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PRESS RELEASE (サービス)

2011年3月9日
富士通株式会社
デジタルプロセス株式会社

電気配線を含めた組立工程の検証ができる新VPSを販売開始

組立工程の検証範囲を拡大し、製造段階での組立作業をいっそう効率化

富士通株式会社(以下、富士通)とデジタルプロセス株式会社(注1)(以下、デジタルプロセス)は、製造業のお客様に向け、バーチャルなものづくりを支援する3次元仮想検証シミュレーター「VPS(ブイピーエス:Virtual Product Simulator)」の新製品「V15L11」を、本日より販売開始します。

本製品は、複写機やサーバなど数万点を超える部品で構成される高密度な電気・機械製品の開発において、3次元モデルを用いたコンピュータ・シミュレーションにより、組立工程の検証ができます。試作機を用いることなく、設計や生産準備の段階で検証できるため、その後の工程で生じる手戻りや修正も軽減でき、開発期間短縮とコスト削減、品質向上につなげることができます。

今般、業界で初めて電気配線(ワイヤーハーネス)を含めた組立工程の検証を可能にし、製造段階での組立作業をいっそう効率化します。また、一つの3次元モデルを元に色や形など複数のバリエーションを検証できる機能を搭載し、多様化するお客様ニーズやグローバル拠点の現地ニーズに応じた製品バリエーションの展開を容易にします。

本製品は、両社ならびに株式会社富士通研究所(注2)(以下、富士通研究所)、富士通アドバンストテクノロジ株式会社(注3)(以下、富士通アドバンストテクノロジ)が共同で開発しました。

[関連リンク]「VPS」製品紹介サイト


電気配線を含めた組立工程の検証を可能にした
新VPSの3次元モデル

製造業では、バーチャルで製品の組立工程を検証できるシミュレーターの導入が進んでいます。組立工程の検証は、製造段階での組立作業を各ラインに適切に割り振り、生産計画に基づいた製造期間を実現するために重要です。

これまでのVPSでは、柔らかく動的に曲げることができる形状を持つ電気配線はデータの表現方法が複雑多岐にわたるため、組立工程の検証範囲に含めることができず、製造のどの段階で、どのように配線すればいいのかをシミュレーションすることはできませんでした。

このような課題に対し、両社は業界で初めて、電気配線までを含めて組立工程の検証ができる新VPS「V15L11」を提供します。本製品は、富士通研究所および富士通アドバンストテクノロジが開発した、柔らかく動的に曲げることができる形状を持つ電気配線のデータの表現方法を、硬く静的な形状である他の部品と同じように扱う技術を採用しています。

本製品の特長

  1. 電気配線も含めた組立工程の検証が可能

    従来、柔らかく動的に曲げることができる形状を持つ電気配線はデータの表現方法が複雑多岐にわたり、硬く静的な形状を持つ他の部品と異なるため、組立工程を検証することができませんでした。今般、業界で初めて、電気配線を含めた製品全体の組立工程の検証や、作業指示データとなる組立アニメーションの作成などを行うことを可能にしました。電気配線のねじれを簡単に修正するなど、編集の効率化を図る機能も搭載しています。

  2. 一つの3次元モデルを用い、複数のバリエーションの検証が可能

    お客様ニーズの多様化やグローバル拠点の現地ニーズに対応するためには、一つの製品に多くのバリエーションを用意する必要があります。しかし、バリエーションごとに使用する部品や組立工程は異なるため、従来はバリエーション別に異なる3次元モデルを用いた検証を行ってきました。本製品では、部品に付加した属性情報を元に、組立工程の表示を切り換える機能を搭載しました。これにより、一つの3次元モデルで、複数のバリエーションの組立工程の検証ができるため、検証作業を大幅に効率化できます。

  3. 部品の属性情報に応じた色分け表示機能を搭載

    本製品では、材料・加工方法・グレードなど部品の属性情報に応じて自動的に3次元モデルの部品の色分けをする機能を搭載しているため、設計・生産準備・製造・品質保証など、どの部門にとっても分かりやすい表示が可能です。たとえば、板金・成型・鍛造といった加工方法別に製品全体を色分けして表示することで、各部門が確認すべき部品を簡単に見つけることができます。

販売価格、および出荷時期

商品名 販売価格(税別) 出荷時期
VPS V15L11 Digital Mockup 250万円 即日
Manufacturing 400万円 即日
Harness 70万円 即日
  • 上記価格は1ライセンスあたりの価格です。
  • 「VPS/Digital Mockup」は基本モジュールであり、「VPS/ Manufacturing」 および「VPS/Harness」の導入の際に必要です。
  • 「VPS/ Manufacturing」は組立工程検証、「VPS/Harness」は電気配線の作成・編集を行うオプションモジュールです。

販売目標

今後3年間で5,000ライセンス

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 デジタルプロセス株式会社:
代表取締役社長:山田 龍一、本社:神奈川県厚木市
注2 株式会社富士通研究所:
代表取締役社長:富田 達夫、本社:神奈川県川崎市
注3 富士通アドバンストテクノロジ株式会社:
代表取締役社長:大畑 道信、本社:神奈川県川崎市

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

富士通コンタクトライン
電話 0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)


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