PRESS RELEASE (環境)
2011年8月9日
富士通株式会社
スマートコンセントで横浜市様のPC消費電力量の「見える化」を実施
年間22万kWh(CO2換算で86t)の消費電力量削減効果
当社は、横浜市様(神奈川県横浜市中区、林 文子市長)と共同で、横浜市役所のオフィスで使用されているPCの省電力設定の効果を測定するため、電力センサー内蔵のスマート電源タップ(以下、スマートコンセント(注1))を用いたPC消費電力量の測定実験を実施しました。
実験の結果、横浜市様の事務用PCすべてに省電力設定を適用した場合、推計で年間約22万キロワットアワー(以下、kWh)の消費電力を削減可能であることが分かりました。
スマートコンセントを活用することで、単に消費電力量を測定するだけでなく、オフィス機器の運用改善や設定変更によって得られる省エネ効果や、ピーク電力削減に有効な施策を「見える化」することができます。当社は今後もスマートコンセントを利用してオフィス機器の消費電力量を「見える化」し、お客様の省エネ対策を積極的に支援していきます。
実験の概要
- 調査範囲
横浜市庁舎内のオフィス(総務局IT活用推進課様、および温暖化対策統括本部様)
事務用PC:36台(デスクトップPC:5台、ノートPC:31台)
- 実験期間
6月9日(木曜日)~22日(水曜日)
* 9日~15日は現状設定で計測、16日~22日は省電力設定を行って計測。
- 実験内容、方法
スマートコンセントを使用してPCの消費電力量を計測(図1)。
(図1)スマートコンセントを用いたPC消費電力量の計測調査分析については、スマートコンセントを利用した節電診断サービス(注2)を利用して、PCの省電力設定の効果を試算(図2)。
(図2)スマートコンセントを利用した節電診断サービスの分析項目および提案施策の例
調査結果
省電力設定を行うことにより、デスクトップPC1台あたり平均で13.0Wh(削減率約20%)、ノートPC1台あたり平均で1.0Wh(削減率約5%)の消費電力が削減されました。
横浜市様では、庁内の事務用PCへの省電力設定を推進しています。全ての事務用PCに省電力設定を適用した場合、推計で年間約22万kWh(削減率約14%)の消費電力の削減が可能です。これは、一般家庭約62世帯の年間消費電力量(CO2換算で86t)に相当します。
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
- 注1 スマートコンセント:
- 富士通コンポーネント株式会社(本社:東京都品川区、社長:石坂宏一)が2011年4月に発売を開始した、コンセントごとの消費電力を測定する電力センサーを内蔵した電源タップ「FX-5204PS」。
小形電力センサー内蔵スマートコンセント新発売(2011年3月7日 富士通コンポーネント プレスリリース) - 注2 スマートコンセントを利用した節電診断サービス:
- 株式会社富士通総研(本社 東京都港区、社長 佐藤 正春)の環境経営評価・改善コンサルティングの一環として提供。
関連リンク
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