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PRESS RELEASE (導入事例)

2013年8月16日
富士通株式会社

Yahoo! JAPAN様の次世代ICTインフラ「プレハブデータセンタ」に
バッテリー内蔵のPRIMERGYを採用

データセンターの空調や電気設備などファシリティコストの削減に貢献

当社は、このたび、ヤフー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:宮坂 学、以下、ヤフー)様の「プレハブデータセンタ」に、バッテリーを内蔵したPCサーバ「FUJITSU Server PRIMERGY RX200 S7(以下、PRIMERGY RX200 S7)」を200台導入しました。

「プレハブデータセンタ」は、可搬型のプレハブを用いて、サーバの償却周期(寿命)にあわせて、最小限のコストと設備で最新の技術に対応したデータセンターに更新できるよう、ヤフー様が2011年9月より開始した実証実験プロジェクトです。ヤフー様は、無停電電源装置(以下、UPS)や発電機をなくすなど、従来データセンターへの要件を緩和する一方、瞬停対策としてバッテリーを内蔵し、さらに、高温環境での稼働が可能なサーバという2つを重要な観点とし、それを高いレベルで満たす「PRIMERGY RX200 S7」を選びました。

ヤフー様は、「プレハブデータセンタ」により、従来のデータセンターと比べて、建設費用の約6割削減や、データセンター内のエネルギー効率を改善させるなど、電力コストの大幅な削減とデータセンター全体のエネルギー効率の向上を図ることができました。

当社は、今後も、サーバやICT分野の技術力を活かし、お客様の新しい取り組みを支援していきます。

背景

ヤフー様は、日本最大級のポータルサイト「Yahoo! JAPAN」の安定運用のために、国内に複数のデータセンターを運営しており、2004 年には、東京一極集中から西日本の地域に分散することで、災害やシステム障害発生時のサービスの継続性の確保をした上、それぞれのファシリティの設営にかかる各種コストの削減を図られてきました。

「プレハブデータセンタ」について

ヤフー様は、ファシリティコストのさらなる削減のため、次世代データセンターとして2011年9月より「プレハブデータセンタ」の実証実験を開始されました。

「プレハブデータセンタ」は、可搬型のプレハブに、データセンターを稼働させるためにサーバと必要最低限の電源とネットワークを設置し、空調機ではなく外気をファンで取り入れるなど最小限の設備で構成されたデータセンターです。UPSや発電機をなくすなど、従来データセンターへの要件を緩和する一方、瞬停対応のためバッテリーを内蔵し、さらに、高温環境での稼働が可能であるサーバを導入することで、電源や空調にかかるコスト削減を図ります。また、サーバの償却周期にあわせて、データセンターの更新が可能となることで、最新技術の導入も可能となります。

当社は、ヤフー様の要件に合わせたPCサーバ「PRIMERGY RX200 S7」を開発し、このたび、200台導入しました。

プレハブデータセンタ内のPRIMERGY RX200 S7
プレハブデータセンタ内の
PRIMERGY RX200 S7

内蔵型バッテリーユニット
内蔵型バッテリーユニット

導入した「PRIMERGY RX200 S7」の特長

このたび、導入した当社の「PRIMERGY RX200 S7」は、優れたパフォーマンス、拡張性、冗長性を備えたミドルレンジサーバです。

  1. 省電力性の向上

    搭載CPUの構成を識別して冷却FANの回転数を制御する仕組みにより、低消費電力CPU搭載時には、従来機種と比べFAN回転数を最大で33%低減し、さらなる省電力効果を発揮します。

  2. サーバ内蔵型バッテリー装置によりデータセンターにおける設置性を向上

    データセンター向けに提供するサーバ内蔵バッテリー装置により、サーバごとにバッテリーが持てるため、データセンターにおける電力の供給瞬断への対策が可能となります。

導入の効果

ヤフー様は、「プレハブデータセンタ」により、MW(メガワット)単価(注1)でみると従来のデータセンターと比べて、約6割の削減を実現しています。また、データセンター内のエネルギー効率指標のPUE(注2)値も当初目標の1.1を大きく下回り、年間で平均1.044を達成するなど、全体のエネルギー効率の向上を図ることができました。

ヤフー様は、今後、大規模災害への対策や俊敏性が高い分散化されたデータセンターの重要性が高まることを見据えて、さらにPUE値を下げるなど、「プレハブデータセンタ」をより進化させていきます。

当社は、今後も、サーバやICT分野の技術力を活かし、お客様の新しい取り組みを支援していきます。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 MW単価:
データセンターの建設費用の比較を行う際に目安とする単価。「MW単価=データセンターの全建設費用/サーバ使用可能電力量」の計算式であらわされる。
注2 PUE:
Power Usage Effectivenessの略省で、データセンターの電力効率を示す指標の一つ。データセンター全体の消費電力をICT機器の消費電力で割った値のこと。数値が小さいほどICT機器以外での電力消費が少なく、電力効率の良いデータセンターと言える。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

富士通コンタクトライン
電話 0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)


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