PRESS RELEASE (サービス)
2011年7月26日
富士通株式会社
政令都市初!千葉市教育委員会様、
小中学校の児童・生徒、教職員向けパソコン8,000台のシンクライアントシステムを構築
仮想化技術を活用してセキュリティを強化、工数や費用の削減を実現
千葉市教育委員会 教育センター(以下、教育センター)様は、市内小中特別支援学校176校の全教職員用と生徒学習用に8,000台のパソコンを新たに導入し、政令都市として初となる大規模なシンクライアントシステム「Cabinet(キャビネット)統合システム」を当社と共同で構築されました。
本システムは、仮想化技術を利用することで、教員が自宅で作業を行う際、学校と同じICT環境を提供するなど利便性や効率向上だけでなく、集中管理するシステムに保存されているデータを活用することで、セキュリティ強化も実現しています。また、同一端末を生徒と教職員がID入力とカード認証の使い分けによるICT資産の有効活用も図っています。さらに、集中管理するシステムから各パソコンのリモート保守を可能にするなど運用に関する工数や費用の削減も実現しました。
千葉市様、教育センター様は、今後もセキュリティを考慮した教育のICT化を推進していくとともに、校務作業のICT化により生徒に向き合う時間の増加を目指していきます。
千葉市様では、1999年より千葉市教育情報ネットワーク「Cabinet」整備事業を実施しており、市内176校の小中特別支援学校において校内LANの整備・充実による情報教育の高度化や校務作業のICT化による業務の効率化を推進され、その一方で、個人情報漏洩防止のさらなる対策強化も検討されています。そこで、千葉市様では校務作業のICT化推進による業務効率化と情報セキュリティ向上のため、シンクライアントシステム「Cabinet統合システム」を当社と共同で構築しました。
本システムは、教科指導用および校務用のシンクライアントパソコンとして当社の「FMV-TC8390」約3,000台を導入し、仮想デスクトップ環境で運用、パソコン本体にはデータを保存せず学校の学習用サーバおよび集中管理するシステムに保存しています。一方、PC教室には、ネットブート型シンクライアント端末であるパソコン「ESPRIMO D550/B」約5,000台を導入し、児童生徒の個別学習にも対応したICT環境を提供しています。
【 Cabinet統合システム全体構築図 】
拡大イメージ
本システムにより、教員が自宅作業をする際、児童生徒の住所・氏名や成績などの個人情報をUSBメモリなどで持ち帰ることなく、自宅にあるパソコンから集中管理するシステムにVPNを活用してアクセスし、学校にあるパソコンと全く同じ画面(個人プロファイル維持)で作業ができるなど、セキュリティを強化した上で利便性の向上を実現しています。
また、授業時間には教科学習で使用する端末を、カードの認証技術などにより職員室において教職員が校務に活用できる仕組みとなっており、資源の有効活用を可能としています。さらに、今まで各校に出向き実施していたパソコンの保守作業も、センターから一括で実施することができるため、運用保守の作業軽減とコスト削減を実現しています。
本システムは教職員のコミュニケーションを活性化するグループウエア(SA@SCHOOL)および児童・生徒の成績処理を行う本格的なWEB型校務処理システム(SA校務システム)を教職員の仮想デスクトップ環境に配置し、本システムの機能を最大限に活用することにより、学校業務の標準化と安全性を向上させることが可能となりました。
さらに、本システムは、3月の東日本大震災の際、帰宅困難者の一時避難所となった学校においてインターネットでの情報収集を市民の方に提供した事例などから、今後の災害時などにおける情報の収集や発信についても有効なシステムとしての活用が検討可能となります。
千葉市様は、今後も、セキュリティを考慮した教育のICT化を推進していくとともに、校務作業のICT化により生徒に向き合う時間の増加を目指していきます。
富士通は今後もシステムのサポートおよび最新情報の提供を通じて、千葉市様の安定運用および利便性の向上を支援してまいります。
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以上
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