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PRESS RELEASE (システムプラットフォーム)

2013年3月1日
富士通株式会社

NTTドコモ「高密度無線基地局」の開発メーカーに選定

次世代通信方式、LTE-Advancedに対応

当社はこのたび、次世代通信方式LTE-Advanced(注1)に対応した、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(以下、ドコモ)の「高密度無線基地局」の開発メーカーに選定されました。

当社は、現在のLTE無線基地局に対して大幅な機能・性能向上を目指して、「高密度無線基地局」を開発します。本基地局は、LTE方式を拡張したLTE-Advanced方式に対応し、新規機能としてキャリアアグリゲーション技術(注2)を実装します。キャリアアグリゲーション技術は、複数の無線周波帯域を同時に組み合わせて通信を行うことにより、無線通信速度の高速化を図ることが可能です。

今回開発する基地局装置は初期性能として、現在のLTE方式の2倍の最大下り300Mbps(映画一本分のダウンロードがLTEの半分の40秒に短縮できる性能に相当(注3))の高速通信(注4)を実現します。さらに、将来の端末能力向上に合わせて、最大下り3Gbpsまで拡張できる能力を備える予定です。また、基地局の高密度化により、広域のエリアをカバーするMacro cellとカバーする範囲を小さくしたSmall cell(注5)を合わせて、最大48セルまで収容することが可能な見込みです。

当社は、これまで世界最高レベルの高効率増幅器を含む、高品質・高性能な無線基地局システムを開発し、ドコモのLTEサービスを開始した2010年12月当初より製品を提供しています。また、3G方式をはじめ、LTE方式の規格策定においては、3GPP(注6)での標準化作業に積極的な取り組みを行い、LTE-Advancedの規格策定にも貢献してきました。

今後、当社はドコモとのパートナーシップをさらに強化し、最先端技術やシステム開発など、グループ全社技術を結集させて高密度無線基地局の開発を実現して行くとともに、グローバルを視野に入れた事業展開を行い、移動通信のさらなる発展に貢献していきます。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 LTE-Advanced:
Long Term Evolution-Advancedの略称。 3GPPで規定されたLTE方式の次世代の移動通信規格。LTE方式を拡張したシステムで上位互換性を持つ。
注2 キャリアアグリゲーション:
CC(Component Carrier)と呼ばれる無線周波数帯域を、同時に複数組み合わせて通信を行う技術。広帯域化によってユーザー通信速度の向上が見込める。
注3 映画1本分のダウンロード:
映画1本を1.5GBとして簡易に試算。
注4 高速通信:
通信速度は、送受信時の技術規格上の最大値であり、実際の通信速度を示すものではありません。ベストエフォート方式による提供となり、実際の通信速度は、通信環境やネットワークの混雑状況に応じて変化します。
注5 Small cell:
Cell(セル)と呼ばれる基地局のカバーエリア範囲を小さくした基地局を、駅などのトラフィックが大きい場所に効率的に設置することで、無線容量の拡大が期待できる。
注6 3GPP:
3rd Generation Partnership Projectの略称。W-CDMA方式やLTE方式などの仕様を作成するパートナーシッププロジェクト。各国地域の標準化組織が、3GPPで作成された仕様を各国・地域共通の標準規格とする。世界の主要な移動通信関係会社を含む多くの会社や団体が加盟。

本件に関するお問い合わせ

富士通コンタクトライン
電話 0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)


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