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PRESS RELEASE (サービス)

2013年2月28日
富士通株式会社
株式会社富士通システムズ・ウエスト

電子制御システム開発におけるドキュメント管理パッケージ
「PLEMIA M3/SQ-Tracer V2」を販売開始

富士通株式会社(以下、富士通)は、自動車業界や精密機器・電機業界向けに電子制御システム開発を支援するソフトウェアパッケージ「PLEMIA M3/SQ-Tracer V2(プレミア エムスリー/エスキュートレーサー V2)(注1)」を本日より販売します。本製品は株式会社富士通システムズ・ウエスト(以下、FWEST)が開発を行いました。

本製品は、電子制御システム開発時の要求書・仕様書・テスト成績書などのトレーサビリティ(注2)設定を、これまでのドキュメント単位からより細かな要素単位で行うことができます。世界初(注3)の「要求文書管理技術」により、要求文書(実ファイル)とトレーサビリティ情報(メタ情報)を、整合性を保ったまま管理することができ、実ファイルを更新するたびにトレーサビリティ情報の自動更新が可能です。

また、ドラッグ&ドロップでの直感的な操作性を大幅に強化し、車載制御システム向け機能安全規格「ISO26262」(注4)にも準拠しています。

これらの機能により、仕様変更などに伴う影響調査業務をパッケージ導入前に比べ約50%削減できます。今後、本製品の中国語版の提供を行うとともに、関連製品との連携機能を拡充してまいります。

自動車制御システム開発業界においては、製品の高い機能安全(注5)を実現するための国際標準規格「ISO26262」が2011年11月に発行されました。これにともない、欧州、北米はもとより、国内の自動車メーカー、サプライヤーでも「ISO26262」適用の動きが本格化しています。

「PLEMIA M3/SQ-Tracer」は、「ISO26262」に準拠した電子制御システム開発を支援するソフトウェアであり、2011年11月より販売しています。このたび販売する新バージョンでは、以前より要望の高かったドキュメント内の設計要素間でのトレーサビリティ機能を追加しました。これにより仕様変更にともなう影響を、より短時間かつピンポイントで確認することが可能となります。

また、世界初の「要求文書管理技術」により、Excelなどのオフィスツールを利用した設計書作成業務などに大きな変更を加えることなく、実ファイルとトレーサビリティ情報の整合性を保った管理が可能です。


実ファイルをベースとしたトレーサビリティ設定のイメージ

富士通ならびにFWESTは、本製品の提供を通じ、自動車業界を含む電子制御システム業界のさらなる高品質化に貢献してまいります。

本製品の特長

  1. 世界初の「要求文書管理技術」により、実ファイルとトレーサビリティの整合性を確保

    Microsoft Office Excel/Wordなどで作成した要求書・仕様書・テスト成績書などのドキュメントを本製品にインポートした際に、ドキュメントのトレーサビリティに必要なキーワード(メタ情報)のみを自動的に抽出し、設定を行います。

    さらに世界初の技術として、ドキュメントの実ファイルとメタ情報の両方を、整合性を保ちながらセットで管理ができるため、ドキュメントの修正時は実ファイルの修正のみでトレーサビリティの確保ができます。

  2. 直感的な操作性で短期間での導入と容易な使いこなしを実現

    本製品は最新のRIA(Rich Internet Applications)技術を採用し、ドラッグ&ドロップなど、直感的な画面レイアウトをコンセプトに開発しているため、最短2週間での環境構築や、利用開始前の操作トレーニングを最小化することができます。導入時や製品利用時のお客様の作業負荷を低減し、本来の開発業務に注力いただけます。

販売価格、および出荷時期

販売価格、および出荷時期
製品名 販売価格(税別) 出荷時期
PLEMIA M3/SQ-Tracer V2 260万円/10ライセンス~ 即日

販売目標

今後3年間で2,000ライセンス

動作環境

サーバ  :  Windows Server 2003 / 2008
クライアント  :  Windows XP SP3 / Windows 7

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 SQ-Tracer:
Safety and Quality Tracer。富士通より商標登録済。
注2 トレーサビリティ:
製品開発時の要求・仕様・設計などの関連性を管理し、製品開発途中に仕様変更があった場合に、どの設計書や設計内容まで影響が及ぶか分かるようにすること。
注3 世界初:
2013年2月富士通調べ。
注4 ISO26262:
制御システムの高機能化・複雑化を背景に、開発プロセスや作業成果物の国際標準を規定。また、設計ドキュメントの変更履歴管理など厳格な作業成果物の管理や、安全要求の階層構造の管理・トレーサビリティ確保を推奨している。
注5 機能安全:
製品にソフトウェア自己診断機能などを設けるなど、製品機能の不具合による人命へのリスクを許容できる範囲まで低減すること。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

富士通コンタクトライン
電話 0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)


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