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PRESS RELEASE

2013年6月10日
富士通株式会社

IPv4サービスの継続利用を支援する新技術を開発

当社は、このほど、インターネット普及に伴い、パソコンやサーバ、通信機器にあてがわれるIPv4アドレスの枯渇に対し、IPv4サービスの継続とIPv6導入を両立する技術「SA46Tマルチプレーンエクスパンション」を開発しました。

「SA46Tマルチプレーンエクスパンション」は、IPv6ネットワーク上でIPv4サービスの通信を可能にするバックボーンネットワーク(注1)側の技術「SA46T」と、今回開発した、末端のネットワーク(スタブネットワーク(注2))側の技術「SA46T-PR」、「SA46T」と「SA46T-PR」のドメインを相互接続する技術「SA46T-PT」の3種の要素技術から構成されています。これにより、IPv6ネットワーク上で収容できるIPv4サービスの数を約43億個まで拡張できるほか、ネットワーク規模や複数の国をまたぐような地理的距離を問わないスケーラビリティを実現します。

本技術をネットワーク機器に実装し、簡単な設定を行うだけで、従来のIPv4サービスを止めることなくIPv6ネットワークに対応することが可能となり、IPv6への移行もスムーズに進めることができます。

本技術は、6月12日から14日に幕張メッセで開催される「Interop Tokyo 2013」にて、Interop ShowNetと連携したライブデモを行い、「SA46T」「SA46T-PR」および「SA46T-PT」技術の実証を行います。なお、本技術は「Best of Show Award」にノミネートされています。

図1. 「SA46Tマルチプレーンエクスパンション」構成イメージ図
図1. 「SA46Tマルチプレーンエクスパンション」構成イメージ図

昨今、IPv4アドレス枯渇により様々な対応が求められていますが、現在主流のDual Stack(注2)が構成できず、今後はIPv6でしか構成できないネットワークが発生することが予測されます。そのため、現在のIPv4で構成された各種サービスのIPv6対応が求められますが、現実的には、短期間でのIPv6化は必ずしも容易ではなく、IPv6移行までのIPv4サービスの継続利用が求められます。

このたびの「SA46Tマルチプレーンエクスパンション」は、「SA46T」と、今回開発した「SA46T-PR」、「SA46T-PT」の3つの要素技術から構成され、IPv4サービスを最大で約43億個に拡張できるほか、ネットワーク規模や複数の国をまたぐような地理的距離を問わないスケーラビリティを実現する技術です。バックボーンネットワーク側で利用する「SA46T」、スタブネットワーク側で利用する「SA46T-PR」により、それぞれIPv4サービスをIPv6ネットワーク上で通信することが可能になり、「SA46T-PT」でその両方を相互接続することで、エリア間をまたぐネットワーク上でIPv4サービスを簡単な設定で継続して利用することができます。今後、IPv6でしか構成できないネットワークが構築された場合、そのネットワーク規模により、「SA46T」か「SA46T-PR」かを使い分けることで適材適所の構築が可能となり、お客様のIPv6ネットワークへの円滑な移行を支援します。

図2. 3つのスケーラビリティを実現し、様々な規模のネットワークをカバーする技術
図2. 3つのスケーラビリティを実現し、様々な規模のネットワークをカバーする技術

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 バックボーンネットワーク:
スタブネットワークを束ねる幹線ネットワーク。
注2 スタブネットワーク:
端末と接続する支線ネットワーク。
注3 DualStack:
IPv4とIPv6両方に対応したネットワークのこと。

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富士通コンタクトライン
電話 0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)


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