お知らせ
2012年4月10日
富士通株式会社
株式会社富士通研究所
「平成24年度科学技術分野の文部科学大臣表彰」において「科学技術賞」を2件受賞
文部科学省では、科学技術に関する研究開発、理解増進などにおいて顕著な成果を収めた者について、その功績を讃えることにより、科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、わが国の科学技術水準の向上に寄与することを目的とする科学技術分野の文部科学大臣表彰を定めています。
このたび富士通グループでは、以下の通り受賞しました。
受賞者および受賞技術
[科学技術賞] 開発部門
本部門は、我が国の社会、経済、国民生活の発展向上などに寄与し、実際に利活用されている画期的な研究開発、もしくは、発明を行った者を対象としています。
1. |
受賞者 |
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鈴木政直(富士通研究所 メディア処理システム研究所 主任研究員) |
案件名 |
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「携帯電話向け音質向上技術の開発」 携帯電話では、騒がしい環境や相手が早口の場合でも音声を聞きやすくする技術が望まれていました。そこで、周囲が騒がしい場合に音声を際立たせる「はっきりボイス技術」、音声に含まれる雑音を小さくする「ノイズサプレッサ技術」、元の音質を保ちつつ音声を遅くする「ゆっくりボイス技術」を確立し、これらの技術を世界に先駆けて携帯電話製品に搭載し実用化しました。本技術は、利用者および相手の周囲雑音、相手の話し方に応じて携帯電話の音質向上を実現し、携帯電話端末の普及に貢献すると共に、ユニバーサルデザインの電話機能として、高齢者を含む多くのユーザーの安心と安全の向上に寄与しています。 |
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2. |
受賞者 |
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井上愛一郎(富士通 フェロー) |
案件名 |
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「スーパーコンピュータ技術の開発育成」 当社は産業の発展とともに高まるスーパーコンピュータへの社会ニーズを受けて、CPUを始めとする中核技術を独自開発し、世界最高レベルのスーパーコンピュータシステムを提供しています。受賞者は入社当初からスカラ型のCPU開発に携わり、世界一を獲得(注3)したスーパーコンピュータ「京」(注4)の心臓部であるCPUにも使われている、数々の重要技術を開発しました。またCPUを中心にスーパーコンピュータシステム開発を牽引することで、各分野で優れた専門スキルを有する人材を育成し、今後のスーパーコンピュータのさらなる発展、開発推進の基盤構築に貢献しています。 |
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
- 注1 富士通株式会社:
- 代表取締役社長 山本正已、本社 東京都港区。
- 注2 株式会社富士通研究所:
- 代表取締役社長 富田達夫、本社 神奈川県川崎市。
- 注3 世界一を獲得:
- 「TOP500」リスト(2011.6.20および2011.11.14発表)第1位。TOP500は、世界で最も高速なコンピュータシステムの上位500位までを定期的にランク付けし、評価するプロジェクト。
- 注4 京:
- 「京」は理化学研究所が2010年7月に決定した「次世代スーパーコンピュータ」の愛称。
関連リンク
本件に関するお問い合わせ
富士通株式会社
知的財産権本部 R&D情報統括部
044-754-3049(直通)
jusho@lip.fujitsu.com
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