PRESS RELEASE (サービス)
2012年10月10日
富士通株式会社
ビッグデータを利活用するためのクラウドサービス「データ活用基盤サービス」を刷新
当社は、ビッグデータを利活用するためのクラウドサービス「データ活用基盤サービス」のサービス体系および料金体系を刷新し、より利便性とコストパフォーマンスを高め、「データ活用基盤サービス(スタンダード)」「データ活用基盤サービス(プレミアム)」として本日より提供開始します。
本サービスは、大量のデータを収集、蓄積し、データ分析や将来予測を行う基盤を、初期投資を抑え、利用状況に応じてリソース変更が可能なクラウドサービスとして提供するものです。「データ活用基盤サービス(スタンダード)」は、新規のシステム検証のトライアル利用やスモールスタートでコストを抑えたい小規模システム向けに、「データ活用基盤サービス(プレミアム)」は、本格的にビッグデータ活用に取り組む大規模システム向けに提供します。
本サービスの活用により、たとえば、商品の返品率やSNS分析による商品企画などのマーケティング分野、製品の故障予測による保守・メンテナンス、即座に異常検知が求められるエネルギーマネジメント分野などで、ビッグデータを活用した新たなビジネスの構築や、現状の課題解決に貢献します。
[関連リンク] データ活用基盤サービス紹介サイト
昨今の企業経営を取り巻く環境変化は激しく、ビッグデータを活用した新ビジネスの構築や課題解決に対するスピーディーな取り組みが求められています。しかし、ビッグデータ活用はすぐに成功パターンが導き出されるわけではなく、試行錯誤を繰り返しながら進めていくケースがほとんどです。
「データ活用基盤サービス」は、初期コストを抑え、活用状況に応じて基盤を拡張できるクラウドサービスで、ビッグデータ活用には最適です。今回の刷新で、さらにお客様にとって導入しやすくコストパフォーマンスの高いものとしており、トライアル活用から事業拡大まで幅広く活用することが可能です。
「データ活用基盤サービス(スタンダード・プレミアム)」について
本サービスは、当社が提供するコンバージェンスサービスの中核となるクラウドサービスで、「スタンダード」と「プレミアム」の選択が可能です。基本サービスとオプションサービスで構成され、オプションサービスを組み合わせることで、データ活用のパターンに応じた個別のシステム(注1)を構築できます。「スタンダード」では1システム、「プレミアム」では複数システムを構築可能です。「スタンダード」は、仮想環境上のCPUやディスクといったハードウェアとそのハードウェア上でビッグデータを処理するためのソフトウェアなど利用できるICTリソースに制限を設けており、「プレミアム」は「スタンダード」の約10倍の拡張性を確保できます。
サービス名 | サービス概要 | ||
---|---|---|---|
1 | 基本サービス(必須) | プラットフォーム共通サービス | プラットフォーム上のお客様システムにおける運用機能や各サービスに格納されたデータを連携させるためのジョブの登録機能を提供し、GUIを使って統合的に操作可能です。 |
2 | 非構造データ対応ストレージサービス | インターネットに接続された環境であればいつでもどこからでもアクセス(データの収集・保存、参照、削除、通知)可能で非構造データを扱うことのできるストレージ機能を提供します。 | |
3 | オプションサービス(選択) | リレーショナルデータベースサービス | ODataプロトコル(注2)でアクセス(データの参照、削除)可能なリレーショナルデータベース機能を提供します。 |
4 | 複合イベント処理サービス | 事前に条件を定義しておくことで、非構造データ対応ストレージに保存される大量データを時系列にリアルタイム分析し、通知イベントを出力させる複合イベント処理機能を提供します。 | |
5 | 並列分散処理サービス | 非構造データ対応ストレージに蓄積された大量データに対し、簡易な分析から機械学習のような高度な分析まで高速に処理する並列分散処理機能を提供します。 |
本サービスの特長
- サービスポータルからの申請でICTリソースを増設・減設可能
専用のサービスポータルから申請することで、通常数週間から数ヶ月の構築期間を、数時間から数日に大幅に短縮し、ビッグデータ処理に必要なハードウェアとソフトウェアをスピーディーに構築できます。さらに従量課金制で、スモールスタートしやすく、増設・減設も可能です。
- 初心者にもわかりやすい操作性を実現
プラットフォームを動作させるためのアプリケーションの登録やジョブの作成といった設定作業を直感的に操作可能で、初めての利用者でも、データ活用を実現するアプリケーション開発・設定作業が短縮できます。
- 非構造化データ(注3)の収集・蓄積を容易に実現可能なストレージとインターフェースを提供
レコードの概念のないバイナリファイルや、レコード内の項目の数や並びが不統一なテキストファイルといった非構造化データを効率的に取り扱うためのストレージと入出力インターフェースを提供します。非構造化データを、従来のリレーショナルデータベースのように自由に検索することが可能です。
販売価格、および提供時期
商品名 | 販売価格(税別) | 提供時期 | |
---|---|---|---|
1 | データ活用基盤サービス(スタンダード) | 月額32万円から | 即日 |
2 | データ活用基盤サービス(プレミアム) | 月額290万円から | 即日 |
- 価格は従量課金で変動します。
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
- 注1 システム:
- 基本サービスで提供されるストレージと、オプションサービスを利用した場合に作成するインスタンスやエンジンの集合体を指し、お客様固有のIDと電子証明書による認証に基づき論理的に独立して制御される環境。
- 注2 ODataプロトコル:
- HTTPやJSONなどの標準化された規格をベースとしたWebプロトコルで、構造化されたデータに対するクエリーや、データ操作を行うための定型化された方法であり、さまざまなプラットフォーム(Java、PHP、.NET framework、Excelなど)でデータ活用が可能。
- 注3 非構造化データ:
- TwitterやFacebookのようなSNSデータ、コールセンターへの問い合わせ履歴、防犯カメラの動画や静止画など、データベースで管理できないデータ。
関連リンク
本件に関するお問い合わせ
富士通コンタクトライン
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受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)
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