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PRESS RELEASE

2013年12月24日
富士通株式会社

食・農クラウド「Akisai」のラインナップを拡充

ビッグデータ活用による栽培暦作成支援や6次産業化支援など4種類のサービスを追加

当社は、2012年7月に食・農クラウド「Akisai」を発表してから、露地・施設栽培、畜産に関わるサービスのラインナップをそろえ、データを活かした農業経営力の向上に貢献してきました。

今回、ICT活用の裾野を小規模農家にも広げるとともに、データから導き出した最適な栽培暦を品種・地域・ブランドごとに最適化し、農業生産者や自治体、流通・加工・卸などの業者に還元することを目指します。さらに6次産業向け支援サービスや会計システムとあわせ、「Akisai」のラインナップを充実させていくことで、収益や効率性を高める企業的農業経営の実現に今後も貢献していきます。

サービスの概要

1. 品種・地域・ブランドごとの栽培暦の最適化支援

   栽培したい農産物に関する必要な各種データ（温度・湿度などの環境データ、農産物の栽培状況や品質結果といった生育データ、いつどこで何を行ったかといった作業データ）を組み合わせ、品種・地域・ブランドごとにおいてもっとも最適な栽培暦を導き出すことを支援します。

   これにより、農業生産者はもちろん、自治体、流通・加工・卸といった集約者において、安定収量化や高品質化、ブランド化といった目的にあわせて独自の栽培暦を作成でき、それをベースとしたこれまでにない画期的な農業生産を行うことができます。

   1. 提供機能・特長
      1. 栽培暦作成支援

         既存の作業日誌や栽培指針、作業実績などから品目・作型ごとの栽培の段取りを「栽培暦」として作成し、その栽培暦で行った作業計画・作業実績を振り返る際に、「生育調査・比較」「生育・収穫予測」の機能を用いながら改善していくことで、より精度の高い栽培暦を作り上げていきます。この栽培暦を、農業生産者と集約者、あるいは農業生産者間で共有することで、栽培技術の習得や作業品質の向上を実現します。

      2. 生育調査・比較

         調査者（フィールドマンもしくは委託生産者）が入力した生育調査情報を集計し、集約者の担当地域や栽培時期の平均と比較することで、集約者の契約栽培における生育状況を把握し、営農指導や次作の改善につなげます。

      3. 生育・収穫予測

         気温データと、栽培品目・播種日・定植日などの栽培基本データから収穫時期を予測し、栽培計画や調達計画に活用できます。生産計画の立案時に収穫予測を行うことで、出荷日に対していつから栽培を開始すべきか把握することが可能になります。

      
      図2. 栽培暦の最適化支援におけるシステムイメージ

   2. 主な提供先
      • 流通・加工・卸などの集約者

        安定的な作物調達の実現、産地リレーの実現、新産地の開拓支援、地域・産地の品質平準化、営農指導の効率化などを実現。

      • 農業生産法人、契約農家含む農業生産者

        安定的な作物栽培と出荷体制の実現、集約者の求める品質確保、独自栽培マニュアルの作成、暗黙知のノウハウ継承、新産地・新作物へのチャレンジ、収量拡大などを実現。

2. 「農業生産管理SaaS 生産マネジメントライト」

   コスト集計や作業実績などの入力データの分析によって農業経営を飛躍的に向上させる「農業生産管理SaaS 農業生産マネジメント」をベースに、小規模農家を対象に機能を限定したエントリー版を提供します。

   1. 提供機能・特長

      スマートフォンを活用し、日々のデータの入力項目を生産に必要な最低限の項目（日々の作業日誌・記録、農薬散布回数、病害虫発生時期など）に限定しました。さらにICTに不慣れな方でもなじみやすい入力画面を採用し、お求めやすい価格で提供することで、小規模農家にもすぐに導入いただけます。

   2. 主な提供先
      • 取引先からの依頼に対し、生産履歴・栽培状況を把握したい企業と農業生産者
      • スマートフォンからの入力に工数をかけず、手軽にICT活用を始めたい農業生産者

   
   図3. 「農業生産管理SaaS 生産マネジメントライト」のスマートフォン画面イメージ

3. 「農産加工販売SaaS」

   農業法人や食品製造業者などが農業生産者から農産物を調達し、生鮮品もしくは加工品として販売する業務をトータルに支援します。受け入れから出荷までリアルタイムに在庫を把握することで、適切な販売管理を実現します。また、「農業会計SaaS powered by GLOVIA smart きらら」と標準連携するほか、その他の会計システムとも売り掛け買い掛けなどの明細情報を連携することができます。

   1. 提供機能・特長
      • 販売・加工・物流の一元管理
        受注で入力した情報に基づき、出庫指示における仕分けや未来の在庫状況の把握ができ、また、受注残や各伝票の進捗状況の把握も可能です。
      • リアルタイムな在庫管理
        リアルタイムに製品、商品、原料すべての在庫を賞味期限などのロット別に把握することができます。
      • 配合（レシピ）管理
        製品の配合（レシピ）を半製品、仕掛品、原料、包装材料で多段階に品目の特性に合わせた収量パターンで構成できます。
   2. 主な提供先
      • 加工販売事業まで営む農業生産法人（6次産業者）
      • 農産物を取り扱う年商100億円規模以下の食品製造業

   
   図4. 「農産加工販売SaaS」システムイメージ

4. 「農業会計SaaS powered by GLOVIA smart きらら」

   すでに提供済の「経営管理SaaS」に加え、四半期ごとの決算や、農業以外の多角事業への対応により高度な経営管理を求める農業法人に対し、当社の会計業務アプリケーションとして実績ある「GLOVIA smart きらら 会計」のノウハウをベースに、農業特有の勘定科目（肥料代、重機代、燃料代など）を標準装備した会計サービスを提供します。

   1. 提供機能・特長
      • 伝票辞書、摘要辞書により頻繁に使用する仕訳や摘要を自動入力することができます。
      • 振替伝票や取引明細にメモ書きが可能なため、経費精算漏れの有無などのチェック作業が効率化できます。
      • 用途に応じた帳票出力（紙、PDF、Excel）ができます。また、経理情報をExcelに出力することにより、多角的な分析が可能です。
      • 組織図の組み換えが自由なため、農場ごとや地域ごとの損益が把握できます。
   2. 主な提供先
      • 新規に参入した農業法人
      • 今後の経営規模の拡大に向け、細かく高度な経営管理を求める農業法人
      • 多角化経営を行う農業法人

   
   図5. 「農業会計SaaS powered by GLOVIA smart きらら」システムイメージ

販売価格および提供開始時期

販売価格および提供開始時期

サービス	販売価格（税別）	提供時期
栽培計画の最適化支援	未定	2014年 4月
「FUJITSU Intelligent Society Solution食・農クラウド Akisai 農業生産管理SaaS 生産マネジメントライト」	初期：初期設定サービス（1ID） 1,500円 月額：基本サービス（1ID） 1,500円 年額：基本サービス（1ID） 18,000円	2014年 1月
「FUJITSU Intelligent Society Solution食・農クラウド Akisai 農産加工販売SaaS」	初期：標準セットアップサービス 80万円 操作教育サービス 60万円 月額：基本サービス(10ID) 10万円
「FUJITSU Intelligent Society Solution食・農クラウド Akisai 農業会計SaaS powered by GLOVIA smart きらら」	月額：ライトプラン（1ID） 15,000円～

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

関連リンク

• 食・農クラウドAkisaiホームページ
• 農業生産管理SaaS 生産マネジメントライト
• 農業会計SaaS powered by GLOVIA smart きらら
• 農産加工販売SaaS

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