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PRESS RELEASE

2012年10月2日
富士通株式会社

立命館アジア太平洋大学様が、クラウドで事務情報システム基盤を強化

クラウド化により、繁忙時のサーバ準備期間を1/5に短縮

背景

APU様の事務情報システム機能の中で、新入生データ登録、オンライン履修登録準備や成績処理などは、学期初めや学期末に一時的に膨大なデータ処理が行われる機能であり、必要なときだけ業務サーバを配備してシステムを利用しています。学生の約半数の2,500名が国際学生であるというAPU様は、完全セメスター制（注1）を導入しているため、半年周期でこれらの業務を行う必要があります。そのため、一時利用するサーバやテスト環境の準備作業が頻繁にあり、その作業負荷の軽減が課題となっていました。

また、現場で日常的に行われている教室管理や施設予約などの職員業務の高度化と効率化、学生、父母へのサービス向上のため、新規システムの追加や機能変更、性能向上などにフレキシブルに対応できるシステム環境整備が要求されていました。

システムの特長と効果

1. プライベートクラウド化による、システム基盤強化と効率化
   1. 繁忙期に利用する一時利用サーバ部分をプライベートクラウド環境にすることで、アクセスが集中する業務に資源を効率的に割り当て、性能を上げることができます。
   2. 当社のプライベートクラウド統合パッケージ「Cloud Ready Blocks」を活用することにより、一時利用サーバの迅速な割り当てや変更、業務のスムーズな立ち上げ、業務内容変更に伴うICTリソースの柔軟な拡縮が可能となりました。また、本パッケージにはポータルメニューが用意されており、利用シーンや要件を入力することでICTリソースの申請や変更が可能であり、従来は1週間（5日間）を要していた一時利用サーバの配備作業を、1日で完了することができます。
2. 業務アプリケーション開発基盤の整備

   新規に構築したプライベートクラウド環境に、当社のWebシステム開発ソリューション「RapidWeb+」を導入して、短期間でシステム化することができる、業務アプリケーション開発基盤を整備しました。これを利用すると、Web画面の自動生成機能により、表計算ソフトを使って手作業で管理していた教室管理・施設予約などの事務局業務を、短期間でシステム化することができ、他部門との自動連携や集計などが可能となります。また、本開発基盤は学内の事務情報システム基盤上に構築されているため、事務情報システムで保有する学生個人情報など重要データの利用や学内認証システムとの連携も可能です。

3. スピーディーなプライベートクラウド構築

   本システムでは、スピーディーかつ効率的にプライベートクラウド環境を構築するために、プライベートクラウド統合パッケージ「Cloud Ready Blocks」を活用しています。「Cloud Ready Blocks」で用意しているヒアリング項目に回答するだけで、事前検証済みの組み合わせの中から最適な構成が決定され、必要なハードウェアとソフトウェアを搭載済みの機器が出荷されるため、機器搬入から稼働までの期間を大幅に短縮します。今回は、設計開始からわずか2ヶ月で稼働しました。

今後の取り組み

APU様はICT活用ニーズ把握、企画、構築、運用、検証のサイクルをさらにスピードアップし、現場に対するタイムリーなサービス提供を行い、事務局業務のさらなる効率化を目指していかれます。

当社はICTにより多くの大学をサポートしてきたノウハウを生かし、今後も、グローバルな人材開発を目指すAPU様の付加価値を創造するICT利活用を提案していきます。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

注1 完全セメスター制：

1年を2学期に分け、それぞれの学期で1つの科目の履修が完結する制度。

関連リンク

• APU様サイト
• 「Cloud Ready Blocks」紹介サイト
• 「RapidWeb+」紹介サイト

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