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PRESS RELEASE (導入事例)

2013年6月19日
富士通株式会社
Fujitsu Systems Business (Thailand) Ltd.
チュラロンコン大学

学生ポートフォリオシステム活用実証実験をタイ王国で開始

富士通の大学向け学生支援システムCampusmate-J/Studentシリーズの有効性を評価

富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山本 正已、以下、富士通)、Fujitsu Systems Business (Thailand) Ltd. (本社:タイ王国バンコク市、代表取締役社長:國丸 昌之)、チュラロンコン大学(Chulalongkorn University、王立大学、所在地:タイ王国バンコク市、創設:1917年、学長: Pirom Kamolratanakul、学生数:約38,000 )は、共同で、チュラロンコン大学内に、富士通の大学向け学生支援システムCampusmate-J/Studentシリーズを基盤とした学生ポートフォリオシステム(注1)を構築し、チュラロンコン大学での有効性評価、およびタイ王国の大学で必要とされる機能の拡充を目的とした実証実験を開始します。

本システムの構築により、チュラロンコン大学内の複数部門にそれぞれ蓄積されている、学生の基本情報や履修登録、学業成績などの各種情報を学生ポートフォリオシステム上に集約することで、教職員は今回の利用対象者となるスポーツ、芸術、文化などに秀でた学生の状況や要望を確認することができます。また、個々の学生と教職員との双方向コミュニケーション機能を利用し、学生一人ひとりの状況に合わせ、きめ細かな情報提供やアドバイスが可能となります。さらに、チュラロンコン大学の知見を活かし、タイ王国の大学制度や文化に適応した新たな機能も追加します。同大学で本システムを運用しながら評価を重ね、タイ王国の大学向けに適したシステムへ進化させていきます。

チュラロンコン大学は、本システムを活用し、学生サービスの質の向上とキャリア形成支援の強化、および業務効率化を目指します。

本実証実験は、富士通の大学向け教育ソリューションを海外に展開する初の試みであり、富士通は今後のタイ王国市場参入に向け、新たなソリューション創出を目指します。

背景

富士通は、20年以上、日本の多くの大学に、教育の質向上や学生向けサービス強化を実現する各種ソリューションを提供し、大学向けシステムの構築や運用に関するノウハウを蓄積してきました。一方、チュラロンコン大学は、タイ王国最古の歴史を誇る最高学府であると同時に、先進的な取り組みを積極的に推進している大学です。かねてから教職員の業務効率化、キャリア・デザイン、およびキャリア形成のための学生サービスの質向上を目指しており、他大学に先駆けて学生ポートフォリオシステムの構築を検討していました。

そこで、富士通とチュラロンコン大学は、両者の強みを活かし、学生支援の質向上を実現する学生ポートフォリオシステムを構築し、有効性評価や機能拡充を行う実証実験を実施することに合意しました。

実証実験について

日本では、多くの大学が、学生の基本情報や履修登録、学業成績などの各種情報の一元的な管理や効果的な活用を行うための学生支援システムを導入しています。担当教員や職員は、これを利用して、容易に個々の学生の状況を把握でき、アドバイスやカウンセリングの記録をシステム上に登録して教職員間で共有することで、効率的に、個々の学生に合わせたきめ細かなアドバイスに役立てており、中退者数の削減などにも効果を発揮しています。また、学生が登録した学習・キャリア目標設定や自己評価について、教員が閲覧指導することもでき、キャリア形成・育成の一環としても活用されています。

今回の実証実験では、チュラロンコン大学内に、富士通の大学向け学生支援システムCampusmate-J/Studentシリーズを基盤とした学生ポートフォリオシステムを構築し、チュラロンコン大学での有効性評価を行い、タイ王国の大学の仕組みや慣行に合うよう、機能改修および新機能の開発を行います。

チュラロンコン大学は、本システムの導入により、スポーツ、芸術、文化などに秀でた学生向けの特別プログラム対象者400名の在学生が抱える問題を早期に発見し、きめ細かに支援することによって、学生の能力をさらに伸ばし、大学への満足度を上げることを期待しています。

<実証実験概要>

  • 期間

    2013年6月より2014年3月末日

  • 利用者

    チュラロンコン大学のスポーツ、芸術、文化などに秀でた学生向けの特別プログラムに在籍する学生約500名、およびその担当教員・職員80名

  • 対象システム

    以下のアプリケーションパッケージシステムを基盤とした、学生ポートフォリオシステム

    • Campusmate-J/StudentChart

      部署の枠を超えて学生情報やカウンセリング記録を教職員同士で共有し、学生の個性に応じたタイムリーな学生サポートを実現します。

    • Camusmate-J/StudentSupport

      学生がキャリア・学習目標や成果を登録し、それらに対して教職員がアドバイスを行う学生サポート機能を提供します。また、Web上で各種申請処理やアンケートを実施する機能により、最新の学生の情報収集、および業務効率化を実現します。

    • Campusmate-J/StudentView

      教職員だけでなく、学生や保護者側からも、学生自身の成績情報や活動状況、さらに大学・教職員からのアドバイスやコメントを見ることができるインターフェースを提供します。

    • Campumate-J/Web Base

      学内に分散されていた情報やサービスをワンストップで提供し、大学内の学生と教職員間の様々な情報発信・共有のハブとなるポータル機能を提供します。

実証実験の役割分担

富士通は、学生ポートフォリオシステムの構築(新規機能開発を含む)、学生支援システムの活用ノウハウの提供、および実証実験のプロジェクト管理を担当します。

チュラロンコン大学は、システムの利用対象となる教職員および学生の選出を行うとともに、学内データを収集し、提供します。また、学生ポートフォリオシステムの機能要件についてのアドバイスおよびシステム利用、評価を担当します。

Fujitsu Systems Business (Thailand) Ltd は、システム構築支援・現地運用サポートを担当します。

チュラロンコン大学、Vice President、 Dr. Tanit Tongthongのコメント

富士通とチュラロンコン大学との協力で、タイ王国の高等教育、しかも、チュラロンコン大学の才能に恵まれた学生向けに学生支援システムを導入できるという、すばらしい機会を得ました。富士通の優れた技術力とタイ王国教育機関での慣行ノウハウを取り込んだ学生ポートフォリオシステムは、学生の学力向上や、教職員による効果的な人材育成に利用できると考えています。このシステム導入はチュラロンコン大学で開始されますが、将来、他大学での学生の育成にも役立つと期待しています。

富士通 ヘルスケア・文教システム事業本部 本部長代理 、本橋 敦彦のコメント

チュラロンコン大学との実証実験を通し、情報システム活用による学生支援を強化するためのノウハウと実践知を蓄積したいと考えています。さらに、学生支援に関する次世代のソリューションを創出し、タイ王国内だけでなく日本も含めたグローバル市場に展開可能な新しいビジネスモデルを確立することも目標としています。

Fujitsu Systems Business (Thailand) Ltd、President、國丸 昌之のコメント

今回の実証実験はタイ王国の教育市場に富士通の技術を導入する初めての、そして重要なステップだと考えています。チュラロンコン大学との協働は貴重な経験であり、学生や社会全体にも恩恵をもたらすと考えています。また、教育分野における実証実験は、文化や社会の形成に貢献でき、重要であるとも考えています。タイ王国の企業市民として、共同実験を通じてタイ王国の社会を支援できることを喜ばしく、そして誇りに思います。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 学生ポートフォリオシステム:
大学内のあらゆる部門に蓄積される学生情報を一元的に管理し、教職員からの手厚い学生支援を可能にするアプリケーションシステム。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

富士通株式会社
ヘルスケア・文教システム事業本部 次世代ソリューション統括部 ソリューション推進部
電話 03-6252-2565(直通)

≪タイ王国内問い合わせ先≫
Fujitsu Systems Business (Thailand) Ltd.
Marketing Communication Department
電話 +66-2302-1500(代表)


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