このページの本文へ移動
  1. ホーム >
  2. プレスリリース >
  3. 和歌山市立城東中学校でタブレット端末「ARROWS Tab Wi-Fi」とクラウドを活用した学習の実証研究を開始

PRESS RELEASE

2012年5月11日
富士通株式会社

和歌山市立城東中学校で
タブレット端末「ARROWS Tab Wi-Fi」とクラウドを活用した学習の実証研究を開始

いつでもどこでもつながる新しい学習スタイルの提案とICT環境整備

和歌山県和歌山市教育委員会(以下、同教育委員会)様と当社は、総務省「フューチャースクール推進事業」(以下、本事業)の一環として、5月11日より、タブレット端末「ARROWS Tab Wi-Fi(アローズ タブ ワイファイ)」とクラウドを活用した学習に関する実証研究を開始しました。

本実証研究では、和歌山市立城東中学校で、生徒がひとり1台の「ARROWS Tab Wi-Fi」を携行し、グループ学習や課外学習での情報収集・分類・整理など、タブレット端末とクラウドの特性を生かした学び方や指導方法の検証を行います。当社は本実証研究用のICT基盤を構築し、学習教材や生徒が撮影した写真に、手書きで自由に書き込みを行うことができるデジタルノートアプリケーション(以下、本アプリ)を開発しました。

これにより、同中学校の生徒は、Wi-Fi機能とクラウドを活用することで、校外でも学校と同じ環境で学習できるため、生徒ひとりひとりの学習進捗にあわせた授業の振り返りや、復習ができます。また、本アプリを利用して、複数の手書きデータを重ね合わせた表示ができるため、効率的なグループ学習や、ドリル教材やテストの繰り返し学習が可能となります。

同中学校では、この仕組みを利用し、5月11日から行われる海外修学旅行(注1)中の生徒と、インターネットを介したコミュニケーションなども行う予定です。

同教育委員会様は和歌山市立城東中学校にて本事業の採択を受け、実証事業を実施しています。当社は、同教育員会様からの委託により、本事業の推進に参画し、ICTを活用した授業に関するさまざまな検討を行ってきました。今回の実証研究では、本事業の一環として、生徒がひとり1台の「ARROWS Tab Wi-Fi」を携行し、授業や課外活動、家庭学習での、タブレット端末とクラウド活用の実証研究を行います。当社は、タブレット端末「ARROWS Tab Wi-Fi」とクラウドを活用して校外からの利用も可能な実証研究環境を構築しました。さらに、教育に必要な機能を同教育委員会様と検討し、タブレット端末をより効果的に活用するためのデジタルノートアプリケーションを開発しました。

実証研究について

  1. デジタルノートアプリケーションの活用

    タブレット端末上で先生が作成した学習教材や生徒が撮影した写真などの教材データに手書きで自由に書き込みを行うことができる本アプリを活用します。たとえば、本端末を用いてテストをする場合、教材データとは別のレイヤーに答案を書き込み、オリジナルの教材データには変更を加えずに保存するので、繰り返し学習ができます。

    なお、本アプリでは、PDFやJPEGといった一般的な形式のファイルを教材データとして扱えます。


    デジタルノートアプリケーションのイメージ

  2. 教材および、書き込みデータは実証研究専用クラウドに保存・管理

    書き込まれた各種データは専用クラウドに保存・管理することで、学校内外のどこからでも自由に参照・編集することができます。なお本実証研究専用クラウドは、生徒が利用する生徒レイヤー、先生が利用する先生レイヤー、教材データレイヤーなどのレイヤーごと、利用者ごとにアクセス権限を設定することで、セキュリティが強化されています。


    重ね合わせのイメージ

    レイヤーごと、利用者ごとの権限設定
    利用者 生徒レイヤー(注2)での権限 先生レイヤーでの権限 教材データレイヤーでの権限
    先生 生徒一覧のデータ参照 自分のデータ参照、書き込み 参照
    生徒 自分のデータ参照、書き込み 参照 参照
  3. タブレット端末「ARROWS Tab Wi-Fi」の特徴

    「ARROWS Tab Wi-Fi」は10.1インチサイズでありながら、軽量スリムボディー(質量599g)を実現したハイスペックタブレット端末です。また防水機能(注3)により、雨の日や、アウトドアでも使用できるので校外での利用シーンがさらに広がります。OSにはAndroid3.2を搭載することで、高速起動を実現。またカメラ、GPS、29種類+6分野検索が可能な富士通モバイル総合辞書+など、教育現場をサポートするさまざまな機能とアプリケーションを標準搭載しています。

    本端末とクラウドを活用することで、校内授業における情報収集・整理、グループ学習などに活用する他、修学旅行や国際交流などの際には生徒の位置把握や現地でのノート作成、またコミュニケーションツールとして活用することができます。


    和歌山市立城東中学校のICT基盤のイメージ

今後、当社は、本アプリを電子書籍閲覧機能など、電子教科書・電子ノートから総合的な学習ツールへ発展させ、提供することを検討しています。本実証研究を通してICTを利活用した協働教育の実現に貢献するとともに、文教分野における実績やノウハウをもとに、教育を支えるさまざまなサービスを提供していきます。

※本実証研究は、5月17日(木曜日)、18日(金曜日)の2日間、東京国際フォーラムにて開催される、「富士通フォーラム2012」に参考出展を行います。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 海外修学旅行:
平成24年度 和歌山市 カナダ・リッチモンド市 姉妹都市国際交流事業の一環として、生徒22名がカナダ・リッチモンド市での観光、およびホームステイを行います。
注2 生徒レイヤー:
生徒個人のIDに紐づいた個別のレイヤー
注3 防水機能:
内径6.3mmの注水ノズルで、約3mの距離から12.5L/分の水を最低3分間注水する条件で、あらゆる方向から噴流を当てても機能を維持、また常温で水道水、かつ静水の水深1mのところに端末を沈め、約30分間放置しても、機能を維持できることとしています。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

富士通コンタクトライン
電話 0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)


プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。