PRESS RELEASE
2012年6月5日
国立大学法人 神戸大学
富士通株式会社
神戸大学が情報教育用電子計算機システムとして
富士通のスーパーコンピュータ「PRIMEHPC FX10」を導入
スーパーコンピューティング技術を活用したシミュレーションや解析ができる人材の養成を加速
国立大学法人 神戸大学(所在地:兵庫県神戸市、学長:福田秀樹、以下 神戸大学)は、情報教育用電子計算機システムとして富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山本正已、以下 富士通)のスーパーコンピュータ「PRIMEHPC FX10」の導入を決定しました。
本システムは、「PRIMEHPC FX10」96ノードによる理論ピーク性能20テラフロップス(注1)のスーパーコンピュータを中核としたもので、本年8月より稼働予定です。
神戸大学は、本システムを活用し、スーパーコンピューティング技術の活用による新しい研究領域・融合領域の創成に関わる人材養成を行っていきます。
導入の背景
近年、国際競争の激化により、わが国が発展を続けるためには持続的なイノベーションの推進・強化が求められています。また、国家基幹技術としてのスーパーコンピューティング技術により、新たな科学的方法論を追求し、科学や工学を加速することが重要です。
このような中、神戸大学は、新たな人材養成、新たな学問体系・教育システムの構築、そして他機関との連携による教育研究推進体制の構築を目的として、2010年4月にシステム情報学研究科を発足し、その中に計算科学専攻を新設しました。
また、神戸大学は、独立行政法人理化学研究所 計算科学研究機構と、2012年5月15日に計算科学・計算機科学分野における連携協定を締結しました。これにより、独立行政法人理化学研究所 計算科学研究機構との連携をいっそう強化し、計算科学分野における共同研究、人材育成を通じたわが国の科学技術の進展および地域振興に、貢献してまいります。
【新システムが設置される神戸大学 統合研究拠点】
その一環として、神戸大学は、情報教育用電子計算機システムとして2011年に世界最速性能を実現したスーパーコンピュータ「京」と互換性をもつ富士通のスーパーコンピュータ「PRIMEHPC FX10」を導入します。本システムは、神戸市ポートアイランドの神戸大学 統合研究拠点に設置され、2012年8月より稼働を開始します。
神戸大学 システム情報学研究科は、この超高速・大容量のスーパーコンピュータを最大限に活用した大規模シミュレーション技術を教育し、さまざまな自然現象や社会現象を理解・解析できる人材の養成を目指しています。
「情報教育用電子計算機システム」について
【「PRIMEHPC FX10」シングルラックモデル】
本システムは、スーパーコンピュータ「京」と互換性をもつ富士通のスーパーコンピュータ「PRIMEHPC FX10」のシングルラックモデル96ノードから構成されています。ノードには電力あたり性能を追求したプロセッサ「SPARC64™Ⅸfx」を搭載、ノード間は柔軟性の高い6次元メッシュ/トーラスアーキテクチャーを採用したTofuインターコネクトにより接続されています。また、富士通のHPCミドルウェア「Technical Computing Suite」により、「PRIMEHPC FX10」の性能を最大限に引き出す多様な開発言語処理系を搭載するとともに、高いシステム管理・ジョブ運用管理機能を実現しています。
システム全体で理論ピーク性能は20テラフロップスです。
このほか、シミュレーションデータの保存やシステムのバックアップ用として「ETERNUS(エターナス) DX80」2台により構成される120TB(テラバイト)のストレージ、利用者教育などのPCとして「ESPRIMO(エスプリモ) K552/D」40台などをあわせて導入します。
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
関連リンク
- 神戸大学紹介サイト
- 神戸大学大学院システム情報学研究科紹介サイト
- 神戸大学統合研究拠点紹介サイト
- 富士通スーパーコンピュータ PRIMEHPC FX10 紹介サイト
- 富士通テクニカルコンピューティング紹介サイト
本件に関するお問い合わせ
富士通株式会社
ビジネス推進本部 文教ソリューション推進部
075-252-9710(直通)
[HPCビジネス全般について]
TCソリューション事業本部 TC戦略室
03-6252-2483(直通)
contact-hpc@cs.jp.fujitsu.com
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