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PRESS RELEASE （サービス）

2011年6月29日
富士通株式会社
株式会社PFU

中国国家統計局様、第6次国勢調査に富士通グループのスキャナとOCRソフトウェアを採用

中国では、10年に1度、国勢調査を行っています。今回のプロジェクトは、非常に短い期間で世界最大人口の約13億人を調査するものでした。

国勢調査においては、調査員が実際に1軒1軒の家を訪問し、人口分布や生活実態を調査し、調査員の記入した手書きの記録をスキャナとOCRソフトウェアによって電子データ化し、調査結果を正確かつ迅速に集計します。今回は、数百万人の調査員が、各家庭の収支状況や職業・学歴といった基本情報を、手書きで記録した約7億4,000万枚にもおよぶ用紙を、中国全土の500拠点でスキャニングを行うため、

• 24時間連続稼働に耐え得る耐久性を持つスキャナ
• 手書きの調査記録を正確かつ迅速に集約し高い認識率を持つOCRソフトウェア
• 迅速にサポートができる、中国全土を網羅する体制

といったことが求められました。

これらの条件を満たすものとして、富士通グループの株式会社PFU（注3）（以下、PFU）が開発した高速ドキュメント・スキャナ「fiシリーズ」と富士通研究開発中心有限公司（注4）（以下、FRDC）が開発した中国語OCRソフトウェアが採用されました。

「fiシリーズ」について

今回採用された「fiシリーズ」は、A4カラーにおいては毎分90枚・180面の高速読取を実現し、24時間連続稼働においても1日に4万5,000枚もの用紙のスキャニングが可能です。

「fiシリーズ」は、富士通グループのPFUが中心となり185の国と地域で販売・サポートを行っており、業務用スキャナとして世界トップシェアを誇ります。中国市場においても、1998年より富士通香港有限公司（注5）を拠点としてスキャナビジネスを展開し、国家統計局様の統計調査で実績を残すとともに、近年では中国4大国有銀行（注6）をはじめ、多くの大手銀行・保険会社に採用され、トップシェア（注7）を獲得しています。

中国語OCRソフトウェアについて

今回の人口調査では、FRDCが新規に開発した、手書き文字の多様な変形にも対応できる認識技術が採用され、手書き認識としては非常に高い99.4%を超える高認識率を実現しています。また、FRDCのOCR技術は、2006年の第2回農業調査（第2次全国農業普査）（注8）においても、採用された実績を持ちます。

富士通グループは、今後も、ハードウェア・ソフトウェアからサービスまでトータルでサポートすることで、中国のお客様の多様なニーズにお応えし、中国の社会やビジネスの発展に貢献していきます。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

注1 OCR：

Optical Character Reader. 紙面の文字に光をあて、その反射光線を受けてその文字が何であるかを識別して符号化し、文字認識を行うこと。

注2 業務用スキャナとして世界トップシェア：

欧州は、InfoSource（2008年度）の集計に基づき、PFUにて推計。日本・北米はインフォトレンズ（2008年度）の調査に基づきPFUが集計。

注3 株式会社PFU：

代表取締役社長 長谷川 清、本社 石川県・かほく市。

注4 富士通研究開発中心有限公司：

董事兼総経理 直井 聡、本社 中国・北京市。略称FRDC（Fujitsu Research and Development Center）。

注5 富士通香港有限公司：

総裁 富室 昌之、本社 中国・香港。

注6 中国4大国有銀行：

中国工商銀行、中国銀行、中国建設銀行、中国農業銀行。

注7 中国トップシェア：

IDC 2009年度ドキュメント・スキャナ市場調査による。

注8 農業調査：

農業従事者の収入、耕地農作面積、生産物など農業従事者の生活実態を調査する国家プロジェクト。

関連リンク

• 「業務用スキャナ fiシリーズ」紹介サイト
• 「第6次全国人口普査」調査結果

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