PRESS RELEASE
2012年1月17日
富士通株式会社
河合塾様の大学合格可能性判定システムをパブリック型クラウド「FGCP/S5」で刷新
セキュリティ向上、従量課金制によるトータル運用コスト22%削減を実現
当社は、学校法人河合塾(所在地:愛知県名古屋市、理事長:河合 弘登、以下 河合塾)様の、大学合格可能性判定システムの基盤を、富士通のパブリック型クラウドサービス「FGCP/S5」を活用して刷新しました。本システムは、河合塾様のこれまでのノウハウにより、大学入試センター試験(以下、センター試験)後に受験生が自己採点結果を入力すると、合格可能性の判定を行います。河合塾様は本システムを活用して、2012年は1月18日より、合格可能性判定サービスの提供を開始します。
富士通が提供する高信頼かつセキュアなクラウド環境を活用することにより、河合塾様は大学合格可能性判定システムの運用管理の効率化と、事業継続性(災害対策、セキュリティ)の強化を図ると同時に、トータル運用コストを22%削減することができました。
従来、同規模のシステム構築には機器の手配などで3カ月を必要としていましたが、今回は構想からわずか1カ月で完了しました。また、合格可能性判定サービスにはセンター試験直後にアクセスが集中するため、従量課金制の「FGCP/S5」を活用することで、必要なときに必要なだけ、ICT基盤を利用でき、ICT投資の最適化を実現できます。
背景
河合塾様は、大学合格可能性判定システムによる、受験生向けの合格可能性判定サービスを、大学入試センター試験の3日後から3月末日まで提供しています。本システムは、期間限定で稼働し、最初の1週間にアクセスが集中する、需要変動型のシステムです。これまで河合塾様はこのサービスを提供するために、センター試験の時期になると、レンタルサーバ30台を名古屋市内のデータセンターと東京都内の拠点に設置してシステム環境を構築して合格可能性判定サービスを開始し、サービス提供終了後はシステムを退避してレンタルサーバを返却していました。
導入効果
富士通の「FGCP/S5」を利用して大学合格可能性判定システムを構築することにより、河合塾様は、レンタル機器を一時的に保有する必要がなくなり、従量課金制でもあるため、サービス利用者からのアクセス状況に応じて、効率的な資源利用が可能となります。また、ポータルサイトメニューからシステムの構築・変更や、稼働状況のモニタリング、仮想マシンの起動・停止、バックアップ・リストアなどの運用を遠隔操作できるようになりました。企業の基幹システムでの利用にも耐えうる高い信頼性と事業継続性を確保しているため、システムの災害対策とセキュリティの強化も実現できました。さらに、短期間でシステム基盤が整うパブリック型クラウドを選択したことによって、構想からわずか1カ月でシステム基盤刷新が可能となり、スピーディーに業務効率の改善を行うことができました。
今後
河合塾様は大学合格可能性判定システム以外においても、効率的で信頼性の高いICTを活用し、事業継続性の強化を進められる予定です。富士通は、河合塾様のビジネスを支えるパートナーとして、これからも、付加価値を創造するためのICT環境を提案していきます。
パブリック型クラウドサービス「FGCP/S5」について
本サービスは、サーバ、ストレージ、ネットワーク、ミドルウェア、サービスマネジメントなどの富士通グループの技術を結集したクラウド・プラットフォームを採用しており、日本発でグローバルに展開する、企業向けのパブリック型クラウドサービスです。お客様の用途に合ったサーバやストレージなどの仮想ICTインフラを、当社のデータセンターからネットワーク経由で、オンデマンドで利用できます。企業の基幹システムでの利用にも耐えうる高い信頼性を確保しています。
本サービスにより、お客様は、需要変動型の業務システムや一時的にICTインフラが必要な時にも、自前でICTシステムを構築することなく、当社のデータセンターにアクセスするだけで、必要な期間だけICTシステムを利用できるため、ICTコストも大幅に削減できます。
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
関連リンク
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