業務を継続できます。

    さらに、オープンスタンダードな「PostgreSQL」インターフェースの透過的データ暗号化に対応しました。これによりデータベース上のデータが自動的に暗号化されるため、アプリケーション開発者は、アプリケーション作成時に意識することなく格納データを暗号化できます。

    「HA Database Ready SX2」(2CPU/処理データ領域4.8TB)の構成
    「HA Database Ready SX2」(2CPU/処理データ領域4.8TB)の構成

  2. すぐに使える

    本製品は、ハードウェアとソフトウェアを最適に組み合わせて、リソースを最大限に活かすためのチューニングが実施された状態で提供されます。そのため、複雑な導入・設定作業が不要で、誰でも最先端技術を適用した大容量データベースをすぐに利用できます。運用保守は、スマートソフトウェアテクノロジーにより事前設計されているため、「誰もが」「正確に」「短時間で」実施できます。

    さらに、「HA Database Ready SX2」で新たに対応した運用開始後のデータベース容量増設も、保守作業員が PCIe型フラッシュストレージの増設作業を完了した後、ディスプレイ画面上のボタンをクリックする操作ひとつで完了します。パラメータ設定やチューニングといった複雑な作業をすることなく、すぐに業務を再開できます。

  3. オープンへのこだわり

    本製品は、オープンスタンダードなデータベース「PostgreSQL」のインターフェースを提供しており、豊富なOSS(Open Source Software)やISVアプリケーションとの連携を実現しています。「HA Database Ready SX2」では、Oracle Database構文との互換性を強化しました。これにより、既存システムへのアドオンが容易になり、短期間でビジネスの適用範囲を広げることができます。

今後も様々な製品と連携し、お客様の既存運用環境に柔軟にアドオン可能な対応を推進するとともに、オープンソースソフトウェアを中心とした豊富なミドルウェアや開発ツールとの連携を検証していきます。

米国Fusion-io社 カントリーマネージャー 江尾浩昌様からのコメント

「ioDrive2のユニークなアーキテクチャは、安定かつ効率的にデータベースやアプリケーションの高速化を可能にします。今回ioDrive2 Duo 2.4TBが、FUJITSU Integrated System HA Database Readyに新たに加わり、より高性能・高信頼なシステムをユーザーに提供できることは、実績のあるパートナーシップの成果であり、これを誇りに思っています。」

販売価格、および出荷時期

販売価格、および出荷時期
製品名 販売価格(税別) 出荷時期
FUJITSU Integrated System HA Database Ready SX2 6,700万円~ 2014年3月より

本製品の装置仕様

本製品の装置仕様
モデル名 2CPUモデル 4CPUモデル
構成装置 サーバユニット
(正系/副系)
CPU インテル® Xeon® プロセッサー
E5-4650(2.70GHz/8コア/20MB) ×2
インテル® Xeon® プロセッサー
E5-4650(2.70GHz/8コア/20MB) ×4
メモリ 256GB 384GB
内蔵ストレージ 900GB×2
(2.5インチSAS HDD、RAID1)
処理データ領域 2.4TB
(PCIe型フラッシュストレージ)
4.8TB
(PCIe型フラッシュストレージ)
4.8TB
(PCIe型フラッシュストレージ)
7.2TB
(PCIe型フラッシュストレージ)
データベースバックアップ/ログ用ストレージユニット 14.4TB 28.8TB 28.8TB 43.2TB
ネットワーク 1Gbit/s イーサネット または 10Gbit/sイーサネット

商標について

記載されている商品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 PostgreSQL:
オープンソースソフトウェアのオブジェクトリレーショナルデータベース管理システム。
注2 スマートソフトウェアテクノロジー:
ハードウェアやソフトウェアの状況を自ら判断し、より簡単・安心に使うために最適化を図る当社独自の技術。
注3 180,000TPM:
測定モデルTPC-C(Transaction Processing Performance Council Benchmark C)における測定値。コンピュータシステムの性能指標で、1分間当たりに処理できるトランザクション数。TPMはTransactions Per Minuteの略。
注4 Dynamic Integrated Systems:
ICTシステムの維持・運営にかかるコストを最適化し、新たなICTを迅速に実現できる次世代プラットフォームとして、富士通の高性能・高信頼なハードウェアとソフトウェアを組み合わせ、さらにこれまで培ってきた豊富なノウハウを組み込んだ垂直統合型商品の体系。

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本件に関するお問い合わせ

富士通コンタクトライン
電話 0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)


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