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PRESS RELEASE (システムプラットフォーム)

2013年5月10日
富士通株式会社

垂直統合型 仮想化・クラウド基盤
「FUJITSU Integrated System Cloud Ready Blocks」を販売開始

ライフサイクル全般におけるシステム運用コストを最大60%削減

当社は、仮想環境およびクラウド環境をスピーディーかつ簡単に導入、運用できる垂直統合型 仮想化・クラウド基盤「FUJITSU Integrated System Cloud Ready Blocks(フジツウ インテグレーテッド システム クラウドレディブロックス)」を本日より販売開始します。グローバルにも順次展開してまいります。

本製品は、当社の垂直統合プラットフォーム体系「Dynamic Integrated Systems(ダイナミック インテグレーテッド システムズ)」に基づいた第二弾として、従来より提供している「Cloud Ready Blocks」を機能強化して提供するものです。

本製品は、当社の社内実践や実商談での仮想化、プライベートクラウド、パブリッククラウドなどのシステム構築やシステム運用で培った技術に基づき、サーバ、ストレージ、ネットワークの構成から運用設計・管理までを最適化した状態でお客様に提供します。

今般、リソース追加時の運用自動化機能や、物理・仮想・クラウド基盤全体のインフラシステム統合監視機能を実装することで、運用コスト低減によるモダナイゼーションが可能なインフラ基盤として、またハイブリッドクラウド(注1)へ対応することでイノベーションを可能とするよう強化しました。さらに、本製品に先立って発表したSDN対応(注2)機能を実装することで、仮想サーバ配備・移動時のネットワーク設定が自動化されるなど、システムのライフサイクル全般にわたる運用管理コストをトータルで最大約60%削減(注3)します。

今回提供する製品は、5月16日(木曜日)、17日(金曜日)に東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開催する「富士通フォーラム」でご覧いただけます。

企業などにおけるICTインフラは年々複雑になっており、システム運用のための専門知識やノウハウを有する技術者の確保が必要となっています。システム運用管理費は、ICTインフラコスト全体の大半を占めると言われています。

本製品は、ICTインフラの構築、導入、運用、管理を最適化することで、システム運用管理工数を削減し、そのコストを、ビジネス変革への投資に転換することを支援するものです。

Cloud Ready Blocks

本製品の特長

本製品は、コンピュート・ノードの形状、ハイパーバイザー、管理機能など、お客様要件に合わせて、中小規模から大規模システムまで実現可能な垂直統合型製品であり、以下の特長を備えています。

  1. 導入から運用までの期間・作業工数を大幅に軽減
    • 当社の約3,500件におよぶプライベートクラウド商談対応実績と、当社のクラウドサービスや社内システムを含め約4万5,000件のシステム構築実績で培った技術と経験を元に、最適なハードウェア・ミドルウェア構成、運用設計を実現しています。あらかじめ、サーバ、ストレージ、ネットワークを組み込み、仮想化を含む関連ソフトウェアのインストールから設定まで工場で実施してから出荷するため、従来必要としていた専門要員による設置・導入作業・設定作業が不要になります。初期導入に要するコストを最大40%削減可能(注4)です。
    • 新規業務の立ち上げ時においては、あらかじめ処理する業務の特性や量に応じた最適なサーバ、ストレージ、ネットワークおよびOSで構成された業務プラットフォームをカタログとして定義することで、利用者の申請により資源を自動配備します。これにより、システムごとに設計・調達・構築にかかっていた手間と時間を大幅に削減します。遠隔地からのリモート作業も可能で、拡張性に優れたインフラ環境を提供します。
    • 仮想化から始め、クラウド環境へのステップアップが可能です。仮想化環境で稼働している資産をクラウド環境の一部として拡張でき、そのステップアップ工数も大幅に削減しています。
  2. インフラシステムを統合管理することで運用負荷を軽減
    • Webブラウザの管理コンソールで、サーバ、ストレージ、ネットワーク全体につき物理環境、仮想環境の両方を一元的に統合監視・管理できるため、運用負荷を低減します。
    • 物理的なCPU・メモリ資源を有効利用するための仮想環境の配置、ソフトウェアの修正プログラムの適用やアップグレードに必要な処理をシステムが準備するため、管理者の作業負荷を大幅に削減できます。
    • SDNに対応したICT 基盤アーキテクチャー「FUJITSU Intelligent Networking and Computing Architecture(注5)」に基づき、Web3 階層モデルを含む業務システムに応じたシステムテンプレートに従って、仮想サーバ・仮想ストレージ・仮想ネットワークの自動配備・自動設定を行う機能、仮想サーバの追加・削除・移動に伴うネットワークの設定を自動化する機能などを備え、これまで複雑な手番を要していたネットワークの設定や管理を、ネットワーク機器および統合管理ミドルウェアを最適に連携させることにより、簡単な操作で実現します。
  3. ハイブリッドクラウド環境に対応
    • 当社のパブリッククラウドサービス「FUJITSU Global Cloud Platform FGCP/S5」との連携でハイブリッドクラウド環境に拡張可能です。今後、お客様のニーズに応じた他のパブリッククラウド環境に順次対応します。

販売価格、および出荷時期

販売価格、および出荷時期
製品名 販売価格(税別) 出荷時期
FUJITSU Integrated System Cloud Ready Blocks 990万円~ 2013年6月中旬より

本製品のラインナップ

本製品のラインナップ
モデル名 Express Model Enterprise Model
規模注6 ~60VM ~160VM ~1,000VM
ポイント <ブレードサーバ>
  • 内蔵ストレージブレードを搭載した1シャーシ構成
  • 最大4ブレードまで拡張可能
  • Hyper-V
<ブレードサーバ>
  • 外部ストレージを搭載し、最大8ブレードまで拡張可能
  • 外部ストレージを搭載し、ストレージ容量を拡張可能
  • Hyper-V、VMware選択可能
<ブレードサーバ・ラックサーバ>
  • 外部ストレージを搭載し、ブレードサーバ最大2シャーシ(36ブレード)、ラックサーバ1ラックあたり最大約600VMまでの拡張性・性能確保
  • Hyper-V、VMware 選択可能
  • SANブートによる信頼性向上(ブレード)
  • 管理サーバ冗長構成
  • 仮想化環境やクラウド環境での運用を選択可能。必要な機能を提供するソフトウェアを組み込み・基本設定済みの状態で納品。

商標について

記載されている商品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 ハイブリッドクラウド:
パブリッククラウドとプライベートクラウドの所有型と利用型の利点を組み合わせたシステムの構築・運用形態。
注2 SDN:
Software Defined Networking。ソフトウェアによって仮想的なネットワークを作り上げる技術全般。
注3 最大約60%軽減:
インフラシステムにおけるライフサイクル全般にかかる運用コストの当社従来比。
注4 約40%削減可能:
導入実績に基づく。最初から構築を人手で行った場合との当社比較。
注5 FUJITSU Intelligent Networking and Computing Architecture:
データセンター・広域ネットワーク・スマートデバイスという、特性の異なる3つのICT 領域をソフトウェアにより、インテリジェントで柔軟な最適制御を実現するものであり、SDN の考え方を、ネットワークだけでなく、ICT 基盤全体に拡張したアーキテクチャー。
注6 規模:
記載のVM数は、CPU(2GHz相当/1コア)あたり1.5VM、メモリ(4GB)、HDD(100GB)を割り当てた場合で算出した値になり、かつ1ラックに搭載できる目安。

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本件に関するお問い合わせ

富士通コンタクトライン
電話 0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)


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