PRESS RELEASE (サービス)
2013年9月20日
富士通株式会社
「Oracle® E-Business Suiteアップグレードサービス」を980万円から提供
最大でアップグレード費用の半減を実現
当社は、米オラクル社の統合ERPパッケージ「Oracle® E-Business Suite(以下、EBS)」を導入されている企業が、サーバを当社の新UNIXサーバ「SPARC M10(スパーク エムテン)」へ移行した場合、低価格でEBSを更新できる「EBSアップグレードサービス」の提供を、10月1日より開始します。
本サービスは利用している企業が多い「EBS R11i」バージョンのアップグレードを支援するサービスで、980万円から提供します。
EBS利用企業は、本サービスにより、継続的な製品サポートが受けられるほか、アップグレードにかかる費用を約5割削減することができ、新しい業務拡張やグローバル展開に費用を有効活用することができます。また、「SPARC M10」と合わせて利用することで、EBSの信頼性の向上、性能向上、運用コスト削減などが可能となります。
今後、本サービスを当社の「PRIMEQUEST」「PRIMERGY」「Oracle Exadata Database Machine」など他のプラットフォームにも、順次展開を予定しています。
背景
今般、経営を取り巻く環境の変化は激しさを増しており、グローバル展開を進めている日系企業にとって、ICTインフラの構築は急務であり、日本で利用しているERPを海外にも導入し、グローバル全体で統合したいというニーズが高まっています。また、日本でも社会保障と税の一体改革法案の成立による税率の変更など、制度への対応が増える可能性があります。しかし、リーマンショック以降、ICT投資が停滞し、コストがネックとなりアップグレードできず、信頼性・性能・運用コストに課題を抱えたまま、老朽化したインフラ環境の刷新にふみきれない企業も多くあります。そこで、このたび、ビジネス環境の変化に素早く対応でき、新しいICT環境へシステムをアップグレードができる「EBSアップグレードサービス」の提供を開始します。
「EBSアップグレードサービス」とは
「EBSアップグレードサービス」は、EBS利用企業がサーバを当社の「SPARC M10」へ移行した場合に限り、980万円からEBSのアップグレードを提供するサービスで、株式会社富士通システムズ・ウエスト(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:鈴木 英彦)がサービスを提供します。EBS利用企業は、本サービスにより、継続的な製品サポートが受けられるほか、通常アップグレード作業にかかる費用を最大で約5割削減することができます。また、「SPARC M10」と合わせて利用することで、EBSの信頼性の向上・性能向上・運用コスト削減などが可能となります。
今後、本サービスを当社の「PRIMEQUEST」「PRIMERGY」「Oracle Exadata Database Machine」などにも、順次展開を予定しています
本サービスの特長
- 実績豊富な移行方法論による品質確保と効率化の実現 (従来比より3割削減)
本サービスは、オラクル社のEBS標準アップグレード方法論「EMM」に、当社の実績豊富な開発標準「SDEM」を融合した独自の方法論「SDEM for Oracle E-Business Suiteアップグレード」を用いることで、品質の高い移行が可能です。従来通りの品質を確保しつつ、これまでのノウハウをベースにさらなる移行作業の標準化、効率化を推進することで、従来比約3割の工数を削減しました。これにより、効率的かつ安くアップグレードサービスを提供することができます。
- 「富士通-オラクル E-Business Suite コンピテンシー・センター(注1)」認証済み「RapidCloneソリューション」の適用
米オラクル社が正式提供している環境コピー・ユーティリティ「RapidCloneツール」、および移行手順をベースに「富士通-オラクル E-Business Suite コンピテンシー・センター」が独自に開発、検証した「RapidCloneソリューション」を適用します。動作保証された移行ソリューションにより、移行トラブルを未然に防止します。
EBSシステムを支える「SPARC M10」の3つの優位性
- 業務継続を支える高い信頼性とサポート
「SPARC M10」のRAS機能(注2)により、異常が発生しても細かい単位で切り離して動作を継続でき、安定した動作を実現します。また、全国8,000名の技術者が導入運用に至るまで、きめ細かなサポートを提供します。
- 高い性能を持つ「SPARC M10」の採用により、処理性能を向上
「SPARC M10」は、自社開発のプロセッサや最先端のサーバテクノロジーの採用により、プロセッサあたり従来比8倍(注3)の性能を実現しており、各種ベンチマークにおいて世界最高性能(注4)を維持しています。データ量の増大に伴うレスポンスが悪化や、業務拡張をする場合でも、ソフトウェアライセンスを増やさず処理性能の向上が可能です。
- 運用コスト削減
「SPARC M10」の持つコア性能向上、省スペース化、仮想化統合により、従来の運用コストより費用を削減できます。運用サーバ保守費、開発、検証サーバ統合による保守費、ラック設置面積圧縮によるセンター費用削減など、運用コストを3分の2に圧縮した導入事例もあります。また、他プラットフォームからの移行は、Oracle製品のライセンス係数(マルチコア係数、注5)が半分となるため、ライセンスを他のシステムで有効活用することが可能です。さらには、サーバ、ストレージの組み合わせの製品サポートを、これまでの標準保証期間5年から、最長10年となることで、更新費用を削減できます。
販売価格、および出荷時期
サービス名 | 販売価格(税別) | 出荷時期 |
---|---|---|
EBSアップグレードサービス (EBS標準機能のR11iからR12へのアップグレードサービス) |
9,800,000円~(注6) | 2013年10月1日 |
<ご参考価格> ハードウェア(SPARC M10-1) |
2,200,000円~(標準価格)(注7) |
販売目標
サービス開始から5年間で、100社
Oracle社からのエンドースメント
日本オラクル株式会社は、富士通株式会社によるこのたびの「Oracle E-Business Suiteアップグレードサービス」の提供開始を歓迎いたします。お客様が「Oracle E-Business Suite R12」へアップグレードすることで、オラクルの最新技術とベストプラクティスを十分活用し、投資対効果を最大限に引き出す環境を整えます。「Oracle E-Business Suite R12」はグローバルシェアード対応強化を最大の特長とし、企業のグローバル・グループ展開に必要な業務プロセスや機能を包括的に提供し、またリアルタイムなデータ分析とそれによる意思決定を可能にするERP製品です。富士通株式会社との協業により、グローバルビジネスの基盤として「Oracle E-Business Suite R12」の導入が加速し、日本企業のグローバル競争力強化に寄与してまいります。
日本オラクル株式会社
副社長執行役員
アプリケーション事業統括
椎木 茂
商標について
- OracleとJavaは、Oracle Corporation およびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。
- その他、記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
- 注1 富士通-オラクル E-Business Suite コンピテンシー・センター:
- 日本オラクル株式会社と当社が共同で設立したEBSのシステム構築、マシンサイジング、ベンチマークテスト、商品検証などを技術的に支援するセンター。
- 注2 RAS機能:
- RASは、Reliability(信頼性)、Availability(可用性)、Serviceability(保守性)の略称。システムが安定して動作するための支援機能。
- 注3 従来比8倍:
- SPARC64 VII+と比較した場合。
- 注4 世界最高性能ベンチマーケ結果:
- http://jp.fujitsu.com/platform/server/sparc/concept/performance
- 注5 ライセンス係数(マルチコア係数):
- ライセンス数のカウントは、稼働するすべての「物理的」なプロセッサ分必要。ただし、ひとつのチップ上に複数のコアをもつ「マルチコア・プロセッサ」が搭載されているハードウェアでは、総コア数に係数を乗じた数(小数点以下端数切り上げ)が必要ライセンス数となる。
- 注6 9,800,000円~:
- R11iのターミナル版から、R12への最新版への移行を前提に、会計業務のみを対象とした場合の価格。それ以外のケースについては、別途見積りが必要。また、サービス内容には、お客様業務資産(アドオン、OS資産)の改修、テストは含まれず、別途対応。
- 注7 2,200,000円~(標準価格):
- ハードウェアは、別途サイジングし、最適な構成を提案。付随するインフラ構築作業、ミドルウェアの移行作業などは、その都度提案する。
関連リンク
- 富士通システムズ・ウエスト アップグレードサービス紹介サイト
- 富士通オラクルコンピテンシーセンター紹介サイト
- 富士通EBS-CCサイト
- 「SPARC M10」紹介サイト
- 富士通のOracleソリューション紹介サイト
本件に関するお問い合わせ
富士通コンタクトライン
0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。