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PRESS RELEASE (サーバ)

2013年8月6日
富士通株式会社

キヤノン様の新スーパーコンピュータシステムを受注

「PRIMEHPC FX10」により、大規模、複雑な解析の実用化による「試作レス」開発に貢献

当社はこのほど、キヤノン株式会社(本社:東京都大田区、代表取締役会長兼社長 CEO:御手洗冨士夫、以下、キヤノン)様の新スーパーコンピュータシステムを受注しました。

本システムは当社の「FUJITSU Supercomputer PRIMEHPC FX10(プライムエイチピーシー エフエックステン)」96ノードで構成され、理論演算性能は、20.2テラフロップスを実現します。

これにより、キヤノン様の製品開発プロセスにおける各種解析シミュレーションの高度化に貢献します。

本システムは2013年10月から稼働開始予定です。

FUJITSU Supercomputer PRIMEHPC FX10
FUJITSU Supercomputer PRIMEHPC FX10

新システム導入の背景

キヤノン様では、従来から製品開発における仮想試作・各種解析シミュレーション用に、HPC(注1)を活用されてきましたが、製品の高性能化や小型化などに伴い、より大規模かつ複雑な解析計算を実用化する手段として、さらに高性能なスーパーコンピュータシステムの導入を検討してこられました。

この度、当社が提案する高性能と省電力、信頼性を兼ね備えた「PRIMEHPC FX10」が高く評価され、キヤノン様の新スーパーコンピュータシステムとして採用いただきました。

新システムの概要

「PRIMEHPC FX10」は、スーパーコンピュータ「京」に適用した当社技術をさらに向上させ、拡張性、信頼性、省電力性に優れたスーパーコンピュータです。新システムの計算ノード数は、「PRIMEHPC FX10」96ノードで構成され、理論演算性能は、20.2テラフロップスを実現します。さらに、ディスクアレイ「FUJITSU Storage ETERNUS」、ファイルシステムソフトウェア「FEFS」による大容量、高信頼、高性能なストレージ環境、非線形動的構造解析ソフトウェア「LS-DYNA」(注2)をあわせて提供します。

これにより、従来では処理性能的に困難だった、大規模かつ複雑な解析やシミュレーションが可能になり、キヤノン様が標榜する「試作レス」(注3) による製品開発も現実的なものとなります。

当社は、「PRIMEHPC FX10」をはじめとするテクニカルコンピューティング・ソリューションの提供を通じ、お客様における製品開発期間の短縮やコスト削減、製品の性能・機能・品質の向上に貢献してまいります。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 HPC:
High Performance Computingの略。膨大な科学技術計算を超高速に処理すること。例えば、地球全体の気象解析や自動車が衝突した時の変形解析などを指す。
注2 LS-DYNA:
米国Livermore Software Technology Corporationが開発し、当社が販売する、陽解法により構造物の大変形挙動を時刻履歴で解析するソフトウェアで、衝突・衝撃解析、落下解析、塑性加工解析、貫通・亀裂・破壊解析などに威力を発揮し、これらの分野では世界有数の導入実績を誇る信頼性の高いソフトウェア。
注3 試作レス:
開発期間の短縮やコスト削減のため、シミュレーションの活用などにより、製品開発における試作を最小限にすること。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

産業ビジネス本部 エレクトロニクス統括営業部
電話 03-6252-2217

[HPCビジネス全般について]
TCソリューション事業本部 TC戦略室
電話 03-6252-2483(直通)
メール contact-hpc@cs.jp.fujitsu.com


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