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PRESS RELEASE

2013年1月22日
富士通株式会社

「PRIMERGY」と「SAP ® Sybase® IQ」をセットにした中規模DWHオファリングモデルを提供

短期導入およびハード・ソフトの最適化により高性能・高信頼を実現

当社は、最新のPCサーバ「PRIMERGY(プライマジー)」、ストレージシステム「ETERNUS(エターナス)」、フラッシュディスクなどに、SAP社(本社:ドイツ バーデン=ヴュルテンベルク州 ヴァルドルフ、共同最高経営責任者:ビル・マクダーモット、ジム・ハガマン・スナーベ、以下SAP)のデータウェアハウス(以下、DWH)専用のデータベースエンジン「SAP ® Sybase® IQ」を組み合わせて、納入前に専門のエンジニアがあらかじめシステム設定、最適化した中規模DWHのオファリングモデルを販売開始します。

「SAP ® Sybase® IQ」は、グローバルで2,150社、4,500システムの導入実績があり、DWHを中心とした情報系システムに幅広く導入されています。クエリレスポンスの高速性、データ圧縮格納の機能性、クエリチューニングレスの運用性などを特長とし、高く評価されています。

今般販売するオファリングモデルは、データ格納容量および利用者数に応じて3モデルあり、スモールスタートからシステム拡張可能な柔軟性と拡張性を備えています。当社のPCサーバ「PRIMERGY」に「SAP ® Sybase® IQ」をインストールし、導入サービスと合わせて提供するため、お客様は、製品が到着したその日から利用可能です。

当社は、企業活動におけるお客様の保有データや外部データなどの有効活用を支援してまいります。

近年、企業活動において発生するデータやソーシャルメディアなどのパブリックデータは、大量かつ、多種多様になっており、これらを新たなビジネス機会の創出や現場で活用することへの重要性が高まっています。大量データを効率良く格納し、定型・非定型を問わず、安定した応答時間が得られるDWHは、ビッグデータ活用において、特に求められています。一方で、DWHは、データ量や用途に応じたシステム設定、およびチューニングが必要であり、データベース管理者には高度な構築スキルやノウハウが求められます。

今般、当社が販売するオファリングモデルは、当社の高性能・高信頼かつ運用性に優れた最新PCサーバ「PRIMERGY」とフラッシュディスクなどに「SAP ® Sybase® IQ」を組み合わせ、データ量に応じてあらかじめ専門のエンジニアがチューニングしてお客様に納入するため、簡単、手軽に導入することができます。データ容量(注1)に応じて、SMALLモデル(データ格納容量8TB)、STANDARDモデル(データ格納容量8~48TB)、ENTERPRISEモデル(データ格納容量48TB以上)の3種類のモデルを用意しています。

データ分析やレポーティング、データトレーサビリティなどデータ活用による価値創出、現行DWHシステムの応答性改善、運用作業・コストの効率化を求めるお客様へ提供します。

本モデルの特長

  1. カラムストアDWH(注2)「SAP ® Sybase® IQ」の搭載

    列(カラム)単位でデータ管理を行うためクエリレスポンスの高速性に加え、クエリチューニングレス、実データ容量以下でデータをストレージに格納できるデータ圧縮機能を特長とするデータベースエンジン「SAP ® Sybase® IQ」を搭載しています。当社ハードウェアを「SAP ® Sybase® IQ」に最適化し、SAP社と共同で事前検証しています。

  2. 最適化されたハードウェア

    CPU性能をフル活用できる高性能フラッシュディスク(PCIeSSD)を当社PCサーバ「PRIMERGY」に搭載するとともに、「SAP ® Sybase® IQ」のデータアクセスに最適化しRAID構成を当社ストレージシステム「ETERNUS」上で実現することで高速データ処理を可能にしています。

  3. 短期導入

    サーバやアプリケーションのセットアップなどが行われた状態で出荷するため、システム構築時間が不要となり、製品が到着したその日から、データテーブルの作成やデータ投入作業が可能となります。

「SAP ® Sybase® IQ」について

2010年にSAPのグループ会社となったデータベースベンダーのSybase Inc.がDWH用データベースソフトウェアとして開発した世界初のカラムストアデータベースです。グローバルで2,150社、4,500システムの導入実績があり、当社でもお客様の要望に応じて導入してきました。特長は、高速クエリレスポンス、データ圧縮格納機能、クエリチューニングレスで、運用性も高く評価されています。CPUの追加によるスケールアップ、サーバおよびストレージの追加によるスケールアウトが可能なため、データ量や利用者数の増加に柔軟に対応可能です。

製品構成およびサービス

製品構成およびサービス
  モデル
SMALLモデル STANDARDモデル ENTERPRISEモデル
ソフトウェア SAP ® Sybase® IQ v15.4 Enterprise Edition
サーバOS Red Hat Enterprise Linux Server
データウェアハウスサーバ PRIMERGY RX300 S7
(CPU:Intel Xeon E5-2643 Quad Core 3.30GHz×1)
PRIMERGY RX300 S7
(CPU:Intel Xeon E5-2667 Hexa Core 2.90GHz×1)
事前検証構成による個別見積
ストレージ なし ETERNUS DX80 S2×1~6
フラッシュディスク 785GB 1.2~2.4TB
サービス 基本構築サービス
  • 基本構築サービス以外にも、お客様のニーズに合った、様々なオプションサービスを取り揃えています。

販売価格

SMALLモデル:3,300万円(税別)から

出荷開始時期

即日

販売目標

3年間で100セット

SAPジャパン株式会社 代表取締役社長 安斎 富太郎 様からのコメント

SAPは、このたびの富士通の最新PCサーバ「PRIMERGY RX300」と「SAP ® Sybase® IQ」とのセット販売を大変歓迎いたします。「SAP ® Sybase® IQ」の処理スピード、運用管理性と拡張性を最大限に活かす「PRIMERGY RX300」とのオファリングモデルは、高いお客様満足度を提供するとともに、ビッグデータ時代のDWH活用を加速させるものになると期待しています。

レッドハット株式会社 代表取締役社長 廣川 裕司 様からのコメント

レッドハット株式会社は、富士通の最新PCサーバ「PRIMERGY RX300」とSAP Sybase IQとのオファリングモデルの発表を心より歓迎いたします。これまで富士通とレッドハットは両社で協業し、オープンソースを活用したミッションクリティカルな業務に対応できる、革新的IT基盤を日本市場へ提供してまいりました。今回発表されたオファリングモデルにより、ビッグデータ対応の大容量データに最適化されたDWHソリューションの提供を実現し、お客様のビジネスに貢献できることを確信しております。

セミナー開催のお知らせ

2013年2月19日、「SAP ® Sybase® IQオファリングモデル」のご紹介セミナーを開催します。
「ビッグデータ時代のDWH/BIの選定ポイントを解説 ~SIの視点で語る、用途・コストを考えたDWHの使い分け~」

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 データ容量:
最大1/4の圧縮を前提としたデータ容量。データ圧縮率はデータ内容により異なる。
注2 カラムストアDWH:
一般的なロー(行)単位でデータを格納するデータベースとは異なり、カラム(列)単位でデータ管理を行うDWH用データベース。データが追加されても更新されることがほとんどない参照系のアプリケーションに最適で、カラム単位でデータを管理することで、表全体を読み込む必要がなくなるため、I/Oスループットが激減し、レスポンスが高くなる。「SAP ® Sybase® IQ」では特許取得済みの圧縮格納を行い、ほとんどのケースで実データ容量以下にてストレージに保存できる。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

統合商品戦略本部 ビジネスアプリケーション推進統括部 経営ソリューション推進部
電話 03-6424-6648(直通)
メール contact-bi-team@cs.jp.fujitsu.com


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