PRESS RELEASE (サービス)

川崎重工様 航空宇宙カンパニー「技術情報統合管理システム」の構築に着手

PDMソリューション「PLEMIA M3」を採用

航空機業界は、1機あたり約100万点もの部品から構成され、かつ各部品は約30年以上にわたる航空機の運用に伴って長期保守が義務付けられており、部品管理は重要な要素です。川崎重工様 では、現在、航空機の機種ごとに異なるシステムで部品表データを管理しており、設計者は、部品情報の登録や変更を行う上で、各システムの操作方法や機能を習得する必要があり、作業負荷や利便性、情報共有の面で課題がありました。

川崎重工様 は、設計部品表データを一本化することで、上記課題を解決し、設計部品表データ管理における設計者の作業負荷軽減と利便性の向上を図るため、航空機業界特有の2つの構成情報管理方式である構造有効期限方式（注1）およびREV有効期限方式（注2）に対応した「技術情報統合管理システム」の構築に当社と共同で着手しました。

当社は、川崎重工様と共同で、基幹IAサーバ「PRIMEQUEST（プライムクェスト）」上に、大手製造業を中心に約240社への導入実績をもつ「PLEMIA M3」をベースに、約100万点の部品から構成される航空機を1機ごとに号機単位で管理し、かつ30年以上に渡り長期でメンテナンスを行う航空機特有の管理形態に対応するため約150機能を追加開発し、2013年1月までに、順次、既存データを移行する予定です。また、高度なセキュリティと高速データ転送を実現し、共同で設計を進める部品メーカーやパートナーとの部品情報の共有を安全かつスムーズに行える仕組みも構築します。

これにより、川崎重工様は、設計部品表データ管理における操作性を飛躍的に向上し、設計者の作業効率を大幅に向上します。また、システム運用・保守費用を大幅に削減することができます。

川崎重工様は、近年、独自モデル開発の強化などビジネス領域を拡大しており、今後、「技術情報統合管理システム」を活用することで、さらなる設計効率向上と技術情報セキュリティ体制の強化により、競争力を高めていく予定です。

当社は、今後も最新のICTを駆使し、川崎重工様のビジネス発展に貢献していきます。

「PLEMIA M3」について

当社は、2009年4月に、当社グループのPDMソリューションを「PLEMIA M3」として体系化しました。「PLEMIA M3」は、CADデータ、設計プロセス、ドキュメント、ノウハウ、課題・クレーム情報、環境情報などさまざまな情報を統合的に管理することが可能です。2010年には、製品開発時の構想設計をスムーズに行うための機能を追加し、新製品開発時の構想段階から製品コスト削減や、品質向上を支援しており、現在240社を超えるお客様に導入されています。

このたび、川崎重工様に導入いただく「PLEMIA M3」の開発・導入は、株式会社富士通長野システムエンジニアリング（本社：長野市、社長：平松 敏朗）が担っています。

当社グループは、今後も日本のお客様がグローバルに競争力を確保し、収益を拡大させるための製品ライフサイクル全般を管理するPLMソリューションを提供していく予定です。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

注1 構造有効期限方式：

部品構成（親部品と子部品の関係）の変更履歴情報を生産する号機番号とともに管理する方式。号機番号と紐付けて管理することで、各部品構成を適用する号機を容易に特定できる。

注2 REV有効期限方式：

各号機における最新の部品構成情報を部品の品番のRevision（版数）と紐付けて管理する方式。設計変更があった場合、部品の品番のRevisionをみれば、適用号機を容易に特定できる。

関連リンク

• 「PLEMIA M3」紹介サイト

本件に関するお問い合わせ

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