PRESS RELEASE (システムプラットフォーム)
2011年5月25日
富士通株式会社
ディスクアレイ「ETERNUS DX series」のラインナップを強化
大幅なスループット性能向上と運用性向上、さらに省電力を実現
当社は、ストレージシステム「ETERNUS(エターナス)」におけるディスクアレイ「ETERNUS DX series」のラインナップを強化し、本日より世界各国で販売開始します。
新モデルとなる「ETERNUS DX80 S2/DX90 S2」および「ETERNUS DX410 S2/DX440 S2」は、高性能CPUの採用などにより従来比最大4.2倍の大幅なスループット(注1)性能向上を実現しました。また、サーバとのデータ転送速度として新たに10ギガビット(Gbit)/s FCoE(注2)、10Gbit/s iSCSI(注3)をサポートし、サーバとストレージ間の高速で大規模なネットワーク構築を可能にします。あわせて、操作性を向上させたストレージ管理ソフトウェア「ETERNUS SF V15」を提供(注4)することで、ストレージシステムの運用管理をいっそう効率化します。
なお、新モデルでは高密度実装設計や高効率な電源供給モジュールの採用などにより、従来比58%減の大幅な小型化と、従来比54%減の省電力化を実現しました。
当社は、ストレージ・ソリューションの新たなコンセプト「The Flexible Data Safe」に基づき、新モデルを開発しました。今後もお客様の柔軟なデータ管理と、データ保存におけるいっそうの安全性確保を実現していきます。
[関連リンク] ストレージシステム「ETERNUS」紹介サイト
「ETERNUS DX series」について
企業活動が活発化するにつれますます増大するビジネスデータの管理は、重要な経営課題の一つとなっています。当社はこれまで、お客様の重要なデータを記憶する高信頼・高性能のストレージシステム「ETERNUS」と、各種管理ソフトウェアとの連携による最適なストレージ・ソリューションを提供してきました。
中でも「ETERNUS DX series」は、業界最高水準の性能と拡張性、高い信頼性、投資コストを削減する豊富な機能を備えたシリーズであり全世界で提供しています。
今般、「ETERNUS DX series」におけるラインナップ強化の第一弾として、エントリーおよびミッドレンジに新モデルを提供します。
「ETERNUS DX90 S2」
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「ETERNUS DX440 S2」
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「ETERNUS DX series」新ラインナップ
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「ETERNUS DX series」新モデルの特長
- 最新テクノロジーの採用による大幅なスループット性能向上
高性能CPUの採用や内部バス(注5)の高速化により、「ETERNUS DX80 S2/DX90 S2」で従来比最大2.2倍、「ETERNUS DX410 S2/DX440 S2」で従来比最大4.2倍と大幅なスループット性能向上を実現しました。また、サーバとのデータ転送速度として、従来の8Gbit/s FC(注6)、1Gbit/s iSCSI、6Gbit/s SAS(注7)に加え、新たに10Gbit/s FCoE、10Gbit/s iSCSIをサポートし、サーバとストレージ間の高速で大規模なネットワーク構築を可能にします。
- ストレージ管理ソフトウェアによる使いやすさの追求
ストレージ管理ソフトウェア「ETERNUS SF V15」により、容易な操作性のもと、ウィザード形式のユーザー・インターフェースでストレージシステムを導入・設定でき、運用管理をいっそう効率化できます。なお、ストレージ管理ソフトウェア「ETERNUS SF V15」3製品において画面デザインや操作性を統一化したことで、SAN管理、性能/障害管理や高速コピー機能を使用したバックアップやレプリケーションの管理など、さまざまな機能を持つ各製品がより使いやすくなります。
- ストレージ管理ソフトウェアや新規機能の搭載による運用性の向上
ストレージ管理ソフトウェア「ETERNUS SF V15」により、ストレージシステム内において、データの利用頻度や特性に応じた最適なデータ配置を実現するストレージ階層制御機能を提供(注8)し、管理コストの最適化を可能とします。また、「ETERNUS DX80 S2/DX90 S2」では、従来上位モデルでサポートしてきたシン・プロビジョニング機能(注9)を新たに加えたことにより、ディスク容量のスモールスタートが可能となり、物理ディスクの使用効率を高め、投資の無駄を省くことができます。
- 従来モデルに比べ、大幅な小型化・省電力化
高密度実装設計、搭載部品点数の削減による従来比58%減の小型化と、高効率な電源供給モジュール、2.5インチSASドライブ(注10)の採用による従来比54%減の省電力化を実現しました。また、MAID(注11)技術を応用したエコモードでは、未使用ディスクの回転を停止する省電力運用が可能です。さらに、ストレージ管理ソフトウェア「ETERNUS SF V15」を利用することでエコモードの管理や消費電力・温度の監視が可能となり、業務ごとに統計結果を確認することができます。
なお、「ETERNUS DX series」では、サーバのCPUやネットワークへの負荷をかけない「Disk to Disk」の高速なデータバックアップと、災害に備えた複数拠点へのリモートコピーが可能です。リモートコピーにiSCSIインターフェースと、異なるモデル間でのコピーをサポート(注12)するため、コストを抑えた災害対策システムを構築できます。
新コンセプト「The Flexible Data Safe」について
「The Flexible Data Safe」とは、当社がグローバルに提供するストレージ・ソリューションの新コンセプトです。お客様のさまざまなニーズに応える柔軟な製品やソリューションの提供と、半世紀に渡り培った高信頼技術を継承したデータの保全性およびセキュリティのさらなる強化を目指します。
新モデルの販売価格、および出荷開始時期
「ETERNUS DX series」は、以下の新モデル「ETERNUS DX80 S2/DX90 S2」「ETERNUS DX410 S2/DX440 S2」に加え、従来から提供している「ETERNUS DX60」「ETERNUS DX8100/DX8400/DX8700」で構成されており、合計8モデルでのラインナップとなります。
製品名 | 販売価格(税別) | 出荷開始時期 |
---|---|---|
ETERNUS DX80 S2 | 194万3,000円から | 2011年6月30日 |
ETERNUS DX90 S2 | 559万円から | 2011年6月30日 |
ETERNUS DX410 S2 | 1,074万8,000円から | 2011年6月30日 |
ETERNUS DX440 S2 | 2,024万8,000円から | 2011年6月30日 |
ストレージ管理ソフトウェア「ETERNUS SF V15」では、SAN、性能/障害を管理する「ETERNUS SF Storage Cruiser 15」、高速コピーによるバックアップやレプリケーションを管理する「ETERNUS SF Advanced Copy Manager 15」、エントリー向け導入運用管理ソフト「ETERNUS SF Express 15」を提供します。
製品名 | 販売価格(税別) | 出荷開始時期 |
---|---|---|
ETERNUS SF Storage Cruiser 15 | 41万円から | 2011年8月31日 |
ETERNUS SF Advanced Copy Manager 15 | 51万円から | 2011年8月31日 |
ETERNUS SF Express 15 | 16万円から | 2011年8月31日 |
商標について
記載されている商品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
- 注1 スループット:
- 1秒間に転送可能なデータ量。
- 注2 FCoE:
- Fibre Channel over Ethernetの略。SANなどで利用されるファイバーチャネルのプロトコルをイーサネット上でやり取りできるようにする、ANSIで標準化が進められている新しいプロトコル。
- 注3 iSCSI:
- SCSIコマンド/データを、TCP/IPパケットの伝送フレームの中に包み込み、IPネットワーク経由で送受信するためのプロトコル。
- 注4 「ETERNUS SF V15」を提供:
- 日本を皮切りに、世界各国で順次販売を開始。
- 注5 内部バス:
- 装置内部でデータがやりとりされる伝送路。
- 注6 FC:
- Fibre Channelの略。シリアル転送を行うためのインターフェースの一つ。サーバとの高速転送/長距離伝送が特長。
- 注7 SAS:
- Serial Attached SCSIの略。SCSI規格の一種。従来のパラレル転送から、シリアル転送に変更し、高速転送を可能としている。
- 注8 ストレージ階層制御機能を提供:
- オプション機能として2011年9月27日より出荷開始予定。
- 注9 シン・プロビジョニング機能:
- ストレージ容量を仮想化し、未使用容量の効率的な有効活用を可能にする機能。
- 注10 2.5インチSASドライブ:
- SASインターフェースを用いた2.5インチディスクドライブ。
- 注11 MAID:
- Massive Array of Idle Disksの略。使用頻度の低いディスクドライブのスピンドル回転を停止させることで、消費電力を削減するとともに、ディスクドライブの寿命を延長させる技術。
- 注12 異なるモデル間でのコピーをサポート:
- ETERNUS DX60、DX80 S2を除く。
関連リンク
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- ETERNUS DX90 S2(44.3KB)
- ETERNUS DX440 S2(210KB)
本件に関するお問い合わせ
富士通コンタクトライン
0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)
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