PRESS RELEASE
2014年1月22日
富士通株式会社
食・農クラウド「Akisai」、衞藤産業様の農業経営を支援
農業生産にICTを利活用することで、コスト把握、供給安定化を図る
当社は、このたび、ICTで農業経営を飛躍的に効率化させる食・農クラウド「Akisai(アキサイ、日本語通称:秋彩)」を、農業法人である有限会社衞藤産業(えとうさんぎょう、所在地:大分県豊後大野市、代表者:衞藤隆機、以下 衞藤産業)様に導入いただき、運用を開始しました。
今回導入いただいた「FUJITSU Intelligent Society Solution 食・農クラウド Akisai 農業生産管理SaaS 生産マネジメント(以下、生産マネジメント)」は、農業生産者向けのサービスとして、日々の生産現場の作業実績や生育情報といったデータを、モバイル端末やセンサーを使ってクラウド上に収集、蓄積・分析することにより、収益や効率性を高める農業経営が可能となります。
衞藤産業様では、品目ごとの生産にかかったコストを見える化し、肥料や販売価格の見直しを行うことで、導入前と比較して肥料コストを約30%削減したほか、単位面積あたり約1.3倍の売上高を実現する見込みです。今後は、よりいっそうの安定供給・安定品質を目的とした改善を行っていきます。
図. 食・農クラウド「Akisai」の体系図
衞藤産業様の概要
- 農業生産について
- 圃場数:55(ハウス・露地)
- 面積:15ヘクタール
- 栽培品目:エン麦、キャベツ、サツマイモ、スイートコーン、スイカ、生姜、白ネギ、白菜、ライ麦など
- 導入サービス
日々の作業実績や農薬・肥料・資材といったデータを、PCやモバイル端末から「生産マネジメント」に入力していくことで、圃場ごとや品目ごとにかかるコストがリアルタイムに把握できます。また、入力されたデータや、スマートフォンで撮影した圃場の様子は従業員全員で共有ができます。
- これまでの課題
- 栽培に関するコスト集計は、納品伝票や日報などに記載されている数字をExcelに入力することで管理していました。品目ごとといった細かな栽培コストの把握が難しく、大まかな目標原価を元に商談していました。
- 日々の作業記録を紙の日報に記録していたため、記録したデータを分析して栽培技術の向上に役立てることが困難でした。また、見回りの際に写真を撮って圃場ごとの様子を観察していましたが、従業員間での共有は難しく、作業の手間も負担でした。
- 改善点
- コスト把握による肥料コストの削減および売上の増加
- 圃場ごとにかかるコストを見える化し、見直しを行った結果、導入前と比較して肥料コストを約30%削減
- 品目ごとのリアルタイムな原価把握により、商談時の価格づけの根拠が明確になり、単位面積あたり売上高が導入前の1.3倍に達する見込み
- 作業状況の見える化の改善
- 圃場ごとの作業・生育の進捗状況の確認や、振り返りの効率化
- 施肥・防除状況の見える化による適期作業の実現
- 圃場ごとの農産物の写真や作業実績のデータ活用・共有による、従業員全体の栽培技術の向上
- コスト把握による肥料コストの削減および売上の増加
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
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本件に関するお問い合わせ
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