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PRESS RELEASE (システムプラットフォーム)

2013年4月24日
富士通株式会社

スマートデバイスによるワークスタイル変革を支える情報活用ソフトウェアを販売開始

当社は、スマートフォンやタブレット端末などのスマートデバイスによるワークスタイル変革を支える情報活用ソフトウェアの新規製品3種、強化製品5種を、本日より販売開始します。

スマートデバイスを活用した情報システムを構築するための開発・実行基盤に加え、セキュリティ管理や、現場から得られるデータの高速収集、オープンインターフェースのデータベース、タイムリーなビッグデータ分析・予測などの製品を提供します。

これらの製品により、現場で安心して高速・快適にスマートデバイスを利用し、現場からのデータを変化に強い柔軟な情報システムでリアルタイムに活用することで、スピーディーに業務が遂行できるだけでなく、新たな業務プロセスや新しいサービスを創出するなど、ビジネスイノベーションを実現します。

今回提供する全製品は、ハードウェアやソフトウェアの状況を自ら判断し、より簡単・安心に使うために最適化を図る当社独自技術「スマートソフトウェアテクノロジー」を搭載しています。また、当社パブリッククラウドサービス「FGCP/S5」をはじめ、「ニフティクラウド」や「アマゾン ウェブ サービス」でも利用できます。

本日販売開始するソフトウェア製品は、5月16日(木曜日)、17日(金曜日)に東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開催する「富士通フォーラム2013」でご覧いただけます。

ワークスタイル変革を支える情報活用ソフトウェア

スマートデバイスの進化に伴い、営業、販売、点検など様々な現場でスマートデバイスの利用が拡がっており、扱うデータの種類や入力手段も多様化しています。スマートデバイスで現場から発生するデータを収集し、そのデータを情報システムで分析し、現場にフィードバックする、リアルタイムな情報活用が求められています。

例えば、スーパーマーケットで商品棚にスマートデバイスをかざすだけで、個人の嗜好を反映した推奨商品や推奨レシピが表示されれば、お客様にとって来店が楽しくなる一方、店舗にとっては店内での動線や購入前検討商品の情報が得られるなど、マーケティングに活用できます。

こういったシステムの実現には、スマートデバイス上のアプリケーションだけでなく、そこからリアルタイムにデータ収集、分析し、最適なレコメンデーションを送り返すサーバ側の仕組みが不可欠です。

当社は、現場で安心して快適に業務を利用できるソフトウェアと、現場から得られたデータと情報システムのデータをリアルタイムに連携し活用するソフトウェアにより、ワークスタイル変革を支えビジネスイノベーションを支援していきます。

今回の提供製品

  1. オープンインターフェースのモバイルアプリケーションサーバ

    - 「FUJITSU Software Interstage Mobile Application Server(インターステージ モバイル アプリケーション サーバ) V1」 [新規]

    スマートデバイスとサーバを連携する情報システムを対象にしたオープンでセキュアーなアプリケーションサーバです。機種ごとに異なるGPSやカメラを同一のアプリケーションで制御できます。共通のフレームワーク(API)により、アプリケーション開発者はJavaScript、HTML5(注1)、CSS3(注2)などオープンな標準言語で、Android、iOS、Windows8など異なるプラットフォームの違いを意識することなく従来の2分の1以下(当社調べ)の開発量で開発できます。スマートデバイス上の業務データの暗号化などのセキュリティと、位置情報などあらかじめ定義した条件に合致した際のデータ消去と、バックオフィスの情報システム(分析、バッチ)との連携アプリケーションにより、現場の情報を素早くビジネスに活用することができます。

  2. スマートデバイスのセキュリティリスクを低減

    - 「FUJITSU Software Systemwalker Desktop Patrol(システムウォーカー デスクトップ パトロール) V15」 [強化]
    - 「FUJITSU Software Systemwalker Desktop Keeper(システムウォーカー デスクトップ キーパー) V15」 [強化]

    PCだけでなくスマートデバイスも含めてセキュリティのライフサイクル全体を一元管理できる世界初(当社調べ)のソフトウェアです。PCとスマートデバイスのセキュリティ設定をはじめ、利用するデバイスの制御や操作ログによる監査までを一元的に管理して、セキュリティ向上が図れます。管理者は、紛失・盗難時にリモートロックを行い情報漏洩のリスクを低減したり、スマートデバイスの業務アプリケーションの配付と、配布したアプリケーションの利用停止ができます。

  3. 現場に最適な情報を表示するAR(拡張現実)

    - 「FUJITSU Software Interstage AR Processing Server(インターステージ エーアール プロセッシング サーバ) V1」 [新規]

    AR(注3)マーカーにスマートデバイスのカメラをかざすだけで、利用者に応じて最適な情報を現物に重ね合わせて表示する開発・実行・管理の機能を備えたAR統合基盤です。内蔵カメラやタッチパネルの操作で現物に合わせて情報を登録できるオーサリング技術(特許出願済)で、誰でも現場で作業手順やプロセスを追加・拡充できます。照度・距離・手ぶれに強い富士通研究所のARマーカー技術(特許出願済)により、店舗やプラントなどの環境でも利用できます。

    [日本アイ・ビー・エム株式会社 理事 ソフトウェア開発研究所 所長 末原 尚登 様のコメント]

    「IBM Maximo」は、企業の設備や資産の管理と、ライフサイクルおよびコストの最適化を実現する設備保全ソリューションで、世界の多くの企業で活用されています。「IBM Maximo」設備保全ソリューションが、富士通様のソフトウェア「FUJITSU Software Interstage AR Processing Server」の拡張現実機能と連携することで、モバイルデバイス上で資産情報を確認しリアルタイムで対応できるようになります。これにより、お客様は資産管理の生産性をさらに向上することを可能にします。

  4. データを自在に加工して分析・予測

    - 「FUJITSU Software Interstage Business Analytics Modeling Server(インターステージ ビジネス アナリティクス モデリング サーバ) V1」 [新規]

    多種多様で膨大な、いわゆるビッグデータの分析だけでなく、分析に必要なデータの収集・加工まで含めたプロセスを作成できる分析・予測ソフトウェアです。データの収集・加工から分析・予測、データ出力までの一連の操作を1つのフローで定義できます。約30種類のデータ収集・加工部品、200種類を超える分析シナリオの提供により、分析に必要なデータの準備にかかる工数を従来の6分の1(当社調べ)に低減します。分析・予測の仮説・検証のスピードが従来比20倍(当社調べ)に向上し、様々な分析フローを試行して変化に柔軟に対応できます。従来経験や勘に頼っていた予測を、客観的なデータに基づき、変化をより正確に捉え、現場での的確なアクションにつなげることができます。

  5. スマートデバイスや遠隔地を結ぶ高速転送ソフトウェア

    - 「FUJITSU Software Interstage Information Integrator(インターステージ インフォメーション インテグレーター) V11」 [強化]

    遠隔地への高速データ転送を強化したデータ収集・統合ソフトウェアです。Webアプリケーションのダウンロードや画像表示、ファイル転送が高速になります。仮想デスクトップをスマートデバイスから利用する場合の表示速度を従来の7倍(注4)に高めることで、コマ落ちせずに快適にお客様先でのプレゼンテーションなどが行えます。また、東京・米国間では従来の60倍(注5)の高速データ転送を実現し、海外のクラウドなどへ大量データを短時間に転送できます。低品質な回線でも当社独自の誤り訂正技術とUDP(注6)通信により、TCP/IPの高速化をソフトウェアで実現(特許出願済)しています。

  6. PostgreSQLインターフェースの高性能・高信頼データベース

    - 「FUJITSU Software Symfoware Server(シンフォウェア サーバ) V12」 [強化]

    オープンスタンダードな「PostgreSQL」のインターフェースを採用した高信頼・高性能なデータベースソフトウェアです。「PostgreSQL」インターフェースを採用したことで、設計開発、データ統合、運用管理、BI(ビジネスインテリジェンス)などの多くの製品と連携できます。さらに他のデータベースとの互換性も強化し、アプリケーション移行工数を従来比8分の1(注7)に削減しました。運用・保守の負荷を軽減する自動バックアップとスマートリカバリー機能を備えた当社の垂直統合型データベースシステム「FUJITSU Integrated System HA Database Ready(フジツウ インテグレーテッド システム エイチエー データベース レディー)」に採用しているデータベースです。

  7. オンデマンド型バッチの処理性能を高速化

    - 「FUJITSU Software Systemwalker Operation Manager(システムウォーカー オペレーション マネージャー) V15」 [強化]

    ジョブスケジューリングとシステムの自動運転を実現するソフトウェアです。同時かつ大量にオンデマンド型ジョブの起動が要求された場合でも、同時実行数を一定に保つことでシステムにかかる負荷を軽減します。当日起動するジョブのスケジュールを判断・抽出してインメモリDB上で管理することで、バッチ数が1万本を超えるようなシステムでは、バッチジョブの処理時間を従来の半分以下(注8)に短縮します。大量に依頼される受発注などの業務データを即時に実行することで、日々のビジネス状況をタイムリーに把握でき、お客様のビジネススピードをさらに加速させます。

製品の標準価格、および出荷時期

製品の標準価格、および出荷時期
製品名 標準価格(税別) 出荷時期
FUJITSU Software Interstage Mobile Application Server V1 プロセッサライセンス 125万円より 2013年8月より
FUJITSU Software Systemwalker Desktop Patrol V15 サーバライセンス 25万円より 2013年8月より
クライアントライセンス 2,000円より
FUJITSU Software Systemwalker Desktop Keeper V15 サーバライセンス 48万8,000円より 2013年8月より
クライアントライセンス 3,000円より
FUJITSU Software Interstage AR Processing Server V1 プロセッサライセンス 110万円より 2013年8月より
FUJITSU Software Interstage Business Analytics Modeling Server V1 プロセッサライセンス 350万円より 2013年5月より
FUJITSU Software Interstage Information Integrator V11 プロセッサライセンス 150万円より 2013年8月より
クライアントライセンス 5,000円より
FUJITSU Software Symfoware Server V12 プロセッサライセンス 40万円より 2013年6月より
FUJITSU Software Systemwalker Operation Manager V15 プロセッサライセンス 30万円より 2013年6月より
  • プロセッサライセンスは、マルチコアプロセッサの場合、コアの総数×特定の係数分のライセンスが必要です。

動作環境

動作環境
製品名 動作OS クラウド
FUJITSU Software Interstage Mobile Application Server V1 Red Hat Enterprise Linux 6
Microsoft Windows Server 2012
Microsoft Windows Server 2008
Fujitsu Global Cloud Platform FGCP/S5
ニフティクラウド
アマゾン ウェブ サービス
FUJITSU Software Systemwalker Desktop Patrol V15 Microsoft Windows Server 2012
Microsoft Windows Server 2008
FUJITSU Software Systemwalker Desktop Keeper V15
FUJITSU Software Interstage AR Processing Server V1 Red Hat Enterprise Linux 6
Microsoft Windows Server 2012
Microsoft Windows Server 2008
FUJITSU Software Interstage Business Analytics Modeling Server V1
FUJITSU Software Interstage Information Integrator V11 Red Hat Enterprise Linux 6
Red Hat Enterprise Linux 5
Microsoft Windows Server 2012
Microsoft Windows Server 2008
Oracle Solaris 11
Oracle Solaris 10
FUJITSU Software Symfoware Server V12
FUJITSU Software Systemwalker Operation Manager V15 Fujitsu Global Cloud Platform FGCP/S5
Fujitsu Global Cloud Platform FGCP/A5
ニフティクラウド
アマゾン ウェブ サービス

商標について

  • アマゾン ウェブ サービス、Amazon Web Services、およびAmazon Web Services ロゴは、Amazon.com, Inc.または、その関連会社の商標です。
  • その他の記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 HTML5(エイチティーエムエルファイブ):
Hyper Text Markup Language 5の略。Webページの記述などに用いるマークアップ言語「HTML」の第5版。
注2 CSS3(シーエスエススリー):
Cascading Style Sheets, level 3の略。Webページのレイアウトを定義する規格「CSS」の第3版。
注3 AR(エーアール):
Augmented Reality(拡張現実)の略。人間の感覚(五感)で得られる情報(現実)に、ICTを利活用して得られるデジタル情報を重ね合わせて、人間の感覚を拡張・強化する技術。ARマーカーは、情報を重ね合わせて表示する際に、位置を指定するために使用する画像のこと。
注4 従来の7倍:
当社比。無線網を想定して測定。通常2fpsが14fpsに高速化。
注5 従来の60倍:
当社比。東京-米国(カリフォルニア)間を、iperfを用いて測定。通常2.7Mbpsが160Mbpsに高速化。
注6 UDP(ユーディーピー):
User Datagram Protocolの略。エラー訂正機能を持たないためTCPよりも信頼性に劣るが、高速に転送できる。
注7 従来比8分の1:
当社比。「Symfoware Server」前バージョンとの比較。
注8 従来の半分以下:
当社モデルによる測定(1ジョブあたりの処理時間1分、実行多重度100、登録ジョブ数1万の場合)。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

富士通コンタクトライン
電話 0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)


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