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PRESS RELEASE

2011年10月20日
学校法人 東京電機大学
富士通株式会社

新キャンパス創設でインテリジェントキャンパス化。10月より図書館システム稼動

東京電機大学のICT基盤をプライベートクラウド化

3キャンパスのICT基盤を統合しサーバを6割削減、富士通のデータセンターに構築

東京電機大学(本部:東京都千代田区、学長:古田勝久)は、2012年4月の東京千住キャンパス(注1)創設を機に、富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山本 正已 以下、富士通)とともに、現在の東京神田、埼玉鳩山、千葉ニュータウンの3キャンパスのICT基盤を統合して、サーバを従来に比べ約6割削減し、富士通のデータセンターにプライベートクラウドとして刷新しました。

これにより、東京電機大学ではICTシステムの管理運営を効率的で安定したものにし、災害時の危機管理の整備を推進します。また新図書館システムを10月に稼動させ、図書館ポータル、電子図書館等を充実させます。さらに東京千住キャンパスでは、今回構築している学生の出席管理や教室などの各管理システムと、空調システムとの連動による省エネ化を実現させるとともに、図書館の地域開放も行う計画です。今後、学生等のIDの統合管理を実現し、社会に対しオープンでセキュアな環境、卒業生サービス向上などを計画しています。新ICT基盤で稼働するシステムは2012年3月までに順次移行し、4月から本格的に運用を開始する予定です。

ICT基盤のクラウド化と積極的な活用は、大学システムとして先進的な取り組みとなります。

東京電機大学は、1907年の学園創立以来、「技術で社会に貢献する人材の育成」を使命とし、建学の精神「実学尊重」、教育・研究理念「技術は人なり」を掲げ、日本をはじめ世界で活躍する多くの技術者を輩出してきました。そして学園創立100周年記念事業の中核事業として、2012年4月に東京千住キャンパスを開設します。東京千住キャンパスは、学生主役、理工系教育の理想、新しい大学像の具現化を目指します。

今回、構築したICT基盤は、3つのキャンパスのシステムを統合し、今後、東京電機大学系列の中学校・高等学校でも利用する予定です。

システムの特長

  1. 運用の効率化と危機管理を視野にプライベートクラウドを構築

    東京電機大学は、東京神田、埼玉鳩山、千葉ニュータウンの3キャンパスのICT基盤を、高セキュリティ(注2)な富士通のデータセンターに統合・刷新し、プライベートクラウドシステムを構築しました。これにより、東京電機大学は、システム運用の効率化はもとより、事業継続性(災害対策、セキュリティなど)の強化を図ります。さらに、センターの最新鋭のファシリティによる省エネ化、仮想化技術によりサーバを従来に比べ約6割削減することができ、CO2排出量も従来に比べ年間18トンの削減が見込まれます。


    東京電機大学の新ICT基盤

  2. 新図書館システムにより、きめ細やかな外部連携・サービス向上を目指します(2011年10月稼働)

    従来、各図書には磁気テープを貼り管理を行っていましたが、今回ICタグ(RFID)を図書へ貼り付けることにより、利用者の貸出等の利便性の向上、職員の作業負担軽減が可能となります。さらに、図書利用情報の効率的な収集ができ、利用者サービスの拡大が図れます。新図書館システムのバーチャル図書館機能では、パソコン上に3キャンパスの図書すべての本棚イメージが表示され、貸出中の表示や表紙の参照はもとより、あたかも実際の本棚で本を選ぶような感覚で本を探すことができます。また今回、丸善株式会社・大日本印刷株式会社の電子図書館サービスと連携する機能も追加し、利用者は電子書籍(コンテンツ)の閲覧が可能となりました。この機能は、WebOPAC(注3)との連携により、検索結果には紙の図書と電子書籍の両方(ハイブリッド)が表示され、電子書籍も紙の図書と同様に「貸出・予約・返却」ができるようになります。利用者はどちらも借りることが可能となり電子的な貸出では返却期限日に自動返却されるため返し忘れの心配がなくなるなど、サービス向上が図られます。

    さらに、富士通の学術ポータル「Ufinity(ユーフィニティ)」の導入により、図書専用ポータルサイトを活用し、学生・教職員だけでなく地域住民の方にも同ポータルからさまざまな情報を提供できることとなります。

    図書館の広さに制限がある都市型キャンパスでのこうしたサービスは、学生に便利で安心して学べる環境を提供することになると東京電機大学では考えています。


    電子図書館(TDU Digital Library)


    バーチャル図書館

  3. 統合ID管理システムにより、学生や卒業生に向けサービスを向上(2012年4月稼働予定)

    富士通の大学向け統合ID管理パッケージ「UnifIDone(ユニファイドワン)」を中核としたシステムを新たに構築しています。これにより、従来より大規模なIDの配布を行い、生涯IDベースでの柔軟な管理が可能になり、さらに全システムの認証方式を統一するため、利用者の認証管理負荷が低減します。

    東京電機大学では、来年度より全キャンパスの教職員、学生などの学内者、派遣社員やアルバイトなどのパートナー、卒業生、図書館利用者などの外来者、取引先業者などの外部業者など、学園関係者情報に、東京電機大学関係者ID(TDU-ID)を付番して一元管理し、学内システムに必要なID情報を配布します。あわせてICカード化される学生証や教職員証といった情報も全て統合的に管理します。これにより地域開放などを積極的に行ないながらも、大学の安全性を確保する、オープンでセキュアな環境の維持を可能にします。

    また一般的に学校では、受験生、在校生、卒業生はそれぞれID(受験番号、学籍番号、卒業生ID)を付番しています。しかし、管理が複雑化し統合された情報を把握することが難しくなるという課題がありました。今回の統合ID管理システムでは生涯IDを付番することで、効率的な管理が実現できます。これにより在学生や卒業生の一人ひとりに根差したよりきめ細やかなサービスの提供、さらに教育効果の検証への活用も期待されています。

  4. 授業出席、教室管理を行うWebシステムを低コスト・短期間で構築(2012年4月稼動予定)

    富士通のWebシステム開発ソリューション「RapidWebプラス(ラピッドウェブプラス)」は、さまざまなシステムを設定とテンプレート適用のみで簡単にWebシステム化にすることが可能なパッケージです。今回、開発予算を抑え、在館(居場所)管理、出席管理、来客管理、教室等施設予約管理など複数の管理システムを、低コストで統一感のある統合Webシステムとして効率的に短期間で構築しています。

  5. エコキャンパスの実現に貢献

    東京千住キャンパス(完成イメージ)

    東京電機大学が新キャンパス創設にあたり推進している「東京千住キャンパス建設を端緒とする省CO2エコキャンパス推進計画」は、先進的な環境技術を導入した意欲的プロジェクトとして高く評価され、国土交通省のモデル事業に採択されています。

    特に管理が難しいとされている教室についても、出席管理システムなど今回刷新したシステムと連携し、必要な時、必要な場所に、必要な分の照明、空調を実現し、さらに空き教室の電源を切るなど省エネを図ります。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 東京千住キャンパス:
現在の東京神田キャンパスが移転。
注2 高セキュリティ:
株式会社アイ・エス・レーティングより情報セキュリティ格付で最高評価の「AAAis」を国内で初めて取得。
注3 OPAC(Online Public Access Catalog):
図書館において公共利用に供されるオンライン蔵書目録。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

学校法人東京電機大学
広報推進本部
電話 03-5280-3411
メール keiei@jim.dendai.ac.jp

富士通コンタクトライン
電話 0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分
(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)


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