PRESS RELEASE

2012年2月27日
株式会社ぐるなび
富士通株式会社

ぐるなびと富士通、異業種データ連携サービスの実証実験を開始

提携企業の従業員の生活習慣見直しと周辺地域の店舗への送客を目指した新サービスを検証

本実証実験は、富士通 川崎工場に勤務する従業員をモニターとして、周辺地域の飲食店にご協力いただき実施します。富士通従業員が利用する「からだライフ」は、歩数や体重などのバイタル情報を収集して健康管理を行い、それらのデータと、飲食店の位置データやメニューの料理などを組み合わせて従業員のニーズに応じたバリエーション豊かなクーポンを発行し、店舗へ誘導します。

「食」を楽しみながら、運動や生活習慣の見直しなどに取り組むことができ、かつ、富士通 川崎工場周辺地域の店舗への集客促進、および対象エリアにおける経済を活性化させるサービスの実現を目指します。

提携企業の従業員を対象とする両社の協業に向けた取り組みは初の試みとなります。

なお、本サービスにおける異業種データのマッシュアップ（注2）は、富士通のビッグデータ対応PaaS（データ活用基盤サービス（注3））を活用して実現します。

本実証実験について

1. 目的

   本実証実験では、富士通 川崎工場従業員ならびに富士通 川崎工場周辺地域の店舗を対象に、本サービスの利用意向、生活習慣見直し支援効果、店舗への送客効果について評価することで、新サービスの効果を検証します。

2. 実験主体

   ぐるなび： 周辺地域の飲食店（加盟店）と連携したクーポンの発行、飲食店データ提供
   富士通： 健康データおよび飲食店の位置データ（距離）、メニューの料理などのデータのマッシュアップによる推薦飲食店の特定
   周辺地域（川崎市中原区、高津区）の飲食店： クーポン発行の協力および集客アンケート
   富士通 川崎工場に勤務する従業員： 実験モニター

3. 実験概要

   モニターである従業員が、「からだライフ」を利用することで日々のバイタル情報（歩数や体重など）が収集、蓄積されます。従業員が本実証実験のサービスサイトに携帯電話、スマートフォンでアクセスすると、収集されていた「からだライフ」の情報に応じて生活習慣見直しを支援する「ぐるなびクーポン」が画面に複数表示されます。従業員は好みの「ぐるなびクーポン」を選択し店舗で利用することができます。

   たとえば、事業所から店舗までの歩く距離に応じてお得になるカロリー消費型クーポンや、野菜たっぷりや塩分・油分などを控えたメニューなどカロリー摂取型クーポンが提供されます。

   
   実証サービスのイメージ

4. 検証内容

   本実証実験により、以下を検証し、サービス化を検討します。

   • 店舗へのモニターの送客率
   • モニターの利用意向（サイトアクセス率、クーポン利用度、楽しみ・お得感など満足度）
   • モニターに対する生活習慣見直しの効果（歩数、食の意識の変化）
   • 企業の地域貢献および地域交流（店舗の満足度）

ぐるなびと富士通の今後の取り組みについて

本実証実験の結果により事業化を検討していきます。また、各種企業および、自治体などでの利用も期待しています。

今後は、富士通のサービス（携帯電話、スマートフォン含む）と、ぐるなびサービスの連携を深め、コンシューマーが手軽に生活習慣見直しに取り組めるサービス実現を目指すとともに、地域の活性化を実現する（行動ターゲティング広告）ビジネスモデルを両社で検討してまいります。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

注1 からだライフ：

一人ひとりの豊かで健やかな生活を支援する富士通の健康サービス。携帯電話やスマートフォン、パソコンを使って理想のからだづくりから生活習慣の改善見直し、治療中の生活支援まで幅広くサポートする。からだライフ紹介ページ

注2 マッシュアップ：

複数のWebサービスを組み合わせて必要なWebサービスを構築する手法。

注3 データ活用基盤サービス：

さまざまなセンサーから収集されるデータや、すでに集められているデータなどを蓄積、統合し、リアルタイムに処理したり、将来予測を行うクラウドサービス。種類の異なる大量データをひとつのプラットフォーム上で安全に利活用できるPaaSとして、富士通が世界で初めて提供するもの。データ活用基盤サービス紹介ページ

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